ナイアシンの皮膚に対する効果

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ORTHOMOLECULAR NEUTRITION FOR EVERYONEより

 

ナイアシンには3つのネガティブな効果と、2つのポジティブな効果がある。皮膚の乾燥(コレステロールレベルの減少による)、非定型な皮膚疹(稀である)、皮膚色素沈着の増加である。皮膚の乾燥は、オメガ3脂肪酸(フラックスシードオイル:アマニ脂、魚油:肝油ではない)で緩和され、あまり問題にならない。非定型皮疹は皮膚をかくことにつながり、ナイアシンを中止するまで続く。

 

皮膚色素沈着は、医師が患者に指摘して怖がらせなければ、問題にならない。通常、脇の下、屈側に茶色か暗色の皮膚色素沈着が増加してくるものである。これは統合失調症患者によりおきやすいが、そうでなくても少しはおきる。これはアカントーシス・ニグリカンス(黒色表皮腫)と誤認される。黒色表皮腫は危険な病気である。たしかに、色が黒色表皮腫ににているが、病理学的にまったく異なる。色素沈着は、日焼けのようにしばらくすると色あせてくる。新しい皮膚ができてきて、湿潤状態であれば、こすると色素が落ちる。これはメラトニンが皮膚から排出されて集積したものであると考えている。

 

私の患者の一人はほとんど真っ黒になり困っていた。しかし、しばらくして色褪せた。統合失調症患者にも同様の色素沈着を認めたことがある。彼女の手と足のすべての爪が汚い茶色になった。数ヶ月ナイアシンを継続していると、新しいきれいな爪に生え変わった。これが私が見た最初の統合失調症の色素沈着であり、おそらくはアドレノクロムによるものである。彼女は当初緊張が強く、無口であった。3ヶ月後に爪が生え変わるとともに話し出した。この色素沈着は多くの患者および正常人に生じ、診断する価値はない。いったん良くなると、出てこない。

 

大変ポジティブなナイアシンの効果は、腱の黄色腫を改善することである。黄色腫は高コレステロール血症患者に沈着する。 患者がナイアシンを飲んでいる限りは再発しない。(眼けん黄色腫、腱へのコレステロール沈着)

ナイアシンは皮膚の健康にめざましい効果をあらわす。私の85歳の皮膚は健康である。私の皮膚のしわは、後ろから引っぱった場合、3秒以内に元へ戻る。多くの60歳はより時間がかかる。