ADHD ホッファー先生のケースレポート・・・偽薬に変更して悪化
ケース26
W.F.は1957年3月生まれで初診は1967年10月。B.F.とT.F.(ケース24、25)の姉である。4人の兄弟姉妹の中の、3人を診察したことになる。父親は1954年より統合失調症で治療を受け、我々の二重盲検定試験にも参加していた。彼は偽薬グループで改善を認めなかった。後にナイアシンを内服し改善した。ある医師がナイアシンをやめるように指導するまでは好調であった。ナイアシンを中止してしばらくして再発した。この再発期間中に、彼の妻も統合失調症を発症した。周囲のコミュニティーに与えるえいきょうが大きすぎて、1960年に生活保護を受けてサスカトゥーンやってこなければならなかった。私は彼ら全員を診察してメガビタミン療法で改善させた。それ以来みんな今日まで元気である。母親は責任感がより強くなり、高度に教育されて職についている。父親も堅実に働いている。3人の子供は完全に正常である。もう一人の子供はそもそも治療の必要はなかった。
W.F.が9歳の時、両親は500㎎のナイアシンアミドを毎食後に内服させはじめた。彼女が神経質でいらいらし、扱いにくい子供だったからだ。数週のうちに、彼女の状態はかなり改善し、学校の成績は平均low CからmidBへと上昇した。受診の2か月前に彼女は再び不調となっていた。頭痛がありいらいらがひどかった。私はビタミン量の不足を疑って、1967年11月13日ナイアシンアミドを毎食1グラムへ増やした。その年の年末までに彼女は好調となった。体調がよく元気で、自分にもっと自信がもてていた。1968年1月11日、偽薬に変更されたとたん、不調となった。ビタミンにもどし、1968年7月までに回復した。1972年の夏はビタミンを飲まずに過ごした。ジョンホッファーは1973年7月11日に診察し、好調であることを確認している。最終評価は1111.
コメント:偽薬で不調になって、回復するのに半年もかかっている。
二十盲検定試験は科学的だが、つらい試験である。最初のパイロット研究がしっかりしたものであれば、その成果を十分に利用するべきであろう。