ADHD ホッファー先生のケースレポート・・・母が統合失調症

 

 

ケース9 K.B.は1962年3月生まれ。1969年8月初診。母親は慢性的な統合失調症をメガビタミン療法で改善させていた。母親は息子が病気になることを心配していた。時々K.B.はぼんやりしていて反応が悪く、活発でない。記憶力は大変悪かった。動作は遅く、同じことを繰り返した。時には異常がないようにも見えた。私には統合失調症ではないと思えたが、ナイアシンアミド毎食500㎎を開始してもらった。1971年2月改善は認められなかった。学校での問題があった。

学校の看護師は、母親に「彼は愛情不足のために問題を起こしているのだろう」と言った。

 

私はナイアシンアミドを毎食後1グラムへ増やし、parnateを毎朝10㎎ほど開始してもらった。この薬は4日目に中止しなければならなかった。

1971年8月までに学校での状態は改善した。家庭での状態は良くなかったが。11月8日アスコルビン酸1グラムを朝夕、ピリドキシン250㎎1日1回を開始。1972年2月、リタリン20㎎を開始し、2か月後には40㎎へ増量。その夏にはリタリンを中止。1972年9月彼はほぼ正常だった。しかしビタミンを飲むのを嫌がった。1973年11月26日までにナイアシンアミド以外はやめてしまった。そして体調は以前ほど良くなかった。声の調節が難しかった。特に怒っている時に。学校では平均でBの成績が取れていた。ジョン・ホッファーによるとこの年の7月には、彼には幻視があり、忘れやすく、抑うつ的であった。彼は砂糖抜きの食事をしていなかった

ジョン・ホッファーは、統合失調症の母親には息子の栄養管理が難しかったのだろう、と結論づけた。過活動スコアは75から47へ(1971年2月から1973年8月にかけて)。評価はnot improved

 

コメント:ピリドキシン(B6)の量を250㎎程度使っていることが多い。糖質のコントロールが大切であることも読み取れる。

母親の栄養失調やライフスタイルを受け継いでしまっているように見える。このようなケースには、周囲のサポートが大事になってくるだろう。