ケトン体が腎臓病を予防

「ケトン体」が腎臓病を予防 糖尿病急性合併症の原因物質 安全な濃度究明へ 滋賀医大チーム /滋賀

以下 本日の江部康二先生ブログより引用

 

<記事内容の要約>
滋賀医科大の前川聡教授(糖尿病内分泌・腎臓内科)は
「(腎臓への障害が進むと必要になる)人工透析治療の導入を減らすことにつながる、画期的な発見」と期待しておられます。
7月28日付の米科学誌「セル・メタボリズム」電子版に論文が掲載されました。
セルメタボリズムはインパクトファクター15.95と信頼度の高い学術雑誌です。
研究チームは、腎臓からブドウ糖を排出して血糖値を低下させる糖尿病治療薬「SGLT2阻害薬」が、
患者のケトン体濃度を高めながら、強い腎臓保護効果があることに着目しました。
マウスを使った実験で、ケトン体が不足すると腎臓病の原因となり、
適切な濃度のケトン体供給が腎臓保護につながることを、世界で初めて証明しました。
更に、糖尿病性腎臓病を引き起こす原因の一つ、たんぱく質「mTORC1(エムトークワン)」の暴走についても、ケトン体が抑制することを発見しました。
前川教授は
「今後はヒトに近いカニクイザルで検証し、腎臓保護に有効かつ安全なケトン体濃度を見いだしていきたい」
と話されました。

コメント:糖質制限を後押しする論文です。

「ケトン体は臓器障害を予防する」これが常識になる日がやがてやってくると思います。