ADHD・・・ホッファー先生のケースレポート・・・甘いものを食べた後に悪化する
ケース30
P.C.は1962年生まれで初診は1968年4月。いつも泣いてばかりなので、幼稚園へ登園させてもらえなくなった。学校ではなにをやってもうまくいかないと恐れるあまり、勉強することができなかった。よく悪夢を見て、人々が家の中を歩き回るのが聞こえてとても恐れていた。母親は娘が統合失調症を発症しつつあるのではないかと心配になり、ナイアシンアミド1グラムを朝夕、アスコルビン酸1グラム朝夕後に開始した。その4週間後が初診の日だった。母親には一人の女兄弟と2人の男兄弟がおり、全員が統合失調症だった。2週間のビタミン療法により、かなり明るくなり、これらのビタミンを幸福の薬と呼んだ。私が診察したときには、それほどよい状態ではなかった。様々な幻視と、黒い服を着て顔が破壊されたおばけの幻覚を見ていた。私のオフィスにいるときですら、幻視をみることもできた。幻聴も聞こえていた。彼女は幻覚を大変恐れていて、抑うつ状態だった。1968年4月28日から9月4日にかけて、彼女は1グラムづつのビタミンを内服した。だがあまり改善しなかった。1年生の時には、一日中泣き続けて学ぶことはできず、朝食をとることを拒否した。そのため、私はこの2つのビタミンを倍量にした。。1969年3月19日までにかなり改善があった。清潔をより意識するようになり、幻覚がなくなり、他の子供とうまく遊べるようになり、読字がよくできるようになった。彼女の担任は彼女が1学年をパスできるとは考えていなかったのだ。1969年7月15日までに正常になったと母親は連絡してくれた。1970年3月19日不調となった。クリスマス頃から多くの砂糖を採るようになっていた。学校の成績は低下し、腹痛を訴えた。悪夢が再来し、ページの中で文字が動き出すようになった。彼女はビタミン類を以前のように内服していなかった。私はナイアシンアミドを毎食後1グラムへ増量した。1970年7月3日、甘いものを食べた後に悪化する以外は正常だった。1970年10月1日、7月、8月とビタミン療法を行わず再発した。ビタミン療法を再開したところ、7日間で改善した。1973年8月24日、ジョン・ホッファーは診察し、正常であることを確認した。6学年に進んで順調に勉強していた。最終治療効果判定は正常。過活動スコアはジョンホッファーの診察時に33点だった。
コメント:ビタミンの継続性の問題と、クリスマスや夏休みに糖分が増える問題が見てとれます。
ホッファー先生の砂糖抜きダイエットは、今日の”糖質制限”に近いと思う。