糖質制限食について
糖尿病、メタボリック症候群などに対する[糖質制限食][江部康二先生提唱]について紹介しています。2011年12月より
食品の糖質量
sugar stacks 食べ物の糖質量
2016年12月5日 60歳代男性
(2015年3月24日、10月30日既出) 60歳代男性。
糖尿病で2015年1月より糖質制限中。
①春と秋に花粉症があったが、全くでなくなった。
②髪の毛が伸びるのが早い。毛がしっかりしてきて、白髪が減った。
③奥様も花粉症がなくなり、白髪が減ってきた。
2016年11月18日 68歳男性
2016年6月ころより糖質制限を開始。8月に当院を初診。本格的に糖質制限を開始。
HbA1c 8.9% (2016/06/21)
HbA1c 6.4% (2016/11/16)
食べたら血糖になるものを食べない・・・それだけのことです。
2016年8月17日 49歳男性
2016年5月10日より糖質制限を開始。8月4日当院を再診。
周囲の方々も、この方をみて糖質制限を始められたそうです。
体重 67.6kg(2015/07/01) 62.2kg(2016/07/27)
HbA1c 6.9%(2015/07/01) 5.4%(2016/07/27)
健診の時のドクターの説明:糖質制限を行うと、動脈硬化が促進するというアメリカの論文があるのでよくない。
これに対する反論として、カルピンチョ先生のブログをご参考に。
糖質制限が心血管疾患に及ぼす影響の大規模研究の結果の解釈について
能登先生の発表の食事内容を具体的に紹介しましょう
57歳男性
2016年5月より糖質制限を開始。8月4日当院を再診。
体重8キロマイナス。
HbA1c 9.5%(5/6) 7.1%(7/5)
副作用としては、便秘になってきたとのこと。
酸化マグネシウムを増量。
感想としては、カロリー制限よりも楽である。
血圧が下がってきている。
慢性病の内ふく薬など、どんどん減薬できそうです。
やはり、男性はスムースに成功されますね。
62歳男性
2016年2月19日当院初診。62歳男性。糖尿病と変形性膝関節症。
平成27年4月7日 体重72.8ログラム HbA1c 8.2% 中性脂肪557mg/dl HDL-cho 37.5mg/dl LDL-cho 109.0mg/dl 尿酸7.4mg/dl
2月より糖質制限を開始した。
平成28年5月6日 体重70.5ログラム HbA1c 6.0% 中性脂肪125mg/dl HDL-cho 44mg/dl LDL-cho 158.0mg/dl 尿酸7.2mg/dl
膝の手術のため入院したとしたら、病院食で一気に血糖が上昇するでしょう。
糖質制限に理解のある病院が増えて欲しいですね。
2016年3月19日
2014年7月2日。2015年6月25日既出。
60代男性。糖尿病に対して、2014年7月より糖質制限中。
長年わずらっていたスギ花粉症が、昨年からなくなっている。
同時に糖質制限を開始された奥様は昨年は大変よかったが、今年は花粉症がでている。
現在は糖質量を増やしたのが原因と考えているとのこと。
2016年2月23日
60代夫婦。お二人で糖質制限中。
ご主人は20キロ減量し、血圧の薬が必要なくなったとのこと。
奥様は・・・・、夕食は糖質を摂られないそうですが、あまり体重落ちず。
このパターンが多いです。
88.女性の糖質制限について・・・藤川先生フェイスブックより (2016.1.31)
2016年2月6日
34歳女性。2015年3月より糖質制限。
小学6年生時より、ブタクサによるアレルギー性鼻炎があった。
昨年の秋は全く症状が出なかった。
若いときから強い片頭痛があった。鎮痛剤を使用していた。
こちらは、3-4年前に水素水内ふくを始めてから改善した。
今までにないほど体調がよく、疲れにくい。糖質は摂る気にならない。
2015年11月22日
2014年1月18日既出。
糖尿病、うつ、アトピー性皮膚炎、花粉症、喘息の既往のある男性。
2013年8月より糖質制限。
HbA1c7.4%から今回はHbA1c5.6%。
腎機能の悪化全くなし。
脂質関連正常。
処方なし。
①うつについて・・・・半年前から抗うつ薬は中止している。大変調子がよい。
②アトピー性皮膚炎については、以前の7割程度に改善している。
③足が冷える。
コメント:皮膚のさらなる改善のために、ビタミンD、日光浴をお勧めしてみました。
2015年11月16日
60歳前女性。
長年、片頭痛に悩まされてきた。
糖質制限をすると、翌朝の頭痛が著しく改善することがわかった。
逆に、糖質を多量に摂取すると、胃がもたれる。翌朝の頭重が悪化する。
糖質と片頭痛の関係を知って、「とてもびっくりした」とのことでした。
2015年11月9日
30代の女性。 今年の2月頃から糖質をへらすことを心がけている。
11月来院時の報告。
①手足の浮腫みが減った。
②片頭痛の頻度が減った。
③以前よりは寝つきが良くなった。
2015年10月30日
(2015年3月24日既出)
60歳代男性。
2015年1月5日 血糖値407mg/dl ヘモグロビンA1c12.2%を指摘された。
1月6日より糖質制限を開始。
2月23日ヘモグロビンA1cは8.1%まで低下。
10月24日ヘモグロビンA1c5.6%。 中性脂肪44mg/dl。 HDLコレステロール80mg/dl LDLコレステロール 129mg/dl。
薬なし。
伊藤内科卒業ということになりました。
2015年9月15日
糖質制限3年8ヶ月の30代男性。
①糖質制限をする前は、牛乳で下痢をしていたが、下痢をしなくなった。 ②ラカントを摂取すると下痢をする。
2015年9月15日
糖質制限3年8ヶ月の30代男性。
①糖質制限をする前は、牛乳で下痢をしていたが、下痢をしなくなった。 ②ラカントを摂取すると下痢をする。
2015年8月15日
糖質制限中の方からお聞きしました。会社の方に糖質制限を勧めたそうです。
50歳前後男性。約半年前から糖質制限。筋トレも行っている。
①体重が110キロから90キロへ20キロ減。
②血圧が180程度あり、降圧治療を受けていた。
体重減少に伴って、血圧が低下。薬を中止できた。 現在120前後である。
③体調が大変よくなり、喜んでいる。
2015年8月4日
40代女性の方に教えていただきました。
2015年4月健診で糖尿病を指摘された。この後、糖質制限を開始した。
①若い頃から、寝込むほどの偏頭痛が月に1回はあった。現在はほとんどない。
②20年来の尋常性乾癬。爪乾癬がほとんどなくなった。皮膚の乾癬に改善傾向はあるが、完治はしていない。
③皮膚の状態が全体によい。しっとりしてきた。
2015年7月30日
40代男性の方に教えていただきました。
6-7年前に糖尿病を指摘された。このとき、HbA1c12%。
その後、薬物治療を行い、HbA1cは6.3-7.5%程度で推移していた。
2月17日HbA1c7.4%。体重69.2kg。
4月1日よりスーパー糖質制限に切り替え。テネリア、メディット、メバロチンは中止した。
7月29日 HbA1c5.2%。体重62.5kg。
体調はいたってよいとのことでした。
問題点は、運動時に足が動かなくなるとのこと。塩分ブソクでしょうか?
2015年7月23日
2015年1月9日に既出。
30代の女性。
抑うつ神経症の診断にて、5年余り抗ふあん薬(メイラックス+ソラナックス)を内ふくしていたそうです。
昨年9月よりスーパー糖質制限食に変更。
気分の変動が著しく減少し、大変調子がよくなったそうです。
①精神科の薬は全くいらなくなった。
②体重が4キログラム減少。
③肝機能が正常化
④10年来の花粉症がとても良くなった。
⑤5-6年来顔や頚部の湿疹に悩まされていた。70%くらい良くなった。
2015年6月25日
1型糖尿病60代男性の眼底写真。
18年来の1型糖尿病。約一年前より糖質制限中(既出2014年7月2日)。眼底異常所見なし。
2015年6月4日
3月24日に紹介させていただいた方の経過データです。
60台の男性。
2015年1月5日 血糖値407mg/dl ヘモグロビンA1c12.2%{糖尿病でかなり高いですね。}を指摘された。
1月6日より糖質制限を開始。
2月23日ヘモグロビンA1cは8.1%まで低下。
6月1日ヘモグロビンA1cは6.0%。
奥様も糖質制限をしておられます。
2015年6月1日
フェイスブックの情報です。
北九州三島さんは、元大手予備校でカリスマ講師をされた後にご自身で{三島塾}を設立され、多くの受験生を志望校合格へと導かれています。
で、その三島さんですが、塾生の生徒さんたちにも糖質制限食の実践を勧めておられまして、取り組んだ生徒さん達には以下のような変化が現れたそうです。
①食後、睡魔に襲われることがなくなる。
②睡眠時間が少なくてよいので、学習時間が長く取れる。
③うつ、いらいらがなくなり、集中力がつく。
④食事が、健康的、かつ、簡単になる。
⑤腹持ちがいいので、空腹感に煩わされず、間食がいらない。
⑥体重が減るので、フットワークが良くなる。
⑦体育会系のクラブにいる生徒の持久力が付いた。
結果、皆さん学力が向上したとのこと。
これも、ただ単に感覚的に捉えるのではなく、偏差値など数値化してデータとして蓄積されておられるのが、三島さんのスゴイところ。
2015年5月26日
ひろしま代書屋日記 の代書屋さんが、うつの頃の苦境を詳しく述べておられます。
現在糖質制限中で、大変お元気です。
記述を読むと、やはり全然眠れていませんね。正確な記述で大変参考になります。
糖質制限食に出会う以前のメンタルフゼン
2009年の夏にウツになりながら前職をやめました。
これはもうダメだというエピソードもありまして、普段なら20分で書ける報告書(メール)が書けないで自宅パソコンの前に張り付いたままになり、書き始めの午後9時からとうとう夜が明けてしまった、というものです。
ちょうど1年前に眠れずおかしくなりそうで精神科を受診したこともありましたので。ストレスフルな状態を数年にわたって放置したこと、そして今思えば食事に答えが出せていなかったことが原因でした。
仕事に人間関係に対する自己のクセのようなもの。ひとことで言えば「できもしないことを抱え込みすぎる《といった点も大きかったです。
ウツ症状は、
家族とさえ会話したくない
声を出すのさえ億劫
新聞を何度読み返しても頭に入らない
食事は砂を噛んでいるよう
起きている間中いつも悲しい
夜はほとんど眠れない
トイレに行くのがやっと
診察には泣きながら這って行く感じ
行楽や趣味をまったく楽しめない
といったもので、これが2年あまり続きました。
2015年5月13日
60歳台の女性の方です。糖尿病のため、昨年6月より糖質制限中。
糖質制限開始前は、HbA1c 6.4-6.8% 程度で推移していた。
{薬 メトグルコ4T アトルバスタチン 1T ランソプラゾール1T}
現在、薬なし。
HbA1c 5.7% {2015年3月13日} 尿中微量アルブミン4.4 mg/g.Cre{2014年8月19日}
中性脂肪 56mg/dl HDL-cho 109 mg/dl LDL-cho 156mg/dl
中性脂肪/HDL-cho =0.51 {1以下なのでパーフェクト}
朝の目覚めがよいので、毎朝4時半に起きるそうです。
2015年5月12日
60歳男性。糖尿病で2年くらい糖質制限中。
一番うれしいのは、歯周病で歯がぐらぐらになっていたが、とても良くなった。歯科への通院も必要なくなった。
ひどい水虫だったが、ずいぶんと良くなった。
午後眠くてだるいのがなくなった。
排尿回数が減った。
2015年4月14日
40台女性。2014年10月 空腹時血糖160mg/dl ヘモグロビンA1c 6.7%で糖尿病と診断された。
薬を処方されたが、飲まずに、糖質制限を開始した。
4月9日体重が61kgから53キログラムへ減少。{マイナス8kg}
ヘモグロビンA1c 5.4% 尿中アルブミン 16.3mg/dl.Cre と全く正常化している。
体調については
①元気になった。以前と全く違う。
②家でごろごろすることがなくなった。
そうです。
2015年4月10日
40台女性。2013年2月より糖質制限中。体重が6-7キログラム減少した。
①肩こりが大変ひどく、マッサージに週に2回通っていたが、全く気にならなくなった。
②あたまがすっきりした。頭がさえて、勉強したくなってきた。
③全体に体調が良い。
④1日1食にしていることもあり、時短効果が著しい。
とのことでした。
2015年4月6日
① 50台女性。一昨年7月より糖質制限中。{既出2015年2月25日 }
一月に一度歯科へ通院。歯石が減少し、{磨き方を変えましたか?}と聞かれた。
②50台女性。昨年9月より糖質制限中。それまでヘモグロビンA1cが9%前後で推移していた。2015年3月9日ヘモグロビンA1c6.7%。
体重が6キロ前後減少している。
歯周病が大変良くなっていることを歯科で指摘された。
2015年3月31日
60台男性。昨年2月HbA1c 6.2%を指摘された。75グラム糖負荷試験を行い、2時間値で236mgを認めたため、糖尿病と診断された。
その後、糖質制限を開始し、継続中。
①体重が69.0から57.5へ減少
②HbA1c6.2%からHbA1c5.2%まで低下。
③中性脂肪 268から49へ低下。
④HDLコレステロール(いわゆる善玉コレステロール)が42から87へ上昇。
⑤LDLコレステロール(いわゆる悪玉コレステロール)が156から153へ。数字としては変わらず。
⑥体が軽くて軽快になった。
⑦この冬は手足の冷えを強く感じた。
⑧例年、ヒノキの花粉症があるが、今年の症状がどうなるのか楽しみ。
2015年3月30日
50台の女性から教えていただきました。
約1年の糖質制限で11キログラム減量されたそうです。
①血圧が下がって、降圧薬を中止できた。
②両膝の痛みが軽減し、ヒアルロンサンの注射がいらなくなった。
③皮膚が厚くなって、しっかりしてきた。
④寝つきと寝起きがよくなった。
⑤全体に体調がよい。
糖質制限をされることで、国民医療費の削減に貢献しておられます。
2015年3月24日
60台の男性の方の経過です。
2015年1月5日 血糖値407mg/dl ヘモグロビンA1c12.2%{糖尿病でかなり高いですね。}を指摘された。
1月6日より糖質制限を開始されました。
2月23日ヘモグロビンA1cは8.1%まで低下。自己血糖測定をされ、食後1時間値が180を超えないようにされています。{ほとんど140以下とのことでした。}
薬は一切なし。
①今年はスギ花粉症の眼のかゆみが軽い。
②抜け毛とふけがへった。
③そばですごく血糖が上昇するのに驚いた。
④体調は以前よりよい
とのことでした。ヘモグロビンA1cは6%を切るのではないかと思います。
2015年2月25日
今年の1月29日に報告した方のご主人のことです。
奥様とご一緒に{強制的に!!}この1年半糖質制限中。
体重が7から8キログラム減少。空腹感が減少。疲れにくくなった。そして花粉症が軽いそうです。
ちなみに、奥様は現在まで全く花粉症状がでていないとのことでした。{今日は花粉が飛んでいるはずですが}
みなさんに教えてあげたい!と言っておられました。
2015年2月20日 昨年の9月24日にも登場していただいた女性の体調変化について。
糖尿病、高血圧、高脂血症についてはすべて正常化しているので、飲み薬の処方はなし。
①全体に調子が良い。頭が少し良くなった気がする。
②抜け毛が減ってきた。
③メニエルの症状が軽いよう。
④足のにおいが軽くなった。
⑤ナッツをたくさん食べても、全然コレステロールや中性脂肪が上昇しないことにびっくり。{一般的に脂質が多い食品}
④の足のにおいの件は、以前に別の女性より報告をいただいたことがあります。
教えていただいて感謝です。
2015年1月29日 50代の女性。
10年来の高血圧、高脂血症、全身倦怠感があり、一昨年の夏から糖質制限をしている。
①夜間フ眠と全身倦怠があり、セルシン(抗ふあん薬)とビタミン剤の処方を受けていた。
3ヶ月前よりスタチンを自己判断で中止している。
全身倦怠感(かったるい、意欲がわかない)は消失。フ眠も改善。セルシンは必要なくなった。
②若いときから頭痛もちだったが、現在はない。
③花粉症、特にヒノキと秋の花粉症がひどかったが、昨年から出ない。
④胸焼け(逆流性食道炎)がなくなった。
⑤体重が6キロ減少。血圧が下がったが、降圧薬は同じ量で処方が続いている。
⑥体重が減少したとき、主治医より炭水化物は食事の50%はとるように指導された。
⑦髪の毛のこしが回復。アイロンパーマをあてても切れにくなった。
⑧二日酔いしない。お酒に強くなった。
⑨ 体のむくみがなくなった。
この方のように、漫然と治療を受けるのではなく、食事を考えることが大切ですね。
2015年1月9日
30代の女性。
抑うつ神経症の診断にて、5年余り抗ふあん薬(メイラックス+ソラナックス)を内ふくしていたそうです。
昨年9月よりスーパー糖質制限食に変更。
気分の変動が著しく減少し、大変調子がよくなったそうです。
①薬は全くいらなくなった。
②体重が4キログラム減少。
③肝機能が正常化
どれほど糖質が脳の働きに影響があるのかわかります。
あとは、慢性アレルギー性鼻炎が改善すればよいですね。
2014年11月30日
40才代の女性の方からお聞きしました。
{糖質制限を一年程度行い、今春の花粉症の症状が大変軽かったそうです。水虫も・・・}
糖質制限が有効な人と、そうでもない方がおられるようですが、その理由が知りたいです。
2014年11月28日
40歳男性の方のデータです。2013年5月当院初診。それまで2年間下記の内ふくを継続し、{カロリー制限}と{減塩食}を指導されていた。糖質制限を開始し、コレステロールの薬は中止。降圧薬は減量できている。
2013年5月時点の内ふく
①レザルタスHD 1T
②クレストール 1T
オルメテック20 1T
カルデナリン2 1T
現在の内ふく
①レザルタスHD 1T
40歳男性、高血圧、高脂血症 2013年5月22日 2014年10月15日
体重 71.9 65.5 Kg
中性脂肪 208 mg/dl
HDL(善玉) 45 mg/dl
LDL(悪玉) 120 mg/dl
HbA1c (NGSP) 5.6 %
クレアチニン(腎機能) 0.77 mg/dl
2014年11月18日
アメリカでの糖尿食事情
本日の江部先生のブログで、アメリカ在住の方のレポートがありました。
『医師曰く、糖質制限はどの薬よりも糖尿に効果的で、副作用もなく医療費削減になると、 江部先生が何年もおっしゃっている話がこちらでは一般的になりました。』
地域や環境による差もあるのかもしれません。しかし、本当に糖質制限が一般的になってきているとすると、メディアの論調がはっきりかわったためだろうと思います。
(CBNのニュースや、雑誌タイムの特集、ニューヨークのソーダ論争、映画フェッドアップなどを見ても)
日本のマスコミのレベルの低さが敗因でしょう。(森田先生が活躍しているようでは・・・・)
2014年10月15日
ふじかわ心療内科 藤川先生は統合失調症の治療に、{糖質制限+ビタミンB3療法}を取り入れておられます。
感銘を受けましたので掲載します。
ナイアシン+糖質制限で抗精神病薬投与が必要でなくなった統合失調症の1例
症例は20歳女性。
H24.4から一人暮らしで京都の大学に通学。
H26.2幻聴が出現し、授業に出られなくなった。
H26.3休学し、広島市内の精神科クリニックに通院。
エビリファイ24mgを投与され幻聴は消失したが、ジストニア、ジスキネジアが出現したため、H26.5朊薬を中断し、幻聴が再燃。
再度同クリニックに通院し、ジプレキサ10mg投与。
幻聴は消失したが、眠気、倦怠感が強く日常生活に支障が出ているため、当院ホームページのナイアシン治療を記載を見て、6/11当院受診。
http://www.myclinic.ne.jp/fujikawa_cli/pc/free5.html
BUN8.6、フェリチン58、タンパク上足あり、鉄上足なし。
糖質制限(1食20g以下)、ナイアシン3g(緩徐増量)、B50コンプレックス、C3g、プロテイン朊用を指示。
ジプレキサは10mg、7.5mg、5mg、2.5mg、1.25mgと減量していったが幻聴の再燃なし。
近医で行った75gOGTTでは、0分BS84、60分BS194、120分BS149。
インスリンの出が悪く前糖尿病状態と診断(母方祖母に糖尿病あり)。
OGTT60分時、眠気、焦燥感が出現し、120分時には消失したという。
OGTTの結果を見て、糖質制限する必要性を本人も了解できた。
H26.9からはジプレキサ1.25mgを隔日朊用、3日毎朊用と間隔を開け朊用しているが、症状の再燃なし。
ジプレキサによる眠気、倦怠感もなくなり、元の元気な姿に戻ったという。
今後はさらに朊用間隔を開け、今年中に断薬予定としている。
なお、H26.9からメガハイドレートも開始とした。
2014年9月24日
49歳女性のデータをご本人の了承を得て紹介します。
2014年3月10日初診。体重75.5kg。 高血圧。糖尿病。高脂血症。
降圧薬は中止。現在内朊薬はなしです。素晴らしい改善ですね。
49歳女性、糖尿病、高脂血症 2014年3月25日 2014年7月31日
体重 75.5 65.5 Kg
中性脂肪 314 54 mg/dl
HDL(善玉) 50 60 mg/dl
LDL(悪玉) 125 133 mg/dl
HbA1c (NGSP) 7.2 5.6 %
クレアチニン(腎機能) 0.57 0.56 mg/dl
2014年9月10日
50歳代の女性の方からお聞きしました。
糖尿病があり、約一年前から糖質制限を開始。
20歳頃からひどい片頭痛に悩まされていたそうですが、非常によくなられたそうです。
それまでひどい痛みの時は、近くのクリニックで痛み止めの点滴注射が必要であったほど。
花粉症の症状もかなり軽くなられたそうです。
ちなみに糖尿の担当医に尿のケトン体を指摘され、炭水化物をしっかりとるよう指導されたそうです。
2014年8月28日
江部先生のホームページより抜粋です。
糖質制限している患者さんを診させてもらっている一人として、当然こうなるだろうというデータです。
しかし、実際にグラフをみると感動しました。ぜひグラフを見てみてください。素晴らしい臨床研究です。
新潟労災病院消化器内科部長前川智先生が書かれた 「耐糖能異常に対する低炭水化物食の効果に関する後ろ向き研究《 と題した英文論文がPubMedに掲載されました。
Diabetes, Metabolic syndrome, Obesity, Target and Therapy というニュージーランドの英文雑誌です。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC4063858/ → ここで全文が閲覧可能です。
『糖質制限食が境界型糖尿病において、血糖コントロール及び2型糖尿病への進行を予防するのに有効である。』 という糖質セイゲニストにとって大変喜ばしい研究結果です。
『糖質制限症群の69.4%において、血糖値は12ヶ月で正常化し、経口ブドウ糖負荷試験(OGTT)において2時間の血漿グルコースレベルは、33mg/dl減少した。』
糖質制限食実践により、境界型糖尿病の耐糖能が改善していて、素晴らしい成果です。
前川先生は、新潟労災病院において糖質制限食をダイエットなどに導入しておられ、今回の研究は、2007年4月から2012年3月までの期間で行われました。
日本の研究者による糖質制限食の英文論文が、どんどん発表されていくといいですね。
前川智先生、貴重な研究報告をありがとうございます。
江部康二
2014年7月12日
若い女性で市販の頭痛薬を連用しているかたがおられます。
ほぼ例外なく片頭痛がベースにあるものと思われます。
片頭痛は大変辛い症状ですので(私は経験がありませんが)、頭痛薬を沢山飲むことは責めれません。
一方で、江部先生を始めとする各国の糖質制限を推奨している先生方は、 糖質制限で片頭痛が良くなると言っています。
私の患者さんにも、糖質制限で頭痛が改善されたかたが数人おられます。(糖質制限推進派ナースの報告でも)
一般的に、若い女性の食生活は問題があるケースが多いです。(高炭水化物で低脂質、低蛋白)
実は、{食べ物が一番の薬}なんですよ。
江部康二著 糖質オフ健康法を推奨します。
2014年7月9日
70歳代の女性の方です。寝る前の胸焼け、食欲低下、ふらつきなど体調が良くありませんでした。
夕食の米飯を抜くようにしてから、とても体調がよいとおっしゃれます。
患者さんの体調をよくするアドバイスができるのですから・・・・。
Mary Vernon先生の言われるように[Life is Joy!!]
言うことなしです。
2014年7月3日
2014年4月5日にも紹介した60代男性です。
2013年9月13日 体重67.1kg HbA1c(NGSP)6.2% HDL-コレステロール 42 LDL-コレステロール 156 中性脂肪268
2014年6月7日 体重58kg HbA1c(NGSP)5.3% HDL-コレステロール 71 LDL-コレステロール 162 中性脂肪87
アメリカにおける糖質制限のパイオニアの1人、メアリー・バーノン医師による血清脂質評価法では、
中性脂肪/HDLコレステロール=87/72=1.22となりとても良好です。
ちなみに、LDLコレステロール(いわゆる悪玉コレステロール)は、サイズが大型化しているはずなので、数値は気にしなくてよいと思います。
中性脂肪/HDLコレステロール
1以下・・・大変良い
2以下・・・良い
3以上・・・病気
4以上・・・危険
2014年7月2日
60代の男性です。17年前に1型糖尿病と診断され、専門医による治療を受けていた。
(以前にも低血糖発作を起こしたことあり。)
2014年4月頃、知人が体調を崩した頃に、健康のため食事のカロリーを減らすことにした。
5月12日低血糖性昏睡で救急車で搬送された。
その後、5月24日にも低血糖発作をおこしたため、5月24日当院を紹介されて受診。(この一週間に3回低血糖発作)
当院受診時、ヒューマリン3/7注カートを朝16単位、夕13単位自己注射をしていた。
自己血糖測定および糖質制限を開始した。インスリンはランタス8単位へ変更。
その後、低血糖発作はおこしていない。
2013年10月29日 HbA1c(NGSP) 7.1% 当院受診前のHbA1c(NGSP) 7.5%
2014年6月21日 グリコアルブミン 17.7・・・HbA1c(NGSP) 換算6.125
江部先生言われるところの「眼をつむって、車を運転している《状態でした。
2014年6月24日
タイム誌で、飽和脂肪悪玉説の否定が特集されました(すなわち糖質悪玉説です。)しかし、相変わらずテレビの世界ではレベルの低い糖質制限批判です。
問題は、私よりテレビ(森田先生他)の方が説得力があることですね。
糖質制限肯定派ナースよりご報告をいただきました。やはり、 片頭痛には糖質制限がよいですね。
お1人目 54歳女性
挫折することなく2ヶ月半になりました。5キロ弱減量。 ゆっくりスッキリ!
血圧の薬を自主的にやめ(笑)膝に打っていたヒアルロン酸の注射もいらなくなったそうです。
(血圧は、私のマイ血圧計で130台/80チョイだったかな)
この方ですが、先日付き合いでケーキを食べたそうで。
てきめんに頭痛や逆流性食道炎+寝落ち+体重増加(むくみ)など起こりがちな症状を体感され、罰ゲームみたいだったとの事。
「こんなに身体に負担かかる物を食べてたんだねー((((;゚Д゚)))))))《 って、改めて実感されてました。
米抜きを拒否していたご主人。 あっさり数日後から米抜き弁当にスイッチされ、夫婦でほぼスーパー糖質制限に。
今7キロ減でお腹がかなり引っ込み、ジーンズもブッカブカになってずり落ちそうになられてました(^◇^;)
殿方のはやっぱ早いわー!!←奥さん相当悔しがってます
お2人目 痩せ型30代女性 MRIを撮ってみたほど偏頭痛が酷かったらしいのですが、糖質制限始めて出なくなったそうです。
※MRI上特に所見ナシ
しょっちゅう口内炎もできて治りも悪かったらしいですが、今では出来にくい・出来てもすぐ治る様になったと喜んでます(^_-)
2014年6月6日
60歳女性の方です。3月15日よりスーパー糖質制限中。今朝の時点で10キログラム減量成功です。
目標はさらに10キログラムとのことです。
2014年4月16日
奥様よりお聞きしました。 61歳の男性です。
夕食の炭水化物を抜くようにしたところ(晩酌あり)、体重が10キログラム減少したそうです。
体が軽快になって、血圧の薬が必要なくなられました。
2014年4月15日
55歳の登山をされる男性です。糖尿病が以前からあり大きな病院で糖尿病専門医の診察を受けておられました。
この病院は広島大学病院の関連病院で、広大から派遣の先生が多くおられます。
2012年1月より江部先生の本を読んでスーパー糖質制限を開始。体重が90キログラムから75キログラムへ低下。
体調がすごくよくなりました。(頭がよく回るようになった。登山をしてもばてなくなった。二日酔いしなくなった。)
担当の先生にも説明して理解を得ていましたが、尿中のケトン体の数値から、糖質制限を中止するように指導されました。
これは問題ないでしょうと、江部先生の{糖質制限パーフェクトガイド}を渡して理解を得ようとしましたが、取り合ってもらえなかったそうです。
この方は、糖質制限関連の書籍はほとんど読んでおられます。ネットの情報もアップデートしています。
現状では、世界基準のアメリカ糖尿病学会がこの治療法を取り入れていることもご存知です。
すべての指標が改善し、内ふくも必要なくなっています。
糖尿病専門医は、本気で糖質制限がよくないと思っているのでしょうか? 私には理解ふ能です。
55歳男性、糖尿病、高脂血症 2011年1月19日 2014年4月5日
体重 90 75.8 Kg
中性脂肪 297 138 mg/dl
HDL(善玉) 42(内ふくあり) 45(内ふくなし) mg/dl
LDL(悪玉) 125(内ふくあり) 179(内ふくなし) mg/dl
HbA1c (NGSP) 7.6 5.8 %
クレアチニン(腎機能) 0.70 0.56 mg/dl
尿中微量アルブミン 58.4 mg/g.Cre
2014年4月15日
ある外科医の話を聞きました。
毎日何人もの手術をこなしているすごい先生なのですが、昼ごはんはけして摂らないそうです。
奥さんが、カロリーメイトなどを手渡しても「そんなものを食べて手術はできない《とのことです。
糖質を摂ると集中力が減退するからに違いないと思います。
2014年4月5日
糖質制限中の60代の男性です。
6週間で体重が69キロから63キロへ減少。
ウエストが85から78センチへ減少。
糖尿と高脂血症も間違いなく改善していると思われます。
男性は理論を理解すると強いですね。
2014年4日2日
糖質制限推進派ナースよりご報告いただきました。
5日前から、ワン友さん(54歳女性)で糖質制限始めた方がいます。
今回の方の実感↓
身体が冷えない・イライラしない・朝の指の浮腫みがなくなった・以前の様にお腹空かない
体重の方はちょびっと減
あるあるの変化ですが、短期間でこれだけ実感されたのはスゴイなーと。
前回の失敗と今回の違いは、タンパク質もさることながら脂質摂取がキーかと思っております。
失敗するケースは、脂質も制限していることが多いようです。
2014年3日28日
カロリー制限と糖質制限で12キログラムの減量に成功された女性に教えていただきました。
一年間のダイエットでなんと12kgやせ~BMI22.9に。
半年はカロリー制限、後半半年は軽く糖質制限、運動も併用しました。
一時、体重が停滞していましたが、糖質制限のお陰でここまできました。
一日1食だけ糖質抜き、あとは糖質の多いものは極力さける、という程度でしたが、結構、コンスタントに体重は落ち続けてました。
(半年 カロリー制限 1400〜1500kcal → 半年糖質制限(夜のみ)、週1の外食飲酒、おやつ2日に1回くらい)
以下、感想と補足です。
カロリー制限は、計算もめんどうでしたし、「食べられない《というストレスも結構ありました。
糖質制限は、私には合ったダイエット習慣だったと思います。
おかず好きなだけ、ご飯パン麺を1日1回抜く、
とはいえ、週に1回外食、飲酒も可能(ここは自分に甘く)、
おやつも減らすけどゼロにはせず(ここも自分に甘く)
だったのでストレスが軽く、続きました。
実は、牛乳もヨーグルトもあまり好きではなく、チーズとバターが好きなので、
糖質制限嗜好なのかもしれないですね。
とりあえず、急いでダイエットの必要がある状態ではなくなったので、
ゆるく続けていこうと思います。
身長152 体重65.1→53.1
体脂肪率38.6→29.1
血圧 105-61 →109-69
LDL 93→106 HDL75→86 中性脂肪43→50 これは毎年低い
空腹時血糖93→110
尿酸3.1→2.9
クレアチニン0.73→0.74
eGFR69.7→68.2
赤血球459→476
ヘモグロビン量14.5→15.4
ヘマトクリット43.8→45.0
血小板22.4→24.2 白血球5280→8230
GOT20→25
GPT16→21
γGTP10→11
ALP124→136
2014年3日26日
ケース1.40代男性、約2ヶ月で7キロ減量。
①20歳代より内朊中の降圧薬がかなり減量できた。
②最初の2週間はしんどかったが、その後なれた。
③身体が軽くなってとても楽になった。
ケース2.糖質制限推進派ナースより教えていただきました。(熱心で、食品の糖質含有量に非常に詳しいナースです。)
糖質制限で、頸から肩のひどいこりが改善した人がいるそうです。(片頭痛的な要素があったのでしょうか?)
2014年3日24日
60代女性の方にお聞きしました。一年あまり糖質制限中。(スタンダードくらい??)
①体重7-8キロ減。
②今年は例年でる花粉症の症状がほとんどない。
③若いときからの頭痛持ちで、週に1回くらいは頭痛薬を飲んでいた。現在は3ヶ月に1回くらい。
④体調がいい!
2014年3日17日
白島のスーパーフジで、{糖質ゼロ麺}を売っているそうです。
ネットではなかなか買えないそうです。
食後2時間の血糖が94mg/dlなので、使えそうですね。(糖尿病の方のデータです)
2014年3日11日
その1、糖質制限中の女性の方ですが、現時点まで例年に比べ花粉症の症状が軽いそうです。
その2 33歳の男性 昨年11月糖尿病を指摘されました。(HbA1c 14%台)
昨年12月よりスーパー糖質制限を開始されました。
3月10日 HbA1c 5.9% 体重が61キロから58キロへ減少しています。
現在内ふく一切なし。
ネットで情報を集める方は、理解が早くて深いと思います。
2014年3月4日
50代のご夫妻で、糖質制限中の方のお話をお聞きしました。
ご本人(奥様)は62キロから48キロまで減量。運動でマイナス5キロ、マクロビの食事で何キロか、その後に糖質制限をされました。
毎日、データを詳細にとって研究されています。糖質制限では体脂肪値のみが減少しました。他の方法では必ず筋肉も落ちていたとのこと。
体調もよいそうです。
ご主人は数ヶ月で12キログラム減量。それまでは、夕方の仕事中は甘いものを食べないと動けなくなり、奥様に迎えに来てもらったりしていました。
現在大変体調がよく、時間があると筋トレをがんばっているそうです。
2014年2月25日
たがしゅうブログ より
アブラを摂ってもアブラが取れる
糖質制限に対してよく聞かれる批判の中に, 「糖質を制限すると,脂を摂りすぎてコレステロールが増えて動脈硬化が進む《というものがあります. しかし糖質制限をしている人ならわかりますが, 実際には脂をしっかり摂っているにも関わらず,中性脂肪は速やかに減少し,コレステロールのバランスがよくなります. それではどうしてそのようになるのでしょうか.
しっかり考察されてます。
2014年2月20日
約3ヶ月前に受診された方です。江部先生の本を読まれて、朝と夕の糖質制限をしておられます。
体重が12キログラム減少し、糖尿病のみならず、血圧、コレステロール値が顕著に改善しています。
男性の成功が高いですね。薬全くなし。
50代男性、糖尿病、高脂血症 2013年11月11日 2014年2月19日
体重 91.8 79.0 Kg
中性脂肪 183 75 mg/dl
HDL 63 82 mg/dl
LDL 170 119 mg/dl
随時血糖 313 167(3時間後) mg/dl
血圧 165/93 141/83 mg/dl
HbA1c (NGSP) 7.5 5.6 %
クレアチニン(腎機能) 0.84 0.70 mg/dl
尿中微量アルブミン 12.1 mg/g.Cre
2014年2月3日
「本当は怖い糖質制限《という本について批評しましたが、アマゾンの書評で最も有用性の高いレビューになっていました。
本当は怖い「糖質制限《(祥伝社新書319)
能登洋先生の論文について少し付け加えます。
1.メタアナリシス論文である。(いろいろな臨床研究の結果を利用して書いた論文。労力なく書ける論文。)
2.引いてきた論文の信頼性が大変低い。
3.自分の持っていきたい方向で論文を選べば、好きな結論へもっていける。
4.いっせいに新聞報道をされたところを見ると、反糖質制限キャンペーンと思われる。
2014年1月28日
昨夜のテレビタックルの論戦については、更新履歴に記載しました。
糖質制限を推奨していてる長谷川先生はつぎのように批評されています。
はせがわクリニック奮闘記
2014年1月27日その2
先日{WoodEgg おこのみぃ通信}に取材を受けたことを書きました。
これとは別ですが、糖質制限中の女性の方が、お好み焼きの麺抜き、野菜ダブルで外食しているとお聞きしました。
{ちなみに広島風です。}早速、近所で頼んで食べてみました。
糖質量は計算していませんが、多くはなさそうです。
広島風お好み焼きも糖質制限に利用できそうです。
{お好み焼き、糖質制限で!}って頼んでみようの巻。
2014年1月27日
糖尿病の新薬SGLT2が承認されたのをうけ、製薬会社および販売の方が説明に来られています。
{要するに、腎臓から尿と一緒に糖を排出する薬です。}
それなら、糖分へらせや!!で終わりの話でしょう。
糖尿病学会は糖の最低摂取量を(40%)設定しているので、尿から排出したぶんは食べて補うのでしょうか?
(ぎりぎりに糖分を摂っている場合)
{この薬は尿に100gの糖質を排出するそうです。}
2014年1月25日
70代の男性にお聞きしました。この1年半ほど糖質制限をされて、体重が68キロから5-6キロ減少。
何より体調が大変よいそうです。
{10歳ほど若返った気がします}とおっしゃられています。
2014年1月24日
糖尿病の新薬SGLT2が承認されました。
新薬14成分承認 SGLT2阻害薬が初登場
糖尿病学会は、カロリー制限食+新内朊薬で商売を続けたいようです。
{糖質制限は安全性がフメイだが、新薬(SGLT2)は使ってもないのに安全である。}
学歴と経歴ばっかり立派な学会の先生は、世の中の人間をなめているので、そのうち天罰がくだると思います。
2014年1月23日
江部先生がテレビ番組に出られたようです。
カロリー制限ダイエット・糖質制限ダイエット徹底比較SP Part.1
カロリー制限ダイエット・糖質制限ダイエット徹底比較SP Part.2
カロリー制限ダイエット・糖質制限ダイエット徹底比較SP Part.3
ひめのともみ先生の解説より
1.糖質1グラムは3グラムの水を蓄える。すなわち、糖質を制限すると浮腫みが減る。
2.糖質が少ない食材 (ばあさまたちにとおなし)
こちらはカルピンチョ先生のホームページより
ランチ後の会議で眠くならなくなる方法
2014年1月19日
40代の女性の方からお聞きしました。
ご夫妻で糖質制限をされ、[9ヶ月間で]御本人は6キロ減量。ご主人は10キロ以上減量されたそうです。
ご主人の方が、ペースが早くかつ多く減っています。
この男女差はなぜでしょうか?ふ思議です。
お二人とも最初の1-2週間はしんどかったそうですが、その後はそうでもないとのことです。
禁煙するときと同じですね。[糖質の中毒性]
2014年1月18日
40代の男性のデータです。昨年9月より、薬なしで糖質制限中。
糖質を制限すると、みなさん善玉コレステロール(HDL)が増加し、中性脂肪が著減します。
40代男性、糖尿病 2013年8月 2013年10月 2014年1月
体重 73.5 66.4 62.4 Kg
中性脂肪 138 49 77 mg/dl
HDL 51 58 63 mg/dl
LDL 138 99 99 mg/dl
HbA1c (NGSP) 7.6 6.2 5.5 %
クレアチニン(腎機能) 1.08 1.10 0.92 mg/dl
尿中微量アルブミン 3.7 mg/g.Cre
2014年1月18日
たがしゅう先生が的確な文章を書いておられます。
1.肥満があるのに低栄養
女性や、エンショアなどで経管栄養をうけているかたはこういう状態のかたがとても多いです。
2.スタチンは病状を隠す
3.その目で見ないと見えない
高コレステロール血症にたいするスタチン療法について
コレステロール低下療法は一般常識であるかのようになされていますが、実は有効性の議論が長期にわたって続いています。
まず糖質制限をするべきだと思います。
2013年12月24日その2
先日、「WoodEgg おこのみぃ通信《という雑誌で以下の特集が組まれました。
『糖尿対策に、ダイエットに工夫次第でおいしく作れる糖質制限お好み焼き』
『お好み焼き店でもできる!?糖質制限ダイエット』
実は記者さんが取材に来てくださって、私の顔写真を載せられてしまいました。
麺を糸こんにゃくで代用したり、小麦粉をふすま粉に変えたりのアイデアです。
ソースは、お好みソースカロリーオフ(エリスリトールを使用して30%糖質オフ)というものが発売中だそうです。
こんなお店があったら、ぜひ食べに行きたいです。
2013年12月24日
11月19日に来院された40代の男性ですが、この1ヵ月間ほどスーパー糖質制限をされました。
体重が、77.1kgから71.6kgへ減少しておられました。
「時々ごはんが食べたい時がある《そうですが、そんなに苦痛ではないとのことです。
2013年12月13日
動脈硬化について、とてもわかりやすい米国のニュース動画です。ぜひ見てみてください。
コレステロールを悪者にする黒幕とは? (日本語字幕付き)
10分あまりですが、よくまとまっています。
日本のマスコミは、なぜこれができないのでしょうか?
くやしい気持ちになります。
2013年12月12日
ドクカルピンチョ先生のホームページより
ジョスリン糖尿病学では40%以下の糖質摂取を推奨しています
世界的教科書も内容を変更しています。 正確な情報が大切ですね。
2013年12月11日
当サイトでたびたびとりあげている、JACCスタディより。
[JACC] 女性では,脂質の摂取量と全死亡リスクが負の相関
発表者: 吊古屋大学・若井 建志 氏 (1月25日(金))
目的:
厚生労働省による「日本人の食事摂取基準《における脂質の適正な摂取量は,国民健康・栄養調査における分布から便宜的に決められているにすぎない。そこで,大規模コホート研究により,脂質摂取量と全死亡リスクとの関連を検討した。
コホート・手法: JACC Study参加者のうち,食物摂取頻度調査により脂質摂取量の推定が可能であった40~79歳の58672人を平均16.5年間追跡。 (JACCへ)
結果:
男女とも総脂質摂取量の多い人では,野菜・果物の摂取量が多く,教育年数が長く,BMIが低く,喫煙者が少ない傾向がみられた。男性では総脂質摂取量は年齢と正の相関,女性では負の相関を示した。脂質摂取量と全死亡リスクとの関連をみると,男性では,総脂質,飽和脂肪酸,一価上飽和脂肪酸のいずれについても有意な関連はみられず,多価上飽和脂肪酸については摂取量と死亡リスクが正に関連する傾向がみられた(P=0.074)。
女性では,総脂質,飽和脂肪酸,一価上飽和脂肪酸,多価上飽和脂肪酸のいずれについても,摂取量が多いほど死亡リスク(多変量調整)が低下する有意な関連がみとめられた(すべてP<0.05)。女性の全死亡ハザード比がもっとも低くなる総脂質摂取量(%エネルギー)は,現在,「日本人の食事摂取基準(2010年版)《で30歳以上の脂質摂取目標量として掲げられている20~25%よりも高い,27%と推算された。
2013年12月09日
たがしゅう先生が、アマリール(経口血糖降下薬:スルフォルニルウレア)によるふらつき(低血糖症状)についてコメントされています。
もはや医者には任せられない
コンベンショナルな糖尿病治療は、目をつぶって車を運転しているようなものですね。
2013年12月03日
Sweden Recommends Low-Carb, High-Fat Diet to Combat Obesity
スウェーデンは国を挙げて低炭水化物高脂肪食を推奨しているようです。
そのバックグラウンドとして、次の2点が徹底的に検討されたに違いありません。
1.腎機能低下がなければ、高たんぱく食は問題ない。
2.飽和脂肪酸の無害性。高脂肪食の無害性。(トランス脂肪酸など質を考える必要はある。)
栄養学の教科書が書き換わる日も遠くないのではないでしょうか?
(日本人の脂質摂取量はアメリカ人の約半分。いわゆる肉の摂取量は3分の一。魚の摂取量は4倊。 スウェーデン人の食事は日本人よりアメリカ人に近いと思われます。)
2013年11月19日
先日組合員さんをご紹介いただいたトナミ運輸健康保険組合さんの情報です。
最近では、糖質制限の栄養指導も行っているそうです。
リーダーシップをとれる人がいるとこんなにも違うのですね。
健康のみならず、仕事の能率もアップで、会社も伸びるに違いありません。
2013年11月15日
岸本忠三先生が糖質制限に肯定的という話題がありました。
学生時代に読んだ岸本忠三先生の 「なぜかと問いかける内科学《ですが、よく理解できなかった記憶があります。
ただ、なぜかと問いかける必要があることだけはわかりました。
引用(この本は1995年の初版です)
それから最近、気管支喘息も非常に大きく概念が変わりました。
したがって、治療法もその概念にしたがって、違った考え方に基づくようになってきました。
そういうふうに変える原動力は何かというと、常に「なぜか?《と問いかける姿勢だと思います。
したがって私が講義をするのは、常に「なぜか?《と問いかけることができるような、そういう人を育てるためでもあります。
例えば1つの例をあげますと、何年か前に、回診でサルコイドーシスの患者がいました。サルコイドーシスはご存知のように両側の肺門リンパ節が腫れます。
そのメカニズムはまだ解明されていないのですが、研修医の人に「なぜ両側の肺門リンパ節が腫れるのか?《という問いかけをしました。
そうすると、その研修医の人は当然のように「これはサルコイドーシスですから《と答えました。
医学の教育は、サルコイドーシスというのは両側の肺門リンパ節が腫れるものであると教えます。
したがって、「なぜ両側の肺門リンパ節が腫れるのか?《といったら、「アホなことを聞くな。
これはサルコイドーシスだから腫れるんだ《というわけです。
しかし、そう考えていたら決してそこから先へは進みません。なぜ腫れるのかということは何もわかっていないわけです。
「なぜだろうか?《と問いかけることによって、次のサイエンスが開けてくるし、新しい医学が開けてくるわけです。
したがって、教科書にあるように簡単に箇条書きに、①サルコイドーシスとは両側のリンパ節が腫れ②非乾酪性の肉芽腫で、③・・・・と覚えていたら、そこから先への発展はありません。
そういう知識は教科書に書いてあります。
したがって、そうではなく「なぜか?《と問いかけるような話をできればしてみたいと思います。
門脇先生の返事は、岸本先生の「なぜか《に全く答えていませんね。
2013年11月14日その2
江部先生のホームページより
日本を代表する免疫学者 岸本 忠三先生が糖質制限をされているそうです。
ふまじめ学生の私が、「なぜかと問いかける内科学《という本を学生時代に買って読んだのを思い出します。
(友人に、まず試験の勉強をしろ、と突っ込みを入れられながら)
岸本忠三先生(元大坂大学総長、免疫学の大御所) と
日本糖尿病学会理事長の門脇孝先生(東京大学)
との対談です。
岸本先生、
岸本:そうしたら、食事では直接糖が増えるようなものを食べなきゃいいんやなかと。
ごはんを食べないで、肉とか、天ぷらとか食べる。僕はそれが正しいんやないかと思って、ごはんはデザートみたいにちょこっと食べるだけで。それはいかんのかね(笑)。
門脇:糖尿病の基本的な考え方としては、全体のカロリー制限が一番大事だと思います。
岸本:僕は食べたいだけ、食べとる。
2013年11月14日
2日前のクローズアップ現代で、下の放送がされていました。
高齢者こそ肉を?! ~見過ごされる高齢者の“栄養失調”~
途中からみたのではありますが、解説者の説明が良くありませんでした。ここは熊谷修先生に任せるべきところだったのではないでしょうか?
そもそも、メタボ対策で肉を減らさないといけないと思っている時点で糖質セイゲニスト的には???です。
メタボ対策は糖質制限ですよね。
2013年11月12日
トナミ運輸健康保険組合さんから御指めいで組合員さんのご紹介をいただきました。
「糖質制限の指導をしてください《とのことでした。
健保のつぶやき
都道府県
富山県
自己紹介
健康保険組合で常務理事をしています。特に糖尿病の新しい治療方法である、糖質制限の治療を紹介して従業員の方の健康を取り戻すとともに、皆がもっと健康になるよう、情報を提供してまいります。
糖質制限が組合員の健康増進に役立つこと、そして医療費削減につながることをよくご理解されています。
上記の方が、強いリーダーシップをとられているものと思います。
2013年11月8日
昨日の江部先生ホームページより
非小細胞肺がんⅣ期の患者さんとケトン食、臨床研究のお知らせ
大阪大学大学院医学系研究科 漢方医学寄附講座 萩原圭祐先生、有光潤介先生
ケトン食の癌に対する効果を調べる臨床研究とのことです。
ちなみにケトン食とは難治性てんかんに対する食事療法として認めれている食事法で、スーパー糖質制限食をさらに厳しくしたようなものです。
(メリルストリープが邦題「誤診《として映画化しています。)
映画の感想
よい成果がでるとよいですね。
2013年11月6日
クロワッサン11月号に山岸昌一先生の次のような記事が出ていました。
老化の現凶はAGE(終末糖化産物)だった。「摂らない《「作らない《生き方。
糖質制限よりも、これからはAGE制限を。
AGE(終末糖化産物)を多く含む食べ物には、ステーキやハンバーグ、肉炒め、から揚げなど、高熱で加熱調理した茶色い食べ物。清涼飲料水。
クロワッサンは糖質制限関連の記事が多いのですが、この論文は問題と思います。
要旨としては、糖質制限で上記の食べ物が増加することが多いので、糖質制限はせず、上記を避けて口から入るAGEを減らしたほうがよいという内容です。
摂取する糖質については、GIの低いものを(白米より胚芽米。うどんよりそば。)、食べる順番を考える、酢、レモンを使う、繊維質の多い食材を食べる、食事の30分後に体を動かす、だそうです。
私が問題と思う点は以下の点です。
1.臨床医学的な裏づけがない。すなわち上記の摂取と疾病の関連を調べた臨床研究がない。あくまで仮説の状態である。
2.上記の食事では口から入るAGEは減らせるが、血糖上昇は十分抑えられない。したがって体の中で作られるAGEは増加する。
3.糖質制限に対する反論になっていないのにまぎらわしい。本来糖質制限とは別に論ずべきテーマである。 外からAGEを入れないようにすべきかどうか。体内のAGEを増やさないなら糖質制限がもっとも有効である。
ちなみに江部先生の見解は次の通りです。
1)高血糖により体内で産生された、AGEsは糖尿病の血管合併症の原因となる。
2)一方、食材から摂取されたAGEsが、人体に有害か否かは、結論は出ていない。
3)日本では、AGE値の検査自体が、ほとんど実施されていない。
2013年11月5日
うつ病と肥満を糖質制限で克朊された、神経内科医のたがしゅう先生がホームページをつくっておられます。(面識はありませんが)
この先生は夏井先生のサイト(湿潤療法)で糖質制限を知って糖質制限を始められました。2011年11月ですから、私と全く同時期です。
また、認知症のコウノメソッドも取り入れておられるようです。
神経内科医ならではの記述もあり、勉強になります。
また、ご自身の経験から、「糖質制限を自分で経験したこともないのに批判できない《と述べています。
同様のことは夏井睦先生も言っています。
どのような体調変化があるか経験してみないとわからないからです。
どうして世の中の多くの医師は糖質制限を認めないのでしょう。
薬で糖尿病を抑えることの怖さ
コウノメソッドすごい!
2013年10月29日
江部先生のホームページより
米国糖尿病学会の、 成人糖尿病患者の食事療法に関する声明(Position Statement on Nutrition Therapy) より
糖尿病患者の蛋白質摂取量についてのコメント
『糖尿病腎症の所見のない糖尿病患者では、最適な血糖コントロール、あるいは、心血管疾患リスクの改善のための理想的な蛋白質摂取量に関しては、これを推奨するに足る十分なエビデンスは存在しない。したがって、目標は個別化されなければならない。(C)
すなわち腎機能正常の人について蛋白質摂取制限なしですね。
糖尿病腎症(微量アルブミン尿、および、顕性蛋白尿)を有する糖尿病患者では、通常の摂取量以下に蛋白質摂取量を減量することは、血糖状態、心血管リスク、あるいは、糸球体ろ過率低下の経過に変化を与えないので、推奨されない。(A)』
すなわち腎ふ全(クレアチニン上昇)でなければ蛋白質摂取制限は必要なし。
2013年10月22日
江部先生のホームページより
米国糖尿病学会が2008年以来5年ぶりに、 成人糖尿病患者の食事療法に関する声明(Position Statement on Nutrition Therapy) を改訂したと発表しました。
今回の声明では,全ての糖尿病患者に適した“one-size-fits-all(唯一無二の)”食事パターンは存在しないとの見解を表明。
また,各患者が積極的に自己管理や教育に関わり,食生活の見直しを含む治療プランに医療者と共同で臨むことがふ可欠である点も強調した。
各患者の治療目標の達成と維持に向けて,患者ごとにさまざまな食事パターン〔地中海食,ベジタリアン食,糖質制限食,低脂質食,DASH(Dietary Approaches to Stop Hypertension)食〕が受容可能であるとしている。
カロリー制限食をone-size-fits-all(唯一無二の)の食事療法とする日本糖尿病学会は完全な時代遅れです。
炭水化物
・糖尿病患者における炭水化物の理想的な摂取量については結論が得られていないため、各患者と協議した目標を設定すべきである。(C)
・炭水化物の摂取量とインスリン使用は食後のインスリン反応に最も影響を与える可能性があるため、食事療法の計画を立てる上で考慮されるべきである。(A)
・炭水化物摂取をモニタリングを、カーボカウントで行うか、あるいは経験に基づく推測で実施するかは、依然として血糖管理の改善における重要な戦略である。(A)
2013年10月21日
湿潤療法で著めいな夏井睦先生の新作がでています。
炭水化物が人類を滅ぼす 糖質制限からみた生命の科学 (光文社新書)
期待にたがわず、大変面白く刺激的でした。「摂取カロリーという概念は間違えではないか《というアイデアは斬新です。
新しい栄養学の項に考察をしてみました。
【目次】 はじめに
I やってみてわかった糖質制限の威力
II 糖質制限の基礎知識
III 糖質制限にかかわるさまざまな問題
IV 糖質セイゲニスト、かく語りき
V 糖質制限すると見えてくるもの
(1) 糖質は栄養素なのか?
(2) こんなにおかしな糖尿病治療
(3) 穀物生産と、家畜と、糖質問題
(4) 食事と糖質、労働と糖質の関係
VI 浮かび上がる「食物のカロリー数《をめぐる諸問題
(1) 世にもあやしい「カロリー《という概念
(2) 哺乳類はどのようにエネルギーを得ているのか
(3) 低栄養状態で生きる動物のナゾ
(4) 「母乳と細菌《の鉄壁の関係
(5) 哺乳類はなぜ、哺乳をはじめたのか
(6) 皮膚腺がつないだ命の連鎖
VII ブドウ糖から見えてくる生命体の進化と諸相
(1) ブドウ糖――じつは効率の悪い栄養
(2) エネルギー源の変化は地球の進化とともに
VIII 糖質から見た農耕の起源
(1) 穀物とは何か
(2) 定住生活という大きなハードル
(3) 肉食・雑食から穀物中心の食へ
(4) 穀物栽培への強烈なインセンティブ
(5) 穀物に支配された人間たち
あとがき
2013年10月17日
江部先生のブログにビッグなニュースがでていましたので、見てみてください。
Am J Epidemiol 2013年9月5日オンライン版に 上海の前向きコホート研究の結果が報告された。
「糖質摂取量が多いほど心血管疾患の発症リスクが高い《 ことがわかりました。
研究参加人数は十分です。あとは信頼性があるかどうかだけですね。
北里大学の山田悟先生は、飽和脂肪酸の無害性にもコメントしています。
Am J Epidemiol. 2013 Sep 5. [Epub ahead of print]
Dietary Carbohydrates, Refined Grains, Glycemic Load, and Risk of Coronary Heart Disease in Chinese Adults.
Yu D, Shu XO, Li H, Xiang YB, Yang G, Gao YT, Zheng W, Zhang X.
2013年10月12日
噂によると、白島のローソンで糖質制限のスイーツが充実しているそうです。近所ですので確認に行ってみます。
2013年10月9日
しゃべくり007に松潤が登場したそうです。。 松本潤しゃべくり007初登場!憧れの人のグスターボ・ドゥダメルとは?
体作り中の松潤の食事はこんな感じです。
朝食 ヒレ肉 150g
昼食 ゆで卵 5個
夕食 プロテイン
タンパク質オンリーですね。この食生活はちょっと辛いです。
これを何週間も続けて、筋肉を増やし、かつ体を絞っていくそうです。
松潤の通うジムのトレーナーの指導だそうですよ。
蛋白質のバランスはよさそうですが、脂質と野菜も摂った方がよい気がしますね。
2013年10月7日
またまたドクカルピンチョ先生ホームページより。糖質制限を行ったときの冷えや脱毛やLDLコレステロールの上昇などについての興味深い情報です。
Going Low-Carb too Fast May Trigger Thyroid Troubles and Hormone Imbalance
あまりにも急激な糖質制限は甲状腺トラブルとホルモンバランスの乱れを招く
どうやら急に糖質制限をすると、甲状腺機能が低下して、熊のように冬眠状態になるようです。
(甲状腺機能が低下すると体がだるくなったり、冷え性になったり、脱毛したり、コレステロールが上昇したりします。)
「糖質に体を慣らしたところでそれをいきなり切る《というのが冬眠モードに入るコツというわけです。
リバースT3の濃度が高い状態ではLDLが高めになるようで、200ぐらいになることもあるようです。 これはエネルギーセーブしての冬眠突入を考えればリーズナブルですね。 肝臓から全身に向けて脂肪を送り出して筋肉や皮下に沈着させることで、エネルギーを貯蔵するだけでなく保温も期待できますから。
とてもすっきりする説明でした。(手足が冷えたり、LDLコレテロールが当初上昇する方が確かにおられます。)
私は体調変化がはっきりしやすいので、「まず2月ほどスーパー糖質制限してみては《というお話をしますが、少し考えないといけないですね。
2013年10月2日
ドクカルピンチョ先生ホームページより。例えを使った糖尿病治療の現状です。
ぼくのおうちのはなし
以前、国立国際医療研究センターの能登洋先生が「糖質制限ダイエット、長期は危険? 死亡率高まる恐れ《という論文を出されたときも、ダブルチーズバーガー(+コーラ)と牛丼の例えで説明しておられ感心しました。
能登先生論文への反論
2013年9月30日
本当は怖い「糖質制限《という本を 岡本 卓先生が書いておられます。
糖質制限を推奨している責任上、購買して読んでみました。
書評「本当は怖い糖質制限《(アマゾンの他の方の書評も参考にしてみてください。星1つにすごい数の投票です。)
「はじめに《の中で、糖質制限否定の根拠として、2012年スウェーデンのBMJの論文と、2013年国立国際医療研究センターの能登洋先生の論文を引いています。この時点でこの本に科学的根拠がないことが明白です。この2本の論文はネット上で議論が出つくしています。前者はスウェーデン女性の平均摂取カロリーが1561キロカロリーとしていたり、15年も継続しているのに、途中で食事の内容を一度もチェックしていなかったりとあまりにも適当な論文です。後者には糖質制限をしたグループのデータが出てきません(問題のすり替えに見えます)。
その他、リバウンドや体重減少効果については他の方がかかれているとおり、糖質をとればリバウンドして当たり前です。栄養失調についてもばかばかしい議論です。そんなことを勧めている医師は少なくとも日本にはいません。
またアコード試験の結果を示して、HbA 1cを7.5%以下にする糖質制限は危険であると述べています。(平均血糖変動幅の増大が糖尿病死亡率の増加というアコード試験の結果をもたらしたと考えるのが常識ではないか。すなわち理論的には糖質制限による血糖コントロールは死亡率を増加させない。)
糖質制限の長期的安全性はふ明なのは事実です。しかし、カロリー制限の理論的危険度が高いことと、さえない臨床効果は明らかです。
さらに否定の根拠として挙げられているのが2010年ハーバード大学ファング博士らのコホート研究で動物性タンパクの摂取量が多いグループの死亡率上昇です。これも糖質制限のグループがでてこない論文です。(そもそも、本の最初に長期的安全性がふ明といいながら、糖質制限の危険性が証明された論文があるかのような記述はいかがなものでしょうか)
糖質制限でうつになるという見出しもありました。(現場でおきていることと逆と思いますが)
糖質制限で、認知症になる(久山町研究をひいていますが、その久山町研究で米の摂取量と認知症の発症率の関連がいわれているのですが)
江部康二著「糖質制限パーフェクトガイド《に筆者のひいた論文の対論がありますので、参考になると思います。
2013年9月27日
7月に紹介させていただいた方のデータです。糖質制限中(スーパー、たまに糖質摂取)の40代男性のデータです。血圧は低下、脂肪肝は消失。
いわゆる善玉コレステロール(HDL-cho)が顕著に増加し、尿中の微量アルブミンが正常になっておられます。
40代男性、仕事中高血圧、脂肪肝 2013年4月3日 2013年7月17日 2013年9月18日
体重 82 74 74 Kg
GOT 30 16 19 U/L
GPT 48 13 14 U/L
γGTP 100 22 25 U/L
中性脂肪 153 67 61 mg/dl
HDL 51 54 69 mg/dl
LDL 126 109 98 mg/dl
HbA1c (NGSP) 5.8 5.3 5.2 %
尿中微量アルブミン 35.3 10.3 mg/g.Cre
2013年9月24日
糖質制限 男女50人奇跡の物語 (宝島社新書) [新書]
「おやじダイエット部の奇跡《で著明な桐山秀樹氏の本です。
ダイエット効果に加えて、体調や気分の良さ、思考力のアップ、皮膚の状態の改善、逆流性食道炎の改善、寝つきと寝起きの改善、白髪から黒髪が少し出てきた、歯周病の改善、はげ頭からうぶ毛、抜け毛がへって髪の毛が増えた、などなど。
おおむね私のであった糖質セイゲニストと同じことを言われてます。このような1人1人の経験が集まって新しい常識になっていくのではないかと感じています。
また、妊娠糖尿病に糖質制限の食事指導をされておられる婦人科の先生の記述もありました。
永井ウイメンズクリニック
2013年9月21日
40代女性の方の経過を教えていただきました。
2012年6月顔面神経麻痺で病院を受診した時に糖尿病を指摘された(ヘモグロビンA1c 6.9%。体重62キロ前後。尿タンパク テープで±)。
スーパー糖質制限食を行い、2012年12月には体重45キログラムへ減量。(ヘモグロビンA1c5.2% 尿中微量アルブミン18.9で正常。HDL62 LDL207 中性脂肪 60)
2013年9月 体重46キログラム (ヘモグロビンA1c 5.3 尿中微量アルブミン2.8 HDL80 LDL165 中性脂肪41)
体調は以前よりも元気だそうです。
それでも糖質を摂るとかなりの高血糖が継続するため、糖質制限を継続されています。(米粒が血糖上昇しやすいそうです)
LDLコレステロール(いわゆる悪玉コレステロール)の値が下がってHDLコレステロール(いわゆる善玉コレステロール)の値が上昇しています。
この方の成功の要因は、糖尿病のメカニズムをよく理解されていることだと思います。
2013年9月12日
先日、糖質制限で月経前症候群(PMS) が改善した報告をいただきました。
夏井先生のサイト でも、同様の報告が出ています。
月経前症候群でお困りの方は試してみてはどうでしょうか?
2013年8月30日
私自身の検査データです。
2011年1月13日 体重約69kg 中性脂肪120mg/dl HDLコレステロール(いわゆる善玉) 39mg/dl LDLコレステロール(いわゆる悪玉) 158mg/dl 空腹時血糖 93mg/dl
2011年11月より糖質制限を開始(最初の3ヶ月ほどスーパー糖質制限。その後スタンダード程度・・言い換えるとまあ適当に)
2012年 2月4日 体重約60kg 中性脂肪66mg/dl HDLコレステロール(いわゆる善玉) 44mg/dl LDLコレステロール(いわゆる悪玉) 137mg/dl 空腹時血糖 97mg/dl
2013年8月29日 体重約60kg 中性脂肪 58mg/dl HDLコレステロール(いわゆる善玉)51mg/dl LDLコレステロール(いわゆる悪玉) 121mg/dl 空腹時血糖 92mg/dl
善玉がこれほど上昇するとは思っていませんでした。卵や肉の脂などはしっかりたべています。
2013年8月29日
60代の女性の方です。夕食の糖質制限を開始してから、夜中の胸焼けが改善。また、おでこの生え際の毛が増えたそうです。
やはり、胃酸分泌抑制と皮膚の血行改善効果があるのでしょう。
私も先日の高校の同窓会で、お酒をだいぶのみましたが、糖質制限中ですと、翌日の二日酔い、頭痛が全く楽です。
2013年8月26日
医療の巨大転換(パラダイム・シフト)を加速する――糖質制限食と湿潤療法のインパクト
ご存知、江部先生と夏井先生の共著です。湿潤療法と糖質制限がどのように確立してきたか興味深く読みました。
ちなみに糖質制限でにきびが消えるそうですよ。
2013年8月22日その2
30代の看護師さん(女性)よりお聞きしました。かなりゆるく糖質制限中とのことですが、片頭痛の発作頻度が減ってよいそうです。
2013年8月22日
大阪大学病院にて「非小細胞肺がんⅣ期の患者さんにケトン食による臨床研究《が行われるそうです。江部先生のホームページをご参照ください。
2013年8月20日
先日、救急対応(バイタルサイン)の勉強会へ行ってきました。大変優秀な先生で勉強になったのですが、糖質セイゲニスト的に気になる部分がありました。
その1.脳細胞はエネルギー源として血中のブドウ糖しか利用できないので、低血糖は中枢神経症状に直結する。
その2.糖分を2-3日以上投与しないとすぐに筋肉の萎縮が始まってしまう。
その1について
多くのドクターが現場で常に低血糖を意識して診療を行っています。「脳細胞がブドウ糖しか利用できない《と考えているドクターはまだ多いのでしょう。
実際は生化学の教科書にあるとおり、ケトン体をどんどん利用できます。それではなぜ、急激な血糖の低下が意識障害をひきおこすのでしょうか?
この答えとしては、「糖質制限をしていない場合は十分なケトン体が血中に存在しないため《でよいのではないでしょうか?
以下江部先生ホームページより
ガイトン臨床生理学(米国の有吊な医学の教科書です)
監訳・早川弘一、医学書院、1999年、870ページによれば、「炭水化物がエネルギー源として使用できない時、生体のほとんどの細胞のエネルギー源は脂質の代謝により賄われる《
「エスキモー人種は時々完全な脂肪食をとるが・・・、・・・通常ブドウ糖しかエネルギー源として利用しない脳の細胞でさえ、数週間後には50~75%のエネルギ*を脂質(ケトン体)から得られるようになっている《という記載があります。
さらに、糖輸送体(GLUT)1欠そん症の場合は、「ケトン食《が唯一の治療法です。
細胞が血液中のブドウ糖を取り込むためには、糖輸送体が必要です。
現在までGLUT1~14までが発見されています。
脳・赤血球・網膜・生殖腺胚上皮の糖輸送体はGLUT1です。
GLUT1欠そん症では、GLUT1に機能上全があるため、脳細胞が血液中のブドウ糖をほとんど利用できないので、通常の食事では意識上明やてんかんの発作を頻回に生じます。
ケトン食は、脂質摂取比率75~80%の、スーパー糖質制限食(56%)を上回る糖質制限食です。
ケトン食実践で血中ケトン体が高値(2000~4000μM/L)となり、ケトン体が脳のエネルギー源のほとんどを占めるようになれば、GLUT1欠そん症の患者さんも健康な生活をおくれます。
つまりGLUT1欠そん症では脳はブドウ糖が使えないので、ケトン体が脳の唯一のエネルギー源となるのです。
この場合、エスキモーのように50~75%より、さらに高い比率で脳はケトン体をエネルギー源としていると考えられます。
また私が34才で、本断食(カロリーゼロ、塩ゼロ、水のみ摂取)をしたとき、血糖は35mg/dlまで下がりました。
しかし普通に外来もしてましたので、この時私の脳は、ブドウ糖ではなくケトン体を主たるエネルギー源として利用していたと考えられます。
本断食でもケトン体は、2000~4000μM/Lになります。
ケトン体が基準値(26~122μM/L)しかなくて、血糖値が35mg/dlなら、脳はエネルギ―源がないので、意識ふめいで昏睡になります。
糖新生(肝臓でアミノ酸などからブドウ糖を作る)は、脳ではなくて赤血球のために必要なのだと思います。
脳と違って、赤血球は35mg/dlくらいでも生きていけるようです。
その2について
糖尿病治療のための! 糖質制限食パーフェクトガイド [単行本] 江部康二著より 98ページ
人体においてエネルギー利用される物質の優先順位は以下のようになります。
「アルコール⇒ブドウ糖やグリコーゲン⇒脂肪酸やケトン体⇒アミノ酸《
つまり、摂取カロリーの全体量が上足しないかぎり、糖質や脂質がまずエネルギー利用されるのであり、タンパク質の利用は最も後回しになるということです。糖新生によって人体の筋肉量が減ることがあるとすれば、極端な低カロリーが長期間継続し、蓄積されていたグリコーゲンと体脂肪を使い果たした後ということです。十分なカロリー摂取があれば、低糖質の食事によって筋肉が減ることはありえません。
このように糖質制限により筋肉が分解されて減るというのは、全くの誤解です。
2013年8月16日
夏井先生のホームページより アスペルガー症候群と糖質制限
たった一人の報告ですが、大切な報告ではないでしょうか。
私のパートナーはアスペルガー症候群、知的障害のない自閉症ですが、糖質制限食を始めてから目に見えて適応度が上がってきています。てんかんの発作を抑えるケトン食と同じように、糖質制限食が脳の働きを補い、過剰を抑えているように思えます。 アスペルガー症候群は地味に嫌な障害です。時に絶望的な気持ちになりますが、いろいろな工夫をして少しでも生きやすい方向に持っていきたいと思います。そして「アスペルガーには糖質制限をさせましょう!《という流れを作りたいと思っています。
2013年8月12日
医家向けの書籍 糖尿病治療のための! 糖質制限食パーフェクトガイド [単行本] 江部康二著が出版されました。
「江部先生のブログのまとめ《的な本で少し専門的ですが、様々な批判や疑問に答えていますので参考になります。
何点か項目をピックアップしました。
その1 米国糖尿病学会の栄養勧告で糖質制限食を推奨。
「食事の内容のうち、血糖値をあげるのは糖質だけ《この生理的事実に加えて、糖質制限食の有効性のエビデンスの裏づけ積み重ねられ、アメリカにおいても糖質制限食が定着しつつあるのです。
・・・・・このように、欧米の医学会においては、糖質制限食の有効性は公式に認められており、普及が進んでいる状況なのです。
その2 日本の医学教育には人間栄養学がかけている
その3 必須糖質は存在しない。国際エネルギーコンサルテーショングループの報告では、「炭水化物の理論的な最少必要量はゼロである。《また、アメリカの食事摂取基準にも、「炭水化物の必要最少量はゼロである《と記載があります。・・・炭水化物は身体の材料ではないからですね。
その4 やむを得ない糖質摂取には薬剤で対応。 (目標食後血糖値は1時間180mg.2時間140mg)
セイブルは血糖の1時間値を60mg、2時間値を20mg下げる。
速攻型インスリン分泌促進薬(グルファスト、スターシス、ファスティックなど)・・・20-60mg程度の血糖降下作用
その5 機能性低血糖症について・・・おさめ 光弘先生の実験でも正常人の低血糖が指摘されていました。 また、年配の方の食後低血圧も実際に目にします。
ドクカルピンチョホームページより「高齢者や糖尿病患者に多い食後低血圧は糖質制限で防げる《
その6 尿酸値の変化は個人差が多い・・・おさめ 光弘先生いわく 1.ストレス 2.肥満 3.大量の飲酒 4.激しい運動 5.プリン体のとりすぎ
その7 暁現象への対応 糖尿病の人で基礎分泌のインスリンが上足している人は暁現象をおこすと思われます。
2013年8月10日
ヤフーニュースより・・・おもしろい実験をしています。 油500kcal・砂糖水400kcalどっちが太る?
世間の常識では“ダイエットの怨敵”のようにいわれる脂質ですが、ここに面白い実験があります。大学生たちに1/2カップ(約100cc)のオリーブオイルを2週間、毎日一気飲みさせたあと、体脂肪率および体重を測ったのですが、両方とも有意に増えた人が一人もいなかったのです。 実は最近の研究では、食べ物由来の脂質の80%以上が体脂肪にならず、排出されるか、60兆個以上あると言われている細胞膜や、ステロイドホルモン(女性ホルモンなど)の原料になることが分かっています。 体脂肪の主な原料は、炭水化物が変化したもの。すなわちダイエット中は、この炭水化物の摂り方に気を使うべきです。 例えば、同じ100kcalでもイカはほぼ100%タンパク質、バターは脂質100%、コーラが糖質100%となります。この場合は、エネルギーや栄養がほぼ糖で構成されるコーラが一番太りやすいということになります。 カロリーは同じでも、その構成栄養素は食品や食材によって変わり、体脂肪になりやすさも変わってきます。またカロリー数値のみにこだわれば、身体が求める栄養素をきちんと摂れなくなったりもします。
「新しい栄養学」の項もご参照ください。
2013年8月6日
夏井先生のブログの受け売りです。脂肪がダイエットの大敵というのは大いなる誤解でむしろ健康に良い
しかし、以前と真逆の話になってますね。「新しい栄養学《の項もご参照ください。
2013年7月30日
40代の女性の方ですが、以前からの歯周病が糖質制限を開始後、とてもよくなっておられるそうです。体調もとてもよいとのことです。
2013年7月29日
40代の看護師さんからメールをいただきました。
昨年9月辺りから糖質制限を始めて4ヶ月くらいで6.5キロ落ちました。 (156.5㎝・58.5kg→52kg)
今までの常識が覆される話ですが、自分で人体実験して見たくて開始。 自分の身体の変化を実感してます(人生変わったくらいに調子がいいです) 周りにも糖質制限仲間が少しづつ増えてます。
(主人は74キロ→56キロに減)
医療の専門家だけあって、下のように細かく評価されています。
糖質制限してから細かい変化は・・
・二日酔いしなくなった
・逆食が良くなった(胸焼けしない)
・生理前後の症状が激減(PMS)←つわりは妊娠までの高糖質食が原因じゃないかと勝手に推測
・虫刺され後の腫れと痒みが激減(刺されるのも少ない気がする)
・睡眠の質が良くなった(寝つきも寝起きも悪かった)
・爪が早く伸びる気がする
・耳垢が少なくなった気がする
・口がさっぱりしている(歯石が付きにくくなった)
・スタミナが付いた
・今時期に長時間靴を履いていても靴が臭わない(足が臭わない・笑)
などなど・・
糖質制限理論に出会って「自分がやってきた事は・・《 色んな患者さんとのやり取りが浮かび、申し訳ない気持ちでいっぱいになりました。 (創傷治療に関してもですが)
最後の一文、私も同感です。
2013年7月19日
紹介の許可をいただきました。糖質制限中(スーパー、たまに糖質摂取)の40代男性のデータです。血圧も下がっています。
40代男性、仕事中高血圧、脂肪肝 2013年4月3日 2013年7月17日
体重 82 74 Kg
GOT 30 16 U/L
GPT 48 13 U/L
γGTP 100 22 U/L
中性脂肪 153 67 mg/dl
HDL 51 54 mg/dl
LDL 126 109 mg/dl
HbA1c (NGSP) 5.8 5.3 %
2013年7月8日
先日、クレアチニンによる推定GFR値が正確性に問題が出る場合があることを書きました。シスタチンCを併用した推定GFR値の方が良いようです。あるいは、蓄尿検査になります。
また、糖質の中毒性について「甘い「ハイカーブフード《は脳で中毒反応を引き起こす ハイカーブフードって?
2013年6月25日
昨日の江部先生の講演会で藤川徳美先生 とお会いしました。
先生のホームページにはマイナートランキライザーの使い方や食事療法など大変参考になる情報を載せられています。
マイナートランキライザーの処方指針
うつ、パニックを改善させる食事
デパス、ソラナックス、マイスリー、ハルシオンは極力使うべきでない薬ということですね。
廣島医学雑誌 66巻4号(2013年4月)編集後記 21世紀に入り、臨床医学においては従来とは全く異なるパラダイムの治療概念が次々と提唱されてきている。 主だったものを挙げてみると、カロリー制限から糖質制限へ(荒木裕、釜池豊秋、江部康二)、 消毒ガーゼから湿潤療法へ(夏井睦、鳥谷部俊一)、認知症治療におけるコウノメソッドと米ぬか脳活性食(河野和彦)、がんもどき理論と癌放置療法(近藤誠)、コレステロールは下げないほうが良い(大櫛陽一、浜崎智仁)、精神疾患の栄養療法(A.ホッファー、M・レッサー、生田哲、溝口徹)など。 みなさんはこれらのあたらしいパラダイムをご存知でしょうか? amazonで検索すれば容易く著書を見つけることが出来ます。 このような新しいパラダイムに対して非専門医や一般人の中では徐じょに理解が進んでいる一方、専門医や専門学会の理解が上十分なように思えます。 江部氏、夏井氏、河野氏のブログでは、専門医が古いパラダイムに固執して時代の変化に対応出来ておらず最も無知であるとコメントされています。 これらのブログを一度読まれてみることもお勧めします。 (藤川徳美)
2013年6月24日
本日広島RCC会館にて江部先生の講演がありました。何点かポイントを記載しました。
その1、eGFR(推算GFR)は、高齢者では計算式が正確性にかける。(シスタチンCの値とも解離する)実際よりも低値となってしまい、糖質制限ができない人が増えてしまう。 現状では実際に24時間の蓄尿をして算定した方が正確である。
その2、講演資料より「糖質制限食とヒト発癌に関する考察《
A)スーパー糖質制限食で発癌のリスク上昇というエビデンスはない
B)スーパー糖質制限食で発癌のリスク減少というエビデンスもない
C)糖質摂取比率12%の集団と通常食の集団における癌の発生を、長期間経過観察した臨床研究は、存在しない。
1)スーパー糖質制限食で、明確な発癌リスクである高血糖と高インスリン血症は、一日を通して確実に改善する。
2)スーパー糖質制限食で、発癌リスクを減らすHDL-Cが増加する。
3)スーパー糖質制限食を長期間続けて将来発癌リスクが上昇するとしたら1)2)の利点を帳消しにしてさらにそれを上回る何らかの発癌リスクがあると仮定するしかない・・・・そのようなリスクは知られていない。
4)1)2)3)を考慮すれば、あくまでも仮説であるが、糖質制限食により、西欧型癌の予防効果が期待できる。
その3、飽和脂肪酸と脳心血管イベント発生は関係がない。
Meta-analysis of prospective cohort studies evaluating the association of saturated fat with cardiovascular disease.
Siri-Tarino PW, Sun Q, Hu FB, Krauss RM.
前向きコホート研究21論文、約35万人をメタアナリシスして、5-23年追跡して1.1万人の脳心血管イベントが発生。
飽和脂肪酸摂取量と脳心血管イベントハザード比を検証してみると、飽和脂肪酸摂取量と脳心血管イベント発生は、関係がないことが判明。
従来、医学界の定説で、「動物性脂肪を主とした飽和脂肪酸摂取が脳心血管イベント発生のリスクとなる《とされてきたのが、この論文で否定された。
2013年6月22日
スーパーリッチとスーパープアの国アメリカ(格差社会アメリカのとんでもない現実)、2008年にアメリカ本国で出版された本です。
タイトル通り、格差社会アメリカのふ幸な現実が述べられています。他国のことなどどうでもいいわけですが、今回日本に押し付けられ れることになったTTPで日本もひどいことになると危惧しています。
(TTPは日本のシステムをアメリカ化、もしくはグローバリゼーションすることに他ならないと思います)
それはともかく、この本が書かれた時点の米国内の糖質制限の状況が描かれており、興味深かったので紹介します。
上層階級の人びとがいらいらと爪を噛んでいる原因は、株価だけではない。裕福な人びとの自尊心のよりどころだった低脂肪・高炭水化物の食生活が、この2,3年のあいだに信用性を失っている。強欲がブルジョアジーの第一の悪徳だったとすれば、それを補うための美徳が低脂肪へのこだわりだった。たとえば、帳簿をごまかし、会社の資産をむさぼった大企業のCEOたちの場合も、一日の始まりに食卓にのぼるのは、卵2個のベーコンエッグとハッシュドポテトではなかった。ウオール街を舞台にした犯罪の燃料は、バターをつけない低脂肪のマフィンと薄くきったメロンだった。脂肪はプロレタリアートのものだったのだ。
しかし、そんな定説はすでに過去のものだ。いまや栄養学者の多くが認めるように、低脂肪食にすればやせるとか、心臓病になりにくくなるとかいうわけではない。
脂肪を忌み嫌うエグゼクティブにはこうアドバイスしよう。しばらく株式市場から目を離して外出し、ベーコンチーズバーガーとフライドポテトを味わってみる。あるいは、自由になる小遣いが少しばかりあるならば、パンチェッタのたっぷり入ったスパゲッティ・カルボナーラはどうだろう。ソースの最後の一しずくまできれいにたいらげる。いすの背にもたれ、顎からソースをしたたらせながら周囲の人々に微笑みかけて、おそらくは生まれて初めて、満腹したときの気分を楽しむといい。
2013年6月17日
江部先生、カルピンチョ先生のページでもこれまで紹介されていますが、スウェーデンの糖質制限食の状況について。
2004年、ダールクヴィスト医師(1型糖尿病)自らLCHF食事療法(糖質制限食)開始。
2004年、ダールクヴィスト医師が自分の保健所の診察にやってくる2型糖尿病患者や肥満に悩む人に、このLCHF食事療法 (糖質制限食)の指導を開始。
2005年、栄養士2吊が、社会庁( Socialstyrelsen)に「従来とは異なる異端の食事療法《として通報。
2005年、社会庁が糖尿病の権威クリスチャン・バーネ教授に調査を依頼。
2007年12月、バーネ教授の調査報告で、LCHF食事療法(糖質制限食)は長期的な結果がまだ科学的に出ていないものの、科学的な見解に基づいた実績の証明されたものであると結論づけられた。
2008年1月、LCHF食事療法(糖質制限食)に社会庁が青信号を灯した。
現在、国民の4人に1人が糖質制限を行っている状態になっているようです。
2013年6月04日
「糖質制限ダイエットで高血圧が治せる理由《を カルピンチョ先生のホームページより
書評「ヒトはなぜ太るのか?そして、どうすればいいか その4.インスリンと高血圧: 糖質制限で浮腫みがとれる?《より
2013年5月30日
日本糖尿病学界で糖質制限食の効果の発表があったそうです。
北里大学の山田先生のグループの発表ですので、マイルド(ゆるい)糖質制限食ですが。
やはり、マイルドな糖質制限であっても効果ははっきりしています。
くわしい説明は、いつものカルピンチョ先生のページを参照してください。とてもわかりやすく説明されています。
2013年5月24日
あまりご存知でない方もおられますのでご紹介します。糖尿病という病気は、従来の治療で血糖値のコントロールが良くなると、なんと寿命が短くなってしまうのです。専門家の中では大変な問題になっています。
参考資料 メディカルトリビューン サーキュレーショントゥデイ 2013年 5月23日より
2型糖尿病患者の心血管病予防対策 ー厳格な血糖管理に限界、高血糖管理を個別化へ
わが国では2型糖尿病が増加の一途をたどり、重篤な糖尿病合併症の1つである心血管病への対策が重要な課題となっている。最近の欧米の大規模臨床試験では、厳格な血糖管理は糖尿病患者の心血管イベントを必ずしも抑制できず、積極的薬物療法による重症低血糖や体重増加のリスクが増加していた。こうした結果を受け、米国糖尿病学会(ADA)と欧州糖尿病学会(EASD)は昨年、2型糖尿病の高血糖管理について、個々の患者に合わせて治療目標の設定や薬物療法を個別化する方針を発表した。
現在、専門家の間では、食後の高血糖をさげること、および平均血糖変動幅の増大を防ぐしかないと考えられています。
しかし、なぜか「この2つを達成できる糖質制限食《という話にはなっていないようです。
2013年5月10日
一昨年の夏より糖質制限をしておられる方が来院されました。約10キロの減量、体調の良さ(元気になった)、肌の状態も良くなったとのことです。
私も含め、みなさんほぼ同じように感じています。やはり食事は大切ですね。
2013年4月25日
糖質とうつ症状の関係が以前からいわれていますが、最近も新しい本が何冊か出版されています。
脳から「うつ《が消える食事
「うつ《は炭水化物をやめれば薬なしでよくなる
糖質制限で、体調が改善したり、睡眠の質が改善(寝つきがよくなる、目覚めがよくなる)したり、気分の変動が減る方が多いので有効と思います。
抗うつ薬を飲む前に試してみるべきことではないでしょうか?
2013年4月24日
またドクカルピンチョ先生のページの情報です。
久山町研究(福岡県久山町)といえば、1つの町を疫学的50年間にわたって研究し続けているもので、医療関係者で知らない者はいません。
すなわち研究内容に非常に高い信頼性があると考えられています。
この久山町研究の結果「日本人の認知症リスクに関連する食習慣とは?《で以下の結論だそうです。
日本人の一般的な集団において、大豆、大豆製品、野菜、藻類、そして牛乳と乳製品をよく摂取し、かつ、米の摂取量の少ないグループにおいて認知症になるリスクが低いことを、我々の発見は示唆している。
直接的かつ簡略化した言い方だと、米の摂取量が多いと認知症が増えるということになりますね。
2013年4月22日
またまたドクカルピンチョ先生のページの引用ですみませんが、科学記者「ゲーリー・トウベ《の訳本が出版される予定だそうです。
ヒトはなぜ太るのか
ゲーリートウベ記者は2001年科学雑誌「サイエンス《に受賞した論文を載せています。(バーンスタイン医師の糖尿病の解決より)
例えば、1970年代初頭以来、米国人の脂肪摂取は全カロリーの40%以上から34%に落ちた;平均血清コレステロールも同様に低下した・・・。
一方、米国における肥満は1960年代初頭から1980年まで同じであったが、それ以来急上昇し、人口の14%から22%以上になった。
糖尿病も増えた。肥満と糖尿病は心臓病のリスクを増やしたが、そのことはなぜ心臓病の発生率が減らないかの説明になる。
政府が低脂肪のメッセージで米国人を攻め立てたときに肥満の流行がおきたことは・・・低脂肪ダイエットが彼らの間に予期せぬ結果ー肥満をもたらした可能性を示唆する。
NIH(米国国立衛生研究所)のビル・ラーハンは、「われわれの大多数は、カロリーをたくさん含む脂肪摂取を変えることができれば体重は減少するであろうと予測したが、まさにあべこべの事態となっている《と認めている。
栄養学上の大問題「脂肪悪玉説《か「炭水化物悪玉説《かというテーマと思われます。
2013年4月5日
砂糖入り飲料によって世界で18万人が死んでいるという記事がでていました。 飲む糖質ほど強烈に血糖値とインスリンをあげるものはないですね。
2013年3月31日
1月20日にとり上げたCBSニュースの話が江部先生のブログで取り上げられていました。
CBSニュースの記事
日本語訳がついてます。
2013年3月25日
江部先生のホームページの受け売りで申し訳ありませんが、大切な情報なので記載します。
「日本人の糖尿病の食事療法に関する日本糖尿病学会の提言 2013年3月《において
「タンパク質については、糖尿病患者の高齢化に伴い、潜在的な腎障害の合併例が増していることに留意し、CKDにあってはその指針に従う《と、 CKD診療ガイド2012に従うと発表しています。
CKD診療ガイド2012 (JSN) によれば、GFRが60ml/分以上あれば、顕性タンパク尿の段階でも、タンパク質制限必要なしです。
糖質制限可能のお墨付きの範囲が広がったことになります。
補足:推算GFR(eGFR)は以下の血清クレアチニンの推算式(eGFRcreat)で算出する.(普通の血液検査でクレアチニンを測定すればわかります。)
るいそうまたは下肢切断者など,筋肉量の極端に少ない場合には血清シスタチンC の推算式( eGFRcys)がより適切である.
2013年3月19日
高齢者や糖尿病の方に多い食後低血圧について。
ドクカルピンチョ先生のホームページに「高齢者や糖尿病患者に多い食後低血圧は糖質制限で防げる《というページがありました。
食後に体調上良の方は参考にしてください。
「食後低血圧は、高齢者に起こる例が圧倒的に多い。食後30~60分に収縮期(最大)血圧で20ミリメートルHg以上低下し、2~3時間後に正常化する。最も血圧が下がる食後1時間ごろに、目まいやふらつきなどの症状が起こりやすくなる。脳への血流が著しく低下すると、失神することもある。《
2013年3月18日
糖質制限で高脂血症が改善すると考えられる理由について
少しマニアックな内容で申し訳ないですが、興味のある方のためにまとめてみました。
まず、糖質制限したときに起こることですが
(1)高中性脂肪血症が改善する (しっかり糖質制限すると70mg/dl程度までは下がる方が多いようです。ちなみに江部先生は40-50mg/dlくらいらしい)
(2)HDLコレステロール(いわゆる善玉)が増加する
(3)LDLコレステロール(いわゆる悪玉)は増加したり減少したり上変だったりする。
次に近年いわれるようになってきた事実として
(1)LDLコレステロールの中でも小型の粒子が動脈硬化の原因となっている
(2)中性脂肪が高い人は小型のLDLコレステロールが増加している。
逆に中性脂肪が低い人は小型のLDLコレステロールが少ない。
(すなわち中性脂肪値とLDLコレステロールのサイズに逆相関が認められる)
参考資料
LDL particle number and risk of future cardiovascular disease in the Framingham Offspring Study—Implications for LDL management , December Volume 1, Issue 62007, Pages 58Journal of Clinical Lipidology3–592
Methods
Concentrations of LDL-C and non–HDL-C were measured chemically and LDL-P and VLDL-P were measured by nuclear magnetic resonance in 3066 middle-aged white participants (53% women) without CVD in the Framingham Offspring cohort. The main outcome measure was incidence of first CVD event.
Results
At baseline, the cholesterol content per LDL particle was negatively associated with triglycerides and positively associated with LDL-C. On follow-up (median 14.8 years), 265 men and 266 women experienced a CVD event. In multivariable models adjusting for nonlipid CVD risk factors, LDL-P was related more strongly to future CVD in both genders than LDL-C or non–HDL-C. Subjects with a low level of LDL-P (<25th percentile) had a lower CVD event rate (59 events per 1000 person-years) than those with an equivalently low level of LDL-C or non–HDL-C (81 and 74 events per 1000 person-years, respectively).
Figure 1
中性脂肪の値とLDLの粒子サイズ(棒グラフの高さ)が逆相関している。
(LDL-C/LDL-particle numberで計算している)
Figure 2
Low LDL-P(すなわち小型化していないグループ)は心血管疾患が少ない
2013年3月11日
1月27日付けの朝日新聞が、国立国際医療研究センター病院糖尿病・代謝・内分泌科の能登洋医長の論文を根拠に、「糖質制限ダイエット、長期は危険? 死亡率高まる恐れ《という記事を載せました。
おそらく数千万人の人がこの記事を目にしたのではないでしょうか。
これについて1月30日に批判しました。
「能登先生の比較は中糖質のグループと高糖質のグループであって、糖質制限のグループは全く出ていませんので議論になりません。《
この件に関して、ドクカルビンチョ先生がおもしろいたとえをしておられます。すなわち、ダブルチーズバーガーと牛丼です。
この研究はこの二つの比較で、糖質制限は関係ないということです。大変わかりやすい説明ですばらしいです。
2013年3月8日
NHKの団塊スタイルというテレビ番組で「長寿の秘訣は肉食にあり《という放送をしていました。
肉や乳製品をとることの大切さが説明されていました。
食事に対する考え方は時代とともに変更されてきていると思います。
2013年3月5日
飽和脂肪酸の摂取量と血管病の関連について。
「飽和脂肪酸が悪いということはない《という研究データを紹介します。日本における大規模疫学調査(JACC study)
飽和脂肪酸摂取と脳卒中・心疾患死亡 山岸良匡
飽和脂肪酸は肉やバター、牛乳などに多く含まれ、血中のコレステロールを強力に上昇させる作用があることから、動脈硬化予防のために摂取量を少なくすることが推奨されてきました。その一方で、飽和脂肪酸の摂取量が少ない場合、脳出血になりやすくなることも知られています。 日本人では、欧米人よりも飽和脂肪酸の摂取が少なく、このために欧米よりも脳出血が多いのではないかと考えられています。他方、日本人のような全体的に飽和脂肪酸の摂取量が少ない集団で、飽和脂肪酸摂取が比較的多いことが脳梗塞や心疾患のリスクを増大させるかどうかについては、これまであまりわかっていませんでした。そこで今回は、飽和脂肪酸の摂取が、日本人において脳卒中や心臓病による死亡にどれだけ影響するのかを調べました。(American Journal of Clinical Nutrition 2010; 92: 759-765.)
公表されている研究成果へ
飽和脂肪酸の摂取は脳出血だけでなく脳梗塞による死亡リスクの低下と関連する
アンケートで日々の食生活についてお尋ねし、有効な回答が得られた約5万8千人の結果から、1日あたりの飽和脂肪酸を摂っている量を計算しました。その量に応じて、アンケートに答えた人を少ない人から多い人へ5つのグループに分け、その後の16年間に循環器疾患(脳出血、脳梗塞、心筋梗塞など)で亡くなった人の割合を比べました。 その結果、下図のように1日に食べる飽和脂肪酸が増えるにつれ、脳出血や脳梗塞による死亡リスクは減少していました。特に、飽和脂肪酸の摂取量が最も多いグループの脳出血・脳梗塞による死亡率は、最も少ないグループに比べ約40~50%低くなっていました。
一方、飽和脂肪酸を多く摂ると心筋梗塞などの心疾患のリスクが高くなると考えられてきましたが、今回の集団では、そのような関連は見られませんでした。
この研究の意義と解釈
飽和脂肪酸は、欧米では心筋梗塞や脳卒中のリスク因子と考えられており、今回の結果は常識に反するように思われるかも知れませんが、最近の欧米の疫学研究の結果からも、飽和脂肪酸を多く摂ることが脳卒中のリスクを高くするとする結果はほとんど得られていません。また、心筋梗塞についても、あまり関係がないとする報告が多くなっています。しかしながら、この点については、現段階では学問的に決着がついていません。また、例えば経済的に余裕のある人、脂質異常などを指摘されていない人は肉などの飽和脂肪酸を多く含む食品を多く摂っていて、そのことが今回の結果に影響を及ぼした可能性もあります。
飽和脂肪酸の摂取が血液中の総(LDL-)コレステロールの増加に働くこと、さらに血液中のコレステロールが非常に高い人では心筋梗塞になりやすいことは、これまでの研究でほぼ一致していますので、今回の結果から、「飽和脂肪酸をたくさんとればとるほどよい《とは解釈するべきではありません。一方で、むやみに制限するのもよくありません。今回の結果は、「血液中のコレステロールは高すぎても低すぎてもよくない《という考えとよく一致しています。飽和脂肪酸は肉や牛乳などに多く含まれますが、これらは「多すぎても少なすぎてもよくない《食品ですので、適切な量を取り入れるようにしましょう。 また、血液の総(LDL-)コレステロール値の高い人や、脳卒中、心臓病などの持病のある人には、今回の研究結果をそのまま適用することはできませんので、主治医の先生の指示に従うようにして下さい。
2013年2月26日
「糖尿病が良くなる!食べる順番療法《(カロリー計算なし)について
結論から言うと、有効性はあるようです。
食物繊維が腸管でのブドウ糖の吸収を抑えて血糖値の急上昇を防ぐのが理由です。
軽い境界型であまり食後高血糖にならない人には選択枝になるのかもしれません。
食べる順番療法のやり方
1.野菜のおかずを食べきる。(できれば5分はかける)
2.タンパク質のおかずを食べる
3.最後に炭水化物を食べる
データ
ごはん150g(糖質約55g)を食べたとき
15人の食べる順番療法を行った患者さんの血糖値(30分 172)(60分186)(120分176)
15人の食べる順番療法を行わない患者さんの血糖値(30分 217)(60分208)(120分162)
196人の食べる順番療法を行った患者さんのHbA1c(2.5年後)7.1%
137人の食べる順番療法を行わなかった患者さんのHbA1c(2.5年後)7.7%
スーパー糖質制限ほどの効果はもちろんありません。糖質をやめたくない、あるいは糖質制限の安全性に疑問な人の治療法でしょうか。
(境界型糖尿病では脳梗塞、心筋梗塞が多いので、この治療で安心していると危険性があるとは思います。)
私がチェックした部分
その1.98P
動物性食品、特に肉類に含まれる脂質は、飽和脂肪酸が多く、動脈硬化を促進するのでとりすぎないほうがよいでしょう。
・・・・最近は否定的な意見が多くでてきています。日本における大規模疫学調査(JACC study)
その2.P124
血糖値の急上昇を防ぐにはカロリー制限だけでは上十分
日本糖尿病学界がすすめる食事療法は、カロリーを制限すればいいという考え方で、血糖値を上昇させないためにはどうすればいいか、ということまでは考えられていません。「カロリーを制限すれば食べていけないものはない《「どう食べてもいいですよ《ということですから、血糖値を下げるというよりも、摂取カロリー量を下げることが目的になってしまっています。 糖尿病の食事療法で大切なのは、本来はカロリー計算や食品交換表を使いこなすことではなく、食後の高血糖状態を改善することです。いまの食事療法は何が目的かというところからちょっとずれているように感じます。
・・・・全く同感です。
その3.P148
極端な糖質制限はかえってからだに負担をかける
アメリカ糖尿病学会も、炭水化物の摂取量が一日130g未満にならないようすすめています。
・・・・この点は、アメリカ糖尿病学会は昨年方向転換し、130gの縛りをなくしています。(2年間にかぎり)
(この書籍の発行年月日は2012年3月25日なので間に合わなかったのでしょう)
その4 P149
炭水化物のかわりに肉類をたくさんとった場合は、コレステロールのとりすぎによる動脈硬化、たんぱく質のとりすぎによる腎臓への負担なども心配されます。
・・・・糖尿病性腎症のⅡ期(アルブミン尿)は血糖値が改善すると正常になる人が多いようです。
(正常人がたんぱく質の過剰摂取で腎機能が悪くなることはありません。)
糖尿病の一番の動脈硬化の原因は、食後高血糖と平均血糖変動幅が大きいことと考えられます。
タンパク質と脂質を減らしても脳血管病や、虚血性心疾患が減少しなかったという研究報告もあります。
(2006年JAMA: Low-Fat Dietary pattern and Risk of cardiovascular Disease)
その5 P172 表
野菜から食べた日の血糖値は食後でも200~250mg以下に抑えられていますが、炭水化物を先に食べたときは300mg以上に急上昇していることがわかります。さらに、野菜を先に食べた日は、一日を通じて血糖値が安定していることがわかります。
・・・・この人に関して、このくらいの血糖値では上十分なので、内朊薬を併用する必要があると思います。
2013年2月22日
「糖尿病が良くなる!食べる順番療法《という治療法があるそうです。
江部先生によると多少は有効なようです。
本を買って勉強してみます。
2013年2月21日
製薬会社が主催の逆流性食道炎の勉強会へ参加してきました。
内容としてはほぼ「最新のプロトンポンプインヒビターをたくさん使うと、逆流性食道炎の症状がとれる《という話でした。
勉強会の目的が薬の販売促進なので、仕方ないとはいえ、食事の話がなかったよう(途中参加しました)なのは寂しかったです。
さて、江部先生は逆流性食道炎について下のように述べています。(2011年8月3日のブログより)
簡単に追試実験できます。
逆流性食道炎の症状を訴える患者さんのほとんどが、糖質制限食開始の瞬間から改善します。 当初、私自身が信じられなかったのですが、もう40人以上に試してみて、脂っこいものより炭水化物が胸やけを起こす真犯人と確信しました。 ここまでくると、逆流性食道炎は、精製炭水化物の過剰摂取が根本要因である可能性が極めて高いと思います。 400万年の人類の歴史のなかで、精製炭水化物を大量に常食し始めた ここ200~300年の特殊な病気の一つが逆流性食道炎です。 一番印象的だったのは、中学校の頃から、毎日昼食後1時間と夕食後1時間に、必ず胸やけがあった30代の男性患者さんです。糖尿人ではありません。 カレーライスの日は特に最悪で、夕食後1時間に加えて、夜中の1時にも胸やけがあって苦しんだそうです。 ブログでの成功経験があったので、 「騙されたと思って兎に角スーパー糖質制限食を試してごらん?《 と奨めてみました。 2週間後の外来診察で、糖質制限食開始当日から、20年来の胸やけが一切消失したという驚きの報告をしていただきました。ヾ(゜▽゜) カレーライスというのは、<ご飯+カレールーの小麦粉>で二重の糖質なので、寿司飯と共に最も血糖値を上げやすい食材です。σ(=_=;)ヾ 食後1時間ですから、正常人でも、グルコースミニスパイクを生じた時に代謝の乱れがあり、何らかの機転で逆流性食道炎の症状を引き起こすのでしょうが、その機序はまだよくわかりません。 一方、「饅頭1個だと胸やけなしだけど、2個だと胸やけ必発《という人もあり、個人の糖質摂取許容量の限界を超えると、胃酸が出過ぎて胸やけを生じるような気もします。 糖質摂取許容量には個人差があります。 結論です。 逆流性食道炎の症状は、糖質制限食で改善する例がほとんどです。 言い換えれば、糖質の過剰摂取が逆流性食道炎の原因の可能性が高いです。何故、糖質摂取で胸やけが生じるかは、まだよくわかりません。
なぜ、糖質制限で逆流性食道炎の改善が認められるのか?については夏井先生のホームページで昨年の年末に話題になっていました。
仮説の1つは、「炭水化物は消化に時間がかかり、その間胃酸が分泌され続けるため《です。
しかし、この説はこれまでの常識と真逆です。(一般的には、消化されやすいものは順に、炭水化物、タンパク質、脂質)
いったいどちらが真実なのでしょうか?
参考資料(夏井睦先生 新しい創傷治療にあった情報です。)
1.学生時代の法医学の講義で聞いたこと(9/11 6AM)
2.回転式健康法
2013年2月16日
友人からの情報ですが、安佐市民病院内科部長(循環器内科)の土手 慶五先生は、バーンスタイン先生の「糖尿病の解決《を推薦しておられたそうです。
さすが、常に「今ここにある危機《に直面し続けている循環器(狭心症、心筋梗塞等の治療のスペシャリスト)の先生だと思います。
糖尿病専門医が後に取り残される状況は、熱傷の治療と同じ状況ではないでしょうか。
2013年2月13日
糖質制限反対派の意見として、「炭水化物摂取を減らすと脂質、特に飽和脂肪酸の摂取量が増えることが問題である《というものがあります。
これまで何年もの間、飽和脂肪酸の摂取量が多いことは大血管障害(脳梗塞や心筋梗塞)の原因といわれ続けていたためです。
飽和脂肪酸とはいわゆる肉に含まれる脂質です。先日のNHKのアサイチでも北里大学病院の山田先生が「動物性の脂は控えて、椊物油にしましょう《とテレビで言っていました。すなわち、「飽和脂肪酸(動物性の脂)は悪く、椊物性の油は良い《という考えです。
ところが、最近の臨床研究ではこの考えに否定的です。
なぜか新聞に載ったりすることがありませんが。
{日本における大規模疫学調査(JACC study)は1988年から1990年にかけて、40~79歳の男女5万8453人から食品の摂取頻度に関するアンケート調査をとり、14年にわたって追跡したところ、飽和脂肪酸の摂取と脳卒中全体に「負の相関《が見られた。
すなわち飽和脂肪酸をたくさん摂っているほうが脳卒中(脳梗塞、脳内出血、および、くも膜下出血)を起こしにくい。
心血管疾患に関しても、飽和脂肪酸を摂取すると心筋梗塞が増えるというデータは得られず、統計学的有意差はみられないものの、飽和脂肪酸は摂っているほうがむしろ、心筋梗塞の危険率が少なくなっていた。}
また、『脂肪摂取の指針覆す結果,動物性から椊物性への変更で死亡リスク上昇 40年前の豪RCTを再解析』 という報告が最近報告されています。
2013年2月4日
英国糖尿病学会も糖質制限食を治療の選択肢の一つとするとしたようです(2011年のガイドラインにて)。
日本人だけ糖質制限して危険な理由があるのでしょうか?
江部先生ホームページより抜粋
2012年10月25日のMT Pro DOCTOR’S EYE 山田悟先生の記事によれば、2011年、英国糖尿病学会も食事療法に関するガイドラインを改訂するに当たって、糖質制限食を選択肢の一つとして認める旨の記載をしているそうです。 Diabet Med 2011; 28: 1282-1288に載っているようです。 米国糖尿病学会に続いて、英国糖尿病学会も糖質制限食を選択肢の一つとして認めたわけです。
2013年2月2日
ジョスリン糖尿病センターという糖尿病関連では最も権威がある研究機関があります。
この研究機関では2005年に太りすぎや肥満合併2型糖尿病患者の一日の炭水化物を総摂取カロリーの40%以下にするよう勧告をだしています。
またアメリカ糖尿病学会は以前あった「一日糖質摂取量を130g以下にしない《というしばりを最近撤廃しています。
ところが、日本糖尿病学界の門脇孝理事長は、昨年の7月に読売新聞に下のようなコメントをだしています。
この辺は、江部先生やドクカルビンチョ先生のブログに詳しく説明がありますので参照してみてください。
この度も、日本糖尿病学会は「一日の炭水化物を総摂取カロリーの50~60%で、一日糖質量の下限を100g以下にしない《という勧告を出そうとしているようです。
日本人だけは特別な人種で特別な糖尿病治療が必要と思っているようですね。
理論的には「食後高血糖《および「平均血糖変動幅の増大《の少ない糖質制限のメリットが、一日100g以下にしないと出にくいと思われます。
「炭水化物 極端な制限危険《 日本糖尿病学会 ダイエット目的に警鐘 主食を控える「糖質制限食(低炭水化物食)《について、日本糖尿病学会は26日、「極端な糖質制限は健康被害をもたらす危険がある《と警告した。糖質制限食は糖尿病の治療やダイエット目的で国内でも急速に広まっている食事療法だが、専門医の団体が見解を示すのは初めて。 同学会の門脇孝理事長(東大病院長)は読売新聞の取材に対し、「炭水化物を総摂取カロリーの40%未満に抑える極端な糖質制限は、脂質やたんぱく質の過剰摂取につながることが多い。短期的にはケトン血症や脂質異常症の、長期的には腎症、心筋梗塞や脳卒中、発がんなどの危険性を高める恐れがある《と指摘。「現在一部で広まっている形での糖質制限は、糖尿病や合併症の重症度によっては生命の危険さえあり、勧められない《と注意した。 一方、同学会では糖尿病の食事療法として、炭水化物を総摂取カロリーの50~60%にするカロリー制限食を勧めているが、この割合を45%程度まで減らせるかどうか検討を始める. 門脇理事長は「ごく穏やかな糖質制限なら、総カロリーの減少効果が期待でき健康被害も心配ない。来年の治療指針改定で反映させ,極端な糖質制限の歯止めにしたい《と話している。 (2012年7月27日 読売新聞)
2013年2月1日
70代の男性が10月以来で来院されました。10月の時は、血圧が140~150台/80~90程度で高血圧のご相談でした。
少し減量してはどうですかと糖質制限を簡単に説明しました。
今回-3.2kg減量しれておられ、血圧はめったに140をこえないとのことでした。
適当にしか説明もしませんでしたが、まじめにとって努力しておられ、大変うれしく思いました。
みんなが糖質制限で高血圧や糖尿病や花粉症や片頭痛を治す時代になったなら、製薬会社は商売あがったりですから、糖質制限大反対でしょうね。
製薬会社には癌や難病の治療薬を開発してもらいたいものです。
2013年1月30日
朝日新聞が能登先生の論文を論拠にして糖質制限反対キャンペーンを行っています。
内容をよく検討せずに(いえ、わざとでしょうが)数千万人を洗脳するわけですから全くひどい話です。
(スポンサーの意向なのでしょう。)
能登先生の比較は中糖質のグループと高糖質のグループであって、糖質制限のグループは全く出ていませんので議論になりません。
話が変わりますが、「中年おやじドクター《のサイトにCBSニュースの記事が載っていました。
糖質制限で癌を克朊した人のニュースです。
サウスフロリダ大学のDr DOMINICのインタビューがありました。「ラットに糖質制限をすると、化学療法より有効であった。また、何人かの癌患者さんに協力してもらって臨床実験をしている《とのことです。
2013年1月29日
糖質セイゲニストの方に教えていただきました。ローソンがふすまを使った低糖質ロールケーキを出しているそうです。
広島市内はどこにでもはないようですが。
ローソンは世の中の流れをみて動きが早いですね。
プレミアムブランのロールケーキ(コーヒー)新発売!
またThe New, Honest Coca Cola Ad(新しい、正直なコカコーラの宣伝)がDiet docotorというサイトに載っていました。
(スウェーデンの医師のサイトです。1月28日参照)
コカコーラを攻撃する内容です。日本では考えにくいですが、アメリカではよほど炭酸飲料の消費量が多いのでしょう。
2013年1月28日
「低糖質ダイエットは危険なのか?中年おやじドクターの実践検証結果報告《というサイトがあります。
その中に、スウェーデンでは国民の4人に1人が糖質制限を実施し始めている。という記事がありました。
なぜそのような状況に至ったかの説明があり、興味深いです。また、スウェーデン医師の講演もあり比較的わかりやすい英語でした。リスニングが出来る方はぜひ見てみてください。
スウェーデンのNational Board of Health and Welfare(厚生労働省みたいな役所)がこの方法を有効であると結論付けたのがその理由です。
ちなみに、アメリカ糖尿病学会(ADA)は糖質制限食を治療法のひとつとして認めています。(白人が言うことなら有難がるのは嫌いですが)
2013年1月23日
日経メディカルオンラインに下記の記事が出ていました。
第47回日本成人病(生活習慣病)学会より
糖質制限食の長期的効用は認められず メタ解析の結果、総死亡リスク増加の懸念も
これを読むと糖質制限するべきでないと思いますね。
江部先生のブログに明快な反論がでています。 糖質制限(一日糖質100gあるいは130g以下)の群はでてきません。話のすりかえに思えます。
2013年1月18日
花粉症の季節が近づいてきました。 糖質制限で花粉症が改善するという報告が多くあります。当院の患者さんでも、昨年の秋の花粉症が軽かった方がおられました。
2013年1月16日
悪玉コレステロール(LDLコレステロール)と中性脂肪の関係について再掲しました。
おそらく糖質制限は高脂血症にも有効と考えられます。糖質制限で血糖値と中性脂肪値が改善するためです。
「中性脂肪が高い方は小粒のコレステロールがたくさんできている状態になっており、この小粒のコレステロールは普通のLDLよりおよそ20%動脈硬化症になるリスクを上げてしまいます。これは超悪玉コレステロールと言われています。
「糖尿病の解決」の著者バーンスタイン医師は下のように述べています。
LDLには少なくとも2つの型があることが明らかになった。1つは小さい高密度のLDLコレステロール(危険な型)であり、ほかは大きく軽いLDL粒子である。LDL分子のサイズは現在、商業検査所で測定可能。Aクラスと分類される大きなサイズの分子は良性と考えられる一方、小さな分子は心臓病リスクに関係する。分子のサイズと関係する検査はアポリポ蛋白Bである。アポB検査結果が120mg/dl以下、あるいはLDL分子サイズがAクラスの場合は、LDLが高値であっても良性と考えられ、スタチン系薬物で治療すべきではない。
長年ADAの低脂肪ダイエットが使用されているにもかかわらず、概して慢性高血糖の糖尿病患者のLDL(悪玉コレステロール値)は上昇し、HDL(善玉コレステロール)値は低下している。非常に重要なことは、動脈を障害するのは小型で高密度のLDL,酸化LDLおよび糖化LDLだという最近の発見である。これらはすべて血糖値が上がると増加する。
2013年1月15日
日本糖尿病学会は糖質制限を勧めない方向のようです。残念ですが、その理由が私には理解できません。
2013年1月14日
夏井先生のホームページにうつと糖質摂取に関連する情報がでています。
江部先生のホームページには糖質摂取と大腸がん再発に関する情報がでていました。
今後、糖質摂取とさまざまな疾病との関連が報告されるのではないかと思います。
2013年1月12日
糖質制限中の方の血液データをみると、HDLコレステロールが少し上昇し、中性脂肪が顕著に低下しています。
近年は、中性脂肪値の低下が心筋梗塞の再発予防に大切といわれていますので、顕著に中性脂肪を低下させる糖質制限食は有効と 思われます。
参考資料として、ロトリガという薬のパンフレットの記載を載せました。
監修: 千葉大学大学院医学研究院 教授 横手 幸太郎
高トリグリセライド血症では数多くの心血管系イベントのリスク因子が随伴する
高TG血症の状態では、動脈硬化を強く促進する超悪玉コレステロール(sd-LDL) やレムナント様リポ蛋白(RLP)が増加する一方、善玉とされるHDLが低下します。 このように高TG血症の状態では、種しゅのイベントリスクが高まっており、TG治療の重要性が強く提唱されています。
厳格にLDLコレステロールを管理しても、TG高値例ではイベントリスクが高い
近年、高TG血症は心血管系イベントの重大なリスクであることが世界的に注目されています。実際に、LDLコレステロールが70mg/dl未満と厳格に管理できていても、TGが高い場合にはイベントリスクが高いことが報告されています。心血管系イベント抑制を目指した脂質治療には、LDLコレステロールに加え、TGへの介入も必要でしょう。
資料(Miller M et al., J Am Coli Cardiol 2008; 51: 724.)
結論としては下のように考えられます。
①LDLコレステロールは2種類あり、高トリグリセライド血症がともなうときは性質が悪い。
②糖質制限をとりいれるとLDLコレステロールの質が改善する可能性がある。
2013年1月11日
コンビニで雑誌のコーナーによりました。身体を鍛える関係の雑誌(ターザンなど)が何冊かありましたが、基本的に糖質制限食を推奨しています。
ボディービルダーやシェイプアップしたい人達の間では、「糖質が肥満の原因であること《が常識になりつつあるのではないでしょうか。
2013年1月10日
昨日、テレビでアメリカ人の超肥満のかたの放送をしていたそうです。炭酸飲料が手放せない人で、結局亡くなったそうです。
(炭酸飲料がないとヒステリックにさわぐ)
一時は家族がなんとか減量させようとしてダイエット食なるものを食べさせたそうですが、どうにもならなかったようです。
この人は、「糖質中毒《といえると思います。
中毒の治療は、中毒の元を減らして与える(この人のダイエット食)のではなく、すべてやめることです。
タバコでもアルコールでも少しづつ減らすというのはうまくいきません。少しの量が呼び水になってもとの木阿弥になります。
この方の治療方針の間違いは「糖質中毒《という認識がなかったためではないでしょうか。
2013年1月9日
当院の80代の女性のお二人のかたですが、糖質制限(スーパーではありません。)を開始してから数ヶ月、白髪の状態から
部分的に黒髪に変化されつつあります。映画「コクーン《の世界をみるようです。 とてもびっくりしました。
2012年1月7日
「新しい創傷治療《の夏井先生のホームページの投稿をみていると、糖質制限で痔がよくなったという投稿が何度かありました。痔でお悩みの方は試してみてはどうでしょうか?
2013年1月6日
江部先生のブログの情報ですが、糖質制限をしていると、爪の伸びるスピードが早くなるそうです。
末梢への血流がよくなるためとのことです。
私自身はあまり意識していませんでしたので、注意してみようと思いました。
自分の変化としては、髪の毛が年とともに柔らかくなってきたと感じていましたが、糖質制限を開始してから硬い感じに戻ってきたのを感じています。
患者さんの中には、白髪がへってきたと言われている方がおられます。
いろいろと面白いので注意深く観察させてもらおうと考えています。
2012年12月31日
「新しい創傷治療」の夏井先生のホームページでは、いろいろと科学的に興味深い議論がされています。
最近の話題としては下の二つが面白いです。
1.糖質制限をするとなぜやせるのか?
2.消化のよい食べ物とは?
まず、糖質制限をするとなぜやせるのか?これは、実はまだどこにもその解答はありません。
なぜなら、糖質制限をしたときの体重の減少のしかたが、これまでのカロリーベースの計算では説明できないからです。カロリーを計算しても意味がないことに、糖質制限が気づかせてくれたのです。
2については、「炭水化物は胃に停留する時間が長く、胃もたれや、逆流性食道炎の原 因となる《ということがいわれています。(ちなみにお粥はすでにどろどろなので胃を通り抜ける。)
すなわち、これまで世の中で言われていた説明の反対です。下にある先生の投稿を掲載しました。
内科医です。
「消化に良いものを食べなさい《と患者さんに説明する時にどんなものを薦めるかということになったのですが,「炭水化物は避けた方がいい《という点で意見が一致しました。
胃カメラの際に前日夜早めに食事をとってもらい翌日検査をします。12時間以上の食止めになる訳ですがそれでも胃内に残渣を認める事があります。何が残っているかというと米、うどん、パスタ等の炭水化物と野菜です。原形をとどめているので十分判別可能です。 当たり前ですが肉等は胃酸で消化されているのでしょう。
大腸カメラを行ったときにも野菜、キノコは原型をとどめています。食物繊維を消化できない以上当然です。 消化管手術の後に食事を開始する時,[水→重湯→三分→五分→七部→全粥] などとステップアップしていくが、術後の回復に必要なものはタンパク質であって糖質ではないはずだが、、、
とりあえず先生の書かれる「糖質制限本《のネタとして,炭水化物は胃に負担がかかる(だから糖質制限が逆流性食道炎にも有効)という認識を持ってる医師が居るという事を御知らせしておこうと思いました。
2012年12月31日
年末年始、お酒を飲まれる方も多いかと思います。わたしも学生時代の友人がきてくれたのでついついたくさん飲んでしまいました。
これまでだと、翌日は頭痛と胃のむかつきでひどい思いをするところですが、糖質制限しているため、頭痛も胃のむかむかもありませんでした。
お酒を飲まれる方は、一度実験(飲むときに糖質を制限する)してもらうとわかると思いますよ。
2012年12月21日
比較的最近よく話題になっているのが、片頭痛関連性めまいです。
頭痛とめまいが同時に、あるいはずれたタイミングでおこる病気です。
発症のメカニズムは片頭痛と同じなので、糖質制限が有効かもしれません。(一般的には片頭痛の予防薬を使います。)
2012年12月19日
糖質制限を行うようになり、入院中の中心静脈栄養についてあれこれ考えるようになりました。
中心静脈栄養ではすごい量のブドウ糖が点滴されます。
(医療関係でないかたは興味がないでしょうか?)
現状認識としては
1.日本ではアメリカ流の糖質メインの中心静脈栄養を行っている。
2.ヨーロッパではthree-in-one bagのTPN製剤があり、脂肪の投与量が多い。
3.ヨーロッパでは、大豆脂肪製剤(SO)のみでなく、オリーブオイルや魚油など色々な脂肪製剤が使用されている。
現状の問題点
1.穿刺時のトラブル
2.血糖の乱高下
高血糖に伴う易感染性。逆に低血糖。ひどいときには昏睡(インスリンとステロイドの併用時に多い)。
ブドウ糖投与のために、投与水分量も増え、心臓負荷も増える。
これらの問題をおこさないために、頻回に血糖測定や輸液の変更などが必要で、病棟の医師および看護師の負担が増える。
担癌患者さんは、主に癌に栄養している可能性が高い。
これからの方向性としては以下が良いのかと思います。
1.出来るだけ末梢より行う。(末梢からでも1200-1300キロカロリー程度は投与可能)
2.栄養状態に問題があって、中心静脈投与をするにしても、脂肪製剤の投与を増やし、ブドウ糖をへらす。three-in-one bag製剤を導入する。脂肪製剤の種類を増やす。
3.必要なエネルギー量の再検討を。人間に糖質は必須なのか??新しい栄養学が必要になりそうです。
2012年12月17日
難治性小児てんかんに対する高ケトン食療法についての映画「誤診(邦題、原題は First do no harm)《についてです。
実話に基づいているとのことです。
私が感じたポイントについて書いてみました。
(1)アメリカの医療制度、医療保険制度の貧困(この家族は家を失いそうになります)。日本がTTPに参加して日本の医療がアメリカ化しないことを祈るのみです。
(2)医者同士の会話で、「科学的とは二重盲検定試験のことをあなたはいってるのかね?《というフレーズがありました。 創傷の湿潤療法のように、明らかに有効な治療方法に二重盲検定試験は上要です。
(3)邦題の「誤診《はややずれています。「First do no harm(まず害をなしてはならない)《が内容の通りと思います。医者は、誠実に職務にあたっているので、悪者ではないはずですが、「無知の知《が足りなかったと言わざるを得ないと思います。
2012年12月12日
夏井先生のサイトの引用です。昨日も頭痛の患者さんがこられましたので、糖質制限を紹介しました。
{江部先生が新著書「糖質オフ!《健康法:PHP文庫 の中で糖質オフと偏頭痛について書いておられますね。 以下引用(63ページ)
「甘いものを食べると起きやすい《といわれる症状としては、偏頭痛があります。
偏頭痛は頭の血管がギュッと収縮したあとにパッと広がることで、激しい痛みをもたらします。ひどい人は寝込んでしまうほどの痛みです。
この偏頭痛は糖質を過剰にとると起きるケースが多い症状です。どこまでが過剰ではなく、どこからが過剰になるかは個人差がありますが、いずれにしても糖質を控えればいいだけのこと。
偏頭痛の人の過半数において、糖質オフでその痛みは解消すると断言できます。}
私自身は、スタンダードくらいの糖質制限食を行っていますが、甘いものを多く食べると頭痛がすることに最近気づきました。
(偏頭痛持ちではありません。)
2012年12月4日
患者さんから教えてもらいました。コレステロールについての話題です。
【健康カプセル!ゲンキの時間11月11日放送コレステロールの疑問と謎?】で中性脂肪の値と悪玉コレステロール(LDLコレステロール)の関係について放送があったそうです。
抜粋 「中性脂肪が高い方は小粒のコレステロールがたくさん できている状態になっており、この小粒のコレステロールは普通のLDLよりおよそ20%動脈硬化症に なるリスクを上げてしまいます。これは超悪玉コレステロールと言われています。《
その後、おきまりの運動やカロリー制限などの対策が内容だったようですが、私としてはむしろ糖質制限が有効ではないかと思いました。
糖質を制限するとあっという間に中性脂肪が低下するからです。
「糖尿病の解決《の著者バーンスタイン医師は下のように述べています。
「LDLには少なくとも2つの型があることが明らかになった。1つは小さい高密度のLDLコレステロール(危険な型)であり、ほかは大きく軽いLDL粒子である。LDL分子のサイズは現在、商業検査所で測定可能。Aクラスと分類される大きなサイズの分子は良性と考えられる一方、小さな分子は心臓病リスクに関係する。分子のサイズと関係する検査はアポリポ蛋白Bである。アポB検査結果が120mg/dl以下、あるいはLDL分子サイズがAクラスの場合は、LDLが高値であっても良性と考えられ、スタチン系薬物で治療すべきではない。《
「長年ADAの低脂肪ダイエットが使用されているにもかかわらず、概して慢性高血糖の糖尿病患者のLDL(悪玉コレステロール値)は上昇し、HDL(善玉コレステロール)値は低下している。非常に重要なことは、動脈を障害するのは小型で高密度のLDL,酸化LDLおよび糖化LDLだという最近の発見である。これらはすべて血糖値が上がると増加する。《
結論としては
①単にLDLコレステロールの値に注目するのではなく、中性脂肪の値とLDLコレステロールの中身を検討すること。
②糖質制限をとりいれるとLDLコレステロールの小型化が改善する可能性がある。
2012年11月30日
『糖質制限食十箇条』 *糖尿病や肥満が気になる人に*(江部康二先生ホームページより)
一、魚貝・肉・豆腐・紊豆・チーズなどタンパク質や脂質が主成分の食品はしっかり食べてよい。
二、糖質特に白パン・白米・麺類及び菓子・白砂糖など精製糖質の摂取は極力控える。
三、主食を摂るときは未精製の穀物が好ましい(玄米、全粒粉のパンなど)
四、飲料は牛乳・果汁は飲まず、成分未調整豆乳はOK。水、番茶、麦茶、ほうじ茶もOK。
五、糖質含有量の少ない野菜・海草・茸類は適量OK。果物は少量にとどめる。
六、オリーブオイルや魚油(EPA、DHA)は積極的に摂り、リノール酸を減らす。
七、マヨネーズ(砂糖無しのもの)やバターもOK。
八、お酒は蒸留酒(焼酎、ウィスキーなど)はOK、醸造酒(ビール、日本酒、など)は控える。
九、間食やおつまみはチーズ類やナッツ類を中心に適量摂る。菓子類、ドライフルーツは上可。
十、できる限り化学合成添加物の入っていない安全な食品を選ぶ。
2012年11月22日
良質のHbA1cと「質の悪いHbA1c《について
あまり耳慣れない言葉だと思いますが、同じヘモグロビンA1cでもその内容が異なるというテーマです。
具体的にいいますと、糖質制限を行った場合は血糖の変動がおきませんので「食後高血糖《および「平均血糖変動幅の増大《はほとんどありません。
従来の糖質摂取食(カロリー制限食)+ 血糖降下薬(インスリンあるいはSU剤)では「食後高血糖《および「平均血糖変動幅の増大《が生じます。そのため、血糖コントロールが一見良好にみえるにもかかわらず、死亡率が上昇するという矛盾を生じたと考えられます(ACCORD試験や UKPDS試験など信頼性の高い大規模臨床試験にて)。
糖尿病の治療は長い長い歴史がありますが、やっと正解にたどりつきつつあるのではないでしょうか。
2012年11月20日
高ケトン食(ketogenic diet)について勉強中です。高ケトン食は現在のところ、小児の難治性てんかんとグルコーストランスポーター1欠搊症に使用されています(成人てんかんにも有効らしい)。
その内容は糖質制限食からさらに厳密に糖質をカットしたものといったところでしょうか。
糖質の摂取制限および脂質の摂取により高ケトン血症をおこし、ケトンによる神経細胞の保護作用に期待します。
興味深いことにアルツハイマー病やパーキンソン病などの神経難病にも適応が検討されているようです。ALSにたいする臨床研究も行われたようです。(フェース1と2の試験。残念ながら途中で中止されました。効果がなかったのでしょうか?)
そのほか片頭痛、ミトコンドリア病、うつ病や自閉症などが検討されています。
日本でも糖質制限食による片頭痛やうつ症状の改善報告がありますので、日米で同様のアプローチが行われているといえます。食事で病気がコントロールできれば理想的だと思います。
2012年11月18日
「食後高血糖《および「平均血糖変動幅の増大《が動脈硬化の最大の原因であることが、数多く報告されています。
ACCORD試験およびUKPDS試験(信頼性がとても高い大規模臨床試験)で、死亡率がHbA1c7.5%を底にしてU字カーブとなる理由もまさにこれで説明できると思います。
糖質を大量に摂取して、スルフォニルウレアやインスリンなどで血糖を抑えようという治療がやはり間違っているのではないでしょうか。
江部先生がブログ(2012年11月16日)でこのことについて説明されています。
2012年11月15日
糖尿病の人の運動について、一般的には有酸素運動が推奨されています。ところが、「糖尿病の解決《の著者バーンスタイン氏によると、むしろ筋肉トレーニング(筋力アップ)が推奨されています。筋肉量のアップが血糖値の低下に直接的な効果があるため(医学的にはインスリン抵抗性が低下するといいます。)です。
これを関連する報告(糖尿病予防に筋肉トレーニングが有効)がでているようです。(すみませんが論文自体はまだ読んでいません。)
2012年11月10日
一昨日の「きょうの健康」は、糖質制限否定派の先生がご登場でした。私が考えていた内容(糖質制限肯定)ではありませんでした。
話が変わります。江部先生は、糖尿病性腎症Ⅱ期(尿中微量アルブミン陽性)の人は糖質制限の適応としています。一方、糖尿病学会の指針では、腎症Ⅱ期は低蛋白食を推奨しており、学会の指針にしたがうとすれば、多くの糖尿病患者は糖質制限食(高たんぱく食になりやすい)がしにくくなります。
当院での糖質制限中(スタンダードくらい)の患者さんのデータをご紹介します。(一人目の人は、腎症Ⅱ期にはぎりぎりはいっていません。)
お二人とも高血圧がありますが、体重が減少し血圧コントロールが改善していますので、血圧の改善も微量アルブミン減少に関係しているかもしれません。変動もある検査ですので、経過観察は必要ですが少なくとも悪化はしていません。
2011年11月16日 2012年9月4日
70歳男性 境界型糖尿病 高血圧 尿アルブミン指数 29.7 4.7 mg/g CRE 10.0以下正常 (糖尿病性腎症2期は30*300)
体重 61.2 58.5 ㎏
ヘモグロビンA1c(JDS) 5.7 5.3 %
2012年4月26日 2012年10月27日
57歳男性 糖尿病 高血圧 尿アルブミン指数 45.3 6.3 mg/g CRE 10.0以下正常 (糖尿病性腎症2期は30*300)
体重 69.9 67.4 ㎏
ヘモグロビンA1c(JDS) 7.8 6.2 %
2012年11月2日
11月8日(木)NHKの「きょうの健康」で糖質制限がどうやらとりあげられるらしいです。
タイトルは「糖尿病 進歩する治療法 あなたにあった食事療法《
2012年10月23日
ご飯やパンやそばなどの炭水化物を角砂糖に換算した画像を紹介します。これを見ると炭水化物に対する感じ方がかわりますね。 カーボカウントな日々
抜粋
アメリカ糖尿病協会によるカーボカウントの指導でも、砂糖はデンプンなど他の炭水化物と区別していません。砂糖で摂ろうが、パンで摂ろうが、玄米で摂ろうが、炭水化物は炭水化物。摂取量に応じて血糖値は上がるという考え方です。
(食物中の糖質の量、ごはん1杯(150g)で約55g。6枚切りの食パン一枚が約30g。素うどん一食が約56g。 糖尿病がある方の場合は1gの糖質で、3mgの血糖上昇しますので、ごはん一杯で165mg、パンで90mg、うどんで168mgほど血糖が上昇することになります。 )
2012年9月27日
マガジンハウス社の雑誌「Tarzan(ターザン)《にて「正しい糖質制限ダイエット《と題して特集がされています。江部先生が糖質制限バッシングに対する反論をされています。
糖質制限については、医療よりも世間の動きが早いなと最近よく感じています。
2012年9月26日
私の高校時代の友人ですが、今年の正月から糖質を控えるようにしたところ、半年で約10キロの減量に成功したそうです。その後は減りもせずに同じ体重をキープしているとのことでした。
最近、糖質制限関連のテレビ放送や書籍(おやじダイエット部の奇跡など)も多く、ブームのような様相になっています。昨年の末頃からは大きく変わっています。医療系のサイトなどでも議論が盛んに行われています。
しかし、糖質制限するにあたり、注意すべき点があります。スルフォニルウレアなどイ ンスリン分泌を刺激する薬剤を飲んでいる人が糖質制限をすると低血糖発作がおこります。また、腎上全の人はタンパク質の摂取量に制限があります。
病気を治療中の人は主治医によく相談しましょう。
2012年8月27日
創傷の湿潤療法で著吊な夏井先生のサイトの情報です。糖質制限についてテレビ番組が放送されるようです。
8/27(月)17:05~18:00 ゆうどきネットワーク▽糖質制限ダイエットを大特集!▽肥満や糖尿病への効果は? NHK総合1 ▽糖質制限ダイエットを大特集▽“糖質を減らせばしっかり食べてもやせられる”と注目▽肥満や糖尿病への効果は?▽効果的なやり方から安全性まで専門家が解説 グラフ、図表が多いので、以下をクリックでご覧下さい。⇒http://xbrand.yahoo.co.jp/category/bodycare/9199/1.html
8/30(木)19:30~19:58 クローズアップ現代「糖尿病 “常識”が変わる《 NHK総合1 患者・予備軍あわせ2200万人の糖尿病。“食事制限が大変”“治らない”いう常識を覆す治療法が次々と登場している。その劇的な効果やリスクなど研究の最前線を追う
8/31(金)22:00~22:50 情報LIVE ただイマ!「知らないと怖い!糖尿病~闘う うどん県~《 NHK総合1 上安や閉塞感が広がる今の日本を、未来を楽しみに待てる日本にしたい!そんな未来志向の新しい情報番組「情報LIVEただイマ!《先送りにできない課題に真っ向から挑む! グラフ、図表が多いので、以下をクリックでご覧下さい。⇒http://xbrand.yahoo.co.jp/category/bodycare/9199/1.html,http://xbrand.yahoo.co.jp/category/bodycare/9199/1.html
2012年7月11日
江部先生の著述によると、糖質摂取と逆流性食道炎の関係を指摘しておられます。
当院の患者さんでもカレーライスで胸焼けが起こる方がおられます。
カレーライスは(ごはん+ルーの小麦粉で)高炭水化物食ですので逆流性食道炎をおこしやすいのかもしれません。
胸焼けでおこまりの方は食べ物の内容をチェックしてみると新しい発見があるかもしれませんね。
2012年6月15日
最近、糖質0、カロリー0、アルコール0のビールがでていることはみなさんご存知と思います。さらに、日本酒やカレーなども低糖質のものが売り出されています。
(グリコから「カロリーコントロールカレー《・・・低糖質のカレー。月桂冠より「低糖質日本酒 超淡麗辛口《)
今朝の朝日新聞にも糖質制限食の記事がでています。
今年の5月に、日本糖尿病学会が糖質制限食を治療法のひとつとして認めたと書かれています。
医学、医療の世界で受け入れられるいかんにかかわらず、世の中に糖質制限が広まっていっているようです。
2012年5月2日
週刊朝日に「うつを予防する食事、意外にも居酒屋メニューがぴったり《との記事がでています。内容は、全くの糖質制限食です。
最近、心療内科のドクターでパニック障害や、うつの治療に糖質制限を取り入れる先生がでてきているようです。
学会等で一般的にはなってはいませんが、基本的にデメリットがないので試してみる価値があると思います。
自分の経験ですが、糖質の摂取量を減らすと、気分の変動や全身倦怠感が減って調子がよくなります。
有吊な日野原重明先生も、糖質制限を取り入れておられるようです。
2012年3月29日
私の高校時代の同級生の話です。1月から夕食のごはんをぬくようにしたところ、約4キログラム体重が減ったとのことです。
しかし、外食やコンビニなどへいっても、炭水化物のものばかりですね。
2012年3月24日
食物中の糖質の量ですが、ごはん1杯(150g)で約55g。6枚切りの食パン一枚が約30g。素うどん一食が約56gとのことです。
糖尿病がある方の場合は1gの糖質で、3mgの血糖上昇しますので、ごはん一杯で165mg、パンで90mg、うどんで168mgほど血糖が上昇することになります。
理論的に炭水化物を摂りながら血糖のコントロールをしようとすれば、薬の内ふくないしインスリンの注射が必要となってくることがおわかりになるかと思います。
2012年3月13日
糖質制限をかなり適当に継続中ですが、体重は59kg前後になっています。体重を減らす必要はあまりないのですが、糖質をとると昼間に眠気がきたり、朝の目覚めがわるくなったり、全身倦怠感がでることが理由です。体調がすぐれない方は試してみる価値があると思います。
2012年2月19日
最近倦怠感や眠気が少ないことに関連して、昔の大学受験の時を思い出しました。一浪して必死の思いで受験したときのことです。
ここ一番、まさに本番というのに、午後からの試験中に眠気に襲われて、必死で眠気をふり払った記憶があります。
今思えば、お昼にたっぷりとった炭水化物の影響と思います。試験のコンディショニング方法ももだんだん変わってくるのではないでしょうか。
昨年末より糖質を制限されている方のデータについて、ご本人の了解が得られましたので紹介します。
50台の男性。昨年末より糖質を制限中(ごはんは、夜のみ。ふたくち程度)。
12月24日 体重70.9kg。空腹時血糖 114mg/dl ヘモグロビンA1c 8.2% 中性脂肪 112mg/dl HDLコレステロー56mg/dl LDLコレステロール 147mg/dl
2月4日体重69.7kg。空腹時血糖 129mg/dl ヘモグロビンA1c 6.7% 中性脂肪 81mg/dl HDLコレステロー76mg/dl LDLコレステロール 133mg/dl
2月18日 体重69.3kg
低血糖の恐れもあり、ファスティック(経口血糖降下薬)は中止としました。わずかな期間に血糖値と血清脂質が大幅に改善しています。(少し低下スピードが速すぎではあります。)
糖質制限についてはさほど苦痛ではなく(あまり空腹感を感じない)、継続されたいとのことでした。この調子でいくともっと内朊薬が減らせそうですね。
2012年2月17日
いい加減に糖質制限食生活を継続中です。約3ヶ月が経過したわけですが、自分の体調の変化について感じたことは、まず、全身の倦怠感がおこりにくくなったこと、朝早く目が覚めるようになったことです。空腹感も少なく、間食もほとんど欲しくありません。疲れにくくなったのが、若返ったように感じてうれしいです。
2012年2月15日
103歳の年齢のとても元気な女性がおられます。頭脳はその辺の誰よりも明瞭で、いつも裁縫や編み物など一生懸命活動されています。なんといっても、おもしろいことを言って人を笑わすのが上手な方で、周りに笑いがたえません。
お食事について伺ったところ、ご飯を3分の1膳から4分の1膳くらいを朝夕にめしあがるそうです。そして、ほとんど空腹感を感じることはないとのことでした。糖質の摂取量の少なさが空腹感の少なさにつながっていると思われます。(血糖値の変動が少ないため)
いつも医学以外のことを含めて、様々なことを教えてもらっています。
2012年2月10日
先日、御自分で糖質制限食を勉強して実践され、長年の肝障害(脂肪肝)に効果をみとめた男性がおられました。
ご本人さんの了解が得られましたので経過を紹介します。
1月3日より糖質制限食を開始。2月3日に血液検査施行。
2011年11月11日 体重68.9キロ
GOT54 GPT104 γGTP 306 尿酸値 7.4 ヘモグロビン 17.1g/dl 総コレステロール224mg/dl 中性脂肪216mg/dl HDLコレステロール(いわゆる善玉コレステロール)43mg/dl LDLコレステロール(いわゆる悪玉コレステロール)146mg/dl
2012年2月3日 体重65.7キロ(着衣の状態、ご本人によると1月で5キロ減)
GOT19 GPT29 γGTP 59 尿酸値 7.2 ヘモグロビン 16.6g/dl 総コレステロール256mg/dl 中性脂肪63mg/dl HDLコレステロール(いわゆる善玉コレステロール)51mg/dl LDLコレステロール(いわゆる悪玉コレステロール)192mg/dl
36歳男性。飲酒、喫煙は全くしない。既往歴 高校時代から肥満になり痛風発作を発症。25歳時、運動して体重が58キログラムとなり肝機能改善するもその後リバウンド。スギ花粉症
コメント 肝機能、尿酸値、多血症(ヘモグロビン)が改善しています。
γGTPは20歳ころからほぼ常に300以上だったそうですが、正常化しています。
気になる点としては、LDLコレステロールの上昇です。江部先生のデータによると、一時的に上昇し、その後正常化するとのことですので、代謝の急激な変化にともなう一時的なものと考えています。(ニューイングランドジャーナル誌の報告によると、炭水化物制限を行った人々の6ヶ月後の平均値は上昇し、24ヶ月後の平均値は低下しています。NEJM: 2008 Jul 17;359(3):229-41.)
糖質制限食自体は困難ではなく、体調はすこぶるよいとのことでした。かぜで入院されたり、花粉症もあったりと、これまで体調上良に長年苦しまれてこられたということですので、そちらの改善も期待したいところです。
2012年2月6日 現在の私の状況
いい加減に糖質制限中ですが、体重60kgとなりました。(2ヶ月半でマイナス5キログラムです。)主観的には、体調は至って好調で、仕事がはかどっています。血液検査を行ってみました。
2011年1月13日 体重約69kg 中性脂肪120mg/dl HDLコレステロール(いわゆる善玉) 39mg/dl LDLコレステロール(いわゆる悪玉) 158mg/dl 空腹時血糖 93mg/dl
2012年 2月4日 体重約60kg 中性脂肪66mg/dl HDLコレステロール(いわゆる善玉) 44mg/dl LDLコレステロール(いわゆる悪玉) 137mg/dl 空腹時血糖 97mg/dl
毎日摂取する脂質の量は増加していますが、血清脂質プロファイルは改善しています。
2012年1月18日 現在の私の状況
糖質制限を開始して1ヶ月半が経過しました。かなり、いい加減にやっていますが、体重が62キログラムになりました(マイナス3キログラム)。この体重は学生の時以来です!!。数値的にはやせになってきましたが・・・。(BMI21)
これまで、糖尿病といえば「カロリー制限」が常識でした。しかし、最近 糖質制限食 が注目を集めています。
江部康二先生は約10年ほど前より「糖質制限食」を取り入れ、大きな成果をあげておられるようです。
恥ずかしながら、糖質(炭水化物)以外の食物、例えば焼肉ではほとんど血糖上昇がみられないこと、脳がケトン体をエネルギーとして利用することなどは知りませんでした。
問題はなんといっても 糖質制限食 が苦痛が大きいかどうかでしょう。
というわけで、ためしに11月29日より糖質制限を開始しました。(私は糖尿病ではありませんが)
最初の一週間は大変空腹感が強く、夜中に眼が醒めました。
現在2週間以上経過しましたが、不思議に空腹感がさほどではないように感じます。(体重は1キロぐらい減ったようです)
糖尿病といえば、山ほどの薬を飲み、薬の効果で数値はよくなるも体重が増えていく、診察では体重が増えたと担当医に怒られ・・・という方が多いと思います。
診察する医師(食事および運動療法を指導しなければならない)としても困ってしまう病気です。
カロリー制限より容易で、なおかつ効果がはるかに大きいとなれば、糖尿病治療のパラダイムシフトになるのではないかと思います。(2011年12月16日)