ADHD ホッファー先生のケースレポート・・・13歳女児。気分の変動
ケース80
K.S.は1955年10月生まれで初診は1969年4月。私はその前に彼の兄を診察していた。1968年年末、不眠、学校や家庭での生活が困難という訴えであった。幻視、2回ほど身体から心が出て行った、幻聴、神経質、気分障害など。大変信仰深くなり、聖書を長い時間読んで過ごし、とても内省的であった。私は毎食1グラムのナイアシンアミド、7月には250㎎のピリドキシンを1日2回開始した。7月頃には少しのいらいらと抑うつ気分が残っていた。1972年9月11日、かなりの改善を認めた。1973年5月には結婚し、好調を維持していた。
K.S.は私への診察に連れてこられることに憤慨し、すべてを拒否した。母親によると、5歳半の時から問題があった。特に初診より1年前から、学校で問題があった。初診時は学業成績は改善していた。しかし気分の変動に悩まされるようになっていた。初診時、彼女は未熟で敵対的であった。私には彼女の病気がはっきりしなかったが、ナイアシンアミド毎食1グラムを試験的に開始してみた。2か月後、彼女に変化はなく、ビタミンの内服を中止した。1973年8月10日にジョン・ホッファーが診察を受けたときも、変化がなかった。何度かマリファナの吸引をしており、そのため抑うつ的かつ記憶障害を引き起こしていた。マリファナの吸引は中止した。気分は多くの時間良好だったが、両親にイライラしており、母親が嫌いで、家をでることを計画していた。学校での態度は悪く、成績もよくなかった。治療効果評価はmuch improved(1,1,0,5,0,5)であった。1974年1月13日、母親は娘が正常と考えていた。
コメント:お兄さんの改善は、ビタミン療法が良かったようだが、K.S.についてはよくわからない。
はっきりしないことでも、病歴を記録することが重要なのだろう。