ダウン症とアルツハイマー病について

メディカルトリビューン紙より

ダウン症患者はアルツハイマー病発症率が高い

ダウン症候群は、21番染色体のトリソミーによって生じる。この染色体に存在するアミロイド前駆体蛋白質をコードする遺伝子が過剰発現することでアミロイドβが過剰に産生され、アルツハイマー型認知症のリスクが高まると考えられている。こうした機序により、ダウン症候群患者では加齢とともに認知症のリスクが上昇するとされる。

 

栄養療法の本にも同様の記述があります。
アルツハイマー病について(ダウン症との関連)・・・SMART NEUTRIENTSより

ダウン症に栄養療法が有効であり、ダウン症が早期に老化をきたすことから、同様の治療がアルツハイマー病にも有効かもしれない。

酸化酵素(CuZn SOD)をコントロールする遺伝子は21番染色体上にある。ダウン症の人の赤血球ではCuZn SODの活性が上昇している。これはダウン症の主たる病理かもしれない。CuZn SOD活性は血小板・白血球・赤血球・線維芽細胞で50%増加している。ダウン症は抗酸化作用の低下も含めた、過剰酸化反応を来たす疾患と考えられる。Turkel、 Cottらが使ったビタミン・ミネラル類は抗酸化剤が多かった。ダウン症児の多くは甲状腺ホルモンも必要であった。サプリメントも甲状腺ホルモンがなければ効果を示さなかった。栄養療法で甲状腺機能低下症は治療できない。