肝機能障害とナイアシン・・・・前山美香さんFBより
レシチンの併用により、肝障害が防げるとのことです。
2017年11月5日 ·
『ビタミンB3のポジティブとネガティブの副作用』
ー肝機能検査においてのナイアシンの影響 ー
エイブラム・ホッファー博士の論文の続きを紹介いたします。
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ー肝機能検査へのナイアシンの影響 ー
1950年、その年にメチル欠乏症によって引き起こる病気がわかりました。
これは、動物に脂肪肝を引き起こすというものでした。
ナイアシンおよびナイアシンアミドは、いくつかあるメチル受容体のうちの2つのメチル基と結合します。
したがって、このビタミンの大量投与がメチルの欠乏を引き起こすと考えることには意味がありました。
メチル受容体のひとつとしてノルアドレナリンがありますが、 ノルアドレナリンのメチル化はアドレナリンを産生させます。
私達は、ノルアドレナリンによるアドレナリン産生を阻害することによって、アドレナクロムの産生を減少させることを望みました。
これは統合失調症の治療において、このビタミンの方向性を指す多くの要因の1つでした。
しかしながら、私達は脂肪肝をもたらす可能性について懸念していました。
1942年、動物に関する研究はナイアシンが肝臓を傷つけることを示唆しました。
Altschulは、この動物実験を繰り返し行ないましたが、相反して肝臓への毒性など少しも示しませんでしたし、組織学的および化学的な検査においても肝臓は正常でした。
私達は、ナイアシンで治療している幾人かの患者に試し、肝臓の損傷がないという証拠を再確認しました。
ごくまれに患者が閉塞性黄疸を発症することがあります。
明らかに反応が起こる可能性がある場合は、黄疸が解消するまでナイアシンの日常的な使用を止めるようにします。
私の患者の1人は、精神状態の悪化が再発し、ナイアシンを再開しましたが黄疸は再発しませんでした。
黄疸の発生率は非常にまれで、私の過去20年間、その症例は見られませんでした。
しかし、現代の肝機能検査を受けた際、ナイアシンおよびナイアシンアミドを摂取している患者の一部に数値の上昇がみられました。
多くの医師はこれを肝臓の病理と警告し、ナイアシンを使用したことによるものだと仮定しました。
パーソンズもこの件を憂慮していましたが、長年にわたる豊富な経験により、最終的にはナイアシンを摂取したことによる肝機能検査の数値の上昇は、根本的な肝臓の病理ではないと結論しました。
彼はナイアシンは肝臓の毒性とは無関係であると結論づけました。
彼の意見は、1966年から1974年に実施された冠状動脈薬品プロジェクトの結果によって強固なものとなりました。
これは5〜8年間、ナイアシンを摂取した1,100人の男性を追跡したものです。
主任研究員のDr.Paul Cannerは、ナイアシンに起因する異常はないとパーソンズに報告しました。
パーソンズは、肝機能検査で上昇した数値は肝臓の病理の証ではなく、上限の2〜3倍に数値が上昇した場合のみが異常を示していると結論づけました。
「肝機能を反映する酵素検査における軽度の上昇は、ナイアシン療法を中止する理由にはならない。」と述べました。
パーソンズは、徐放性製剤(ナイアシンアミド)が肝機能検査の数値を上昇させることがあるが、それはナイアシンを服用しているうちに数値は正常に戻ると指摘しました。
しかしながら、肝炎を患っている人にこのビタミンを大量に与えてはなりません。
それは有害ということではなく、何かが起きた場合、関連性がなくともナイアシンが責められることがわかっているからです。
Capuzziは数十年間、ナイアシンを研究してきました。
彼は、患者にレシチンを1日2回、1.2グラム与えれば肝機能検査の数値の上昇を防ぐことを発見しました。
McCartyは、ナイアシンによって作られたメチル基に対する高い需要が、サモデシルメチオニンのレベルを低下させ、ホモシステインの産生を増加させる可能性があることを提示しました。
これはナイアシンとベタインのサプリメントを使用することで避けることができます。
しかし、レシチンはそれよりも非常に安価で手に入れ易いです。
レシチンとベタインの双方がメチル供与体です。
肝機能検査に対するナイアシンアミドの効果は研究されていません。