ADHD ホッファー先生のケースレポート・・・10歳ともなると、お化けがみえてもそう怖くない
ケース32
L.F.は1961年10月生まれで初診は1971年7月。18か月までに話始め、19か月で歩いた。3歳になってもしっかりとは話せていなかったが、初診時は正常に話ができていた。2年間にわたって学習障害があった。文字はときどき裏返しになり、センテンスはふらふらと動揺し、理解することは困難だった。読書訓練はあまり役に立たなかった。夜になると大きくて黒いお化けのような物を見た。お化けはドアいっぱいに広がり、朝までそこにいた。彼はお化けはいないことを知っており、お化けを恐れてもいなかった。しばしば自分の手が大きくなったり小さくなったりする感じがした。被害妄想があり、思考は途絶していた。集中するのが困難で、知能テストの結果は低い評価だった。気分はふさぎがちで、悲しく、神経質だった。毎食後1グラムのナイアシンアミド、アスコルビン酸1グラムを朝夕で始めてもらった。一か月後、学習は容易になったが、まだ落ち着きがなく、まだ時々お化けを見ていた。両親は彼がずいぶんよくなったと認識した。1972年2月、改善は続いた。知覚の異常は出なくなり、自分に自信が出てきた。1973年8月8日、ジョンホッファーが診察した。母親によると、1年目はしっかりビタミン療法をできたが、2年目にはうまくいかなかった。集中ができず、少し猜疑的で、読書がゆっくりだった。治療評価はimproved. 1973年9月10日、ピリドキシン250㎎と徐放性のナイアシンを追加した。ナイアシンは内服できなかった。その年の11月29日、あいかわらず読書が困難で、少し抑うつ的だった。1974年2月28日、彼は好調だった。この時はナイアシンアミド1グラムを毎食後、アスコルビン酸1グラムを毎食後、ピリドキシン250㎎を内服していた。過活動スコアは43点から35点、61点、49点であった(1971年7月26日、1971年9月17日、1973年8月8日、1973年11月29日)。
コメント:子供にビタミン療法を継続するのは結構大変です。悩みどころですね。