多発性硬化症のビタミン療法
多発性硬化症のビタミン療法
再掲 2017年5月18日
Orthomolecular medicine for everyone より引用
Vitamin Treatment of MS (多発性硬化症に対するビタミン療法)
近年の研究により、多発性硬化症や他の神経疾患において、キーになるのはナイアシンアミド(ビタミンB3)であることが確かめられた。
ハーバード医学校の研究者曰く「脱髄した軸索の変性を防ぎ、行動異常を改善する。」
大変良いニュースだが、実は新しい話ではまったくない。
60年以上前、カナダ人医師H.T. Mountは、ビタミンB群を用いた治療を27年にわたって行った。
治療成績はすばらしく、1973年にthe Canadian Medical Association Journal に発表された。
40年後、North CarolinaのFederick R. Klenner医師が、ビタミンB群+C+E+ミネラルの治療を行った。
Mount やKlennerは多発性硬化症や重症筋無力症や多くの神経疾患は、神経細胞の栄養失調であることを、実際の臨床観察から学んだ。
ビタミンB群(B1とB3を含む)が神経細胞の健康のために不可欠である。
病理学的には、損傷した神経細胞には多くのビタミンが必要であることがわかっている。
キーとなる栄養素はビタミンDかもしれない。 多発性硬化症患者の疫学調査が1950年にSaskatchewan(カナダ)で行われた。
Winipegの住人にはNew Orleansの住民より4倍多発性硬化症患者が多い。
その理由はわかっていなかった。
土壌の組成などさまざまなことが調べられたが、原因ははっきりしなかった。
近年の研究から、①紫外線照射量が多い地域では、多発性硬化症の発症がへること
②血中のビタミンDが低い人は多発性硬化症を発症しやすいことがわかっている。
ビタミンDは免疫調節作用があること、炎症を抑える方向に働くことがわかってきた。
疫学的には、ビタミンD不足は、多発性硬化症、関節リウマチ、糖尿病、心臓病、癌の発症のリスクであると示されている。
多発性硬化症の治療上、ビタミンDは高用量が必要である。
ナイアシン 500-1000mg
アスコルビン酸 3000mg
ビタミンD 5000-1000IU
Bコンプレックス 100s
EFAS from salmon oil, 1000mg three times dairy
亜鉛 50mg