ナイアシンフラッシュについて・・・前山美香さんFBより
現在、ナイアシン治療ほどエキサイティングな治療はないですね。
やはり、反応が穏やかな人(飲めるヒト)は、身体が必要としているようです。
No.8
『ビタミンB3のポジティブとネガティブの副作用』
ー血管拡張およびナイアシン・フラッシュ ー
エイブラム・ホッファー博士の論文の続きを紹介いたします。
他、著書から一部を抜粋しましたので、合わせてお読みいただければと思います。
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ー血管拡張およびナイアシン・フラッシュ ーナイアシンは強力な血管拡張剤でありますが、体がそれに順応し、その反応が間欠的に止むか、または間欠的でしか起こらなくなるので、慢性的な使用は最適ではありません。
反応が非常に劇的であり恐怖を感じる場合があるので、フラッシュの認識を得ずにナイアシンを服用してはなりません。
私の関わる大学うちの1つであるデトロイトにおいて、ある方が患者に警告するのを忘れてしまいました。
この患者はナイアシンを服用し、フラッシュが起こり、最寄りの毒物コントロールセンターに通報してしまいました。
電話を受けた方はおそらく未経験であったため、患者に致死量を服用したためだとアドバイスし、救急車を向かわせたことを伝えました。
彼が病院に到着する頃には、すっかりと気分が良くなっていました。
フラッシュは概ね、額で始まり体の前部から後方に移動します。
それは最初に額に赤味が現れ、ゆっくりと、または迅速に、身体の下へと移動し、時にはつま先にまでおよびますが、概ねは腹部までの移動でしょう。
皮膚は赤くなり、かゆみがあり、温かく感じますが発汗はありません。
反応が非常に早く起こると、気分が悪くなり、数人の被験者は気絶することがあります。
気絶した1人の被験者は、彼女の友人、また隣人によって錠剤を与えられていましたが、フラッシュについて教えられていませんでした。
不安と恐怖は、おそらくこの反応を悪化させます。
フラッシュは3時間まで続くことがあります。
最初のフラッシュは最も劇的であり、その後、各症状は少なくなり、多くの人は、その症状が小さくなるか、数週間すると出なくなりました。
幾人かには調整することが難しい場合がありますので、その際には極最少での投与量とするか、またはナイアシンのフラッシング以外の形態を使用する必要があります。
(1)フラッシュが強度の場合の要因
1度に摂取したナイアシンの用量。
大部分の患者は100mg以上でフラッシュが起こりますが、50mg以下ではほとんど起こりません。
この関係は線形(線状に伸びる)ではありません。
閾値効果があり、その閾値に達するまではフラッシュは起こりません。
これは、ナイアシンを徐々に導入するために適用することができます。
また、重度のアレルギー患者の反応性を低下させるためにも適用できます。
各食事の後に25mgで開始し、同時に1gのビタミンCを摂ります。
フラッシュが中程度になるまで、用量は週単位25mgとして、非常にゆっくりと増加していきます。
ナイアシンは、フラッシュの原因となるヒスタミンを部分的に放出し、アスコルビン酸(ビタミンC)はヒスタミンを血中から消失させます。
このような対応で、治療の価値がある用量まで増加させることが可能になります。
(2)胃の中の食べ物の量、熱い飲み物と冷たい飲み物のどちらを選ぶか。
吸収率は重要であり、熱はこれを加速させます。
食事の直後に摂取すると、フラッシュは最小限に抑えられ、空腹で摂取すると最大になります。
最大のフラッシュは、静脈内注射で表れます。
空腹時に熱いお茶で摂ったナイアシンは、すぐに溶け、静脈投与後に見られるのと同様のフラッシュを発生させるでしょう。
(3)摂取間の経過時間。
多くの患者は、服用せずに終日過ごすと、初回の摂取後、例えば起床後の朝に最大なフラッシュを起こす傾向があります。
これには就寝の直前に、その日の最後に予定してる用量を摂ることで調整することが可能でしょう。
(4)アスピリン。
ナイアシン投与開始の2日前からの1日1回のアスピリン錠剤の摂取は、フラッシュを最小限に抑えることが可能です。
最初のフラッシュが起こればアスピリンは不要になります。
ナイアシンを継続的に服用する場合は、最高の抗うつ薬となります。
いくつかの抗ヒスタミン剤は、フラッシュを最小限に抑えることができ、クロルプロマジンのような初期の精神安定剤は、過度のフラッシュを防ぐことに非常に有効でした。
統合失調症患者は、統合失調症ではない他の疾患を有する患者よりもとても少なく起こります。
David Horrobinはこれを診断テストに発展させました。
これは、1962年に私が報告した観察に基づいており、統合失調症患者は通常はフラッシュが起こりにくいというものです。
それぞれ異なる量のメチルニコチン酸塩を含む4つの濃度を有するパッチを腕の内側に貼り付け、5分間放置した後、剥がします。
多くの統合失調症患者は、ニコチン酸エステルと接触する部分は赤くなりません。
重複作用はほとんどありません。
多くの統合失調症患者は、毎日3グラムのナイアシンを服用し始めた後もフラッシュを起こしません。
かなりの数の統合失調症患者が数年間の投薬後に摂取し始めるので、フラッシュすることができない可能性があります。
これは良好な兆候であり、通常は完全な回復と一致します。
(5)年齢。
一般的に50歳以上の患者は、若い人よりもフラッシュが起こりにくいようです。
(6)肌の色。
褐色の肌の方はフラッシュ反応が少ないようですが、反応は同じように不快と感じる可能性はあります。
褐色ではない肌の方は、褐色の肌の方よりも大きな反応を示す可能性があります。
(7)患者がビタミンを必要とする。
私は、コレステロール値が高い患者及び関節炎を患っている方、また、統合失調症患者など、最も必要とする患者が他の患者よりフラッシュが起こりにくいことを発見しました。
(8)モチベーション。
医師が患者へ、罹っている病気に対しての動機を与えるように説明することは、より一層、フラッシュを容認にすることをもたらすことがわかりました。
(9)医師によるナイアシンの満足。
パーソンズは、彼の優れた著書において、事前に医師がナイアシンを体験する必要があるということを指摘しています。
フラッシュは、前述の慢性疲労症候群および多発性硬化症などの慢性疾患を有する患者への非フラッシュ(エステル化されたもの)または徐放性製剤(ナイアシンアミド)よりもはるかに優れており、また多くの患者はフラッシュを好みます。
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ホッファー博士とオズモンド博士が始めたパイロット試験の結果を2症例抜粋しました。ビタミンB-3の効果 -統合失調症と栄養療法ー
エイブラム・ホッファー/著 大沢 博/訳発見 ビタミンB-3のパイロット・スタディ
オズモンド博士は、次のような結果を私たちに提示した。
(1)P.B.(50歳 男性)
Bさんはムンロー棟での治療に反応しなかったので、ウェーバーンに移されていた。
これはふつうなら長年の治療を意味することであった。
ムンロー棟の神経精神科医は、ヨーロッパで有名だった元神経精神医学教授で、アルツハイマー型痴呆かカタトニー分裂病のどちらかと考えた。
Bさんは、以前は暴力的な精神病状態だったが、ウェーバーンでは数日の間は静かで受動的、毒をもられていて殺されるという妄想を表現した。
彼にナイアシンアミドが1日1g投与された。
4日たったらよい状態になり、6週間たってもよい状態のままなので、そこで退院した。
(2)D.C,(22歳 男性)
Dさんは1952年2月に、非常に悪い暴力的な精神病で入院させられた。彼は一連のECT(電気けいれん法)を受けて短期間は改善したが、まもなく再発した。
インスリン昏睡療法が始められたが、次第にもっと悪くなっていった。
彼は拘束具を使われるようになった。
結局、彼は昏睡状態に陥った。
年配の精神科医は死ぬところだと断定し、オズモンド博士に知らせた。
彼の家族に通知することが同意された。
しかし、私はハンフレーに対して、臨床状態は絶望的なので、ビタミンB-3とCの両方を始めるべきだと提言した。
彼は昏睡状態に陥っていて、食べることも飲むこともできなかったので、胃にチューブを入れ、5gのナイアシンと5gのアスコルビン酸を注入した。
その夜、彼は昏睡から脱け出した。
翌日、彼は身体を起こして飲むことができるようになった。
ナイアシン5gにアスコルビン酸5gをプラスして毎日投与し2週間後、彼はよくなった。
4週間後、家族は彼を家に連れ帰った。
何年もたってから、私はサスカトゥーンでこの患者と面接した。
彼は入院していた時のことは思い出せなかった。
正常になっていて、この地域でビジネスマンとして立派に仕事をしている。
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藤川徳美先生の記事です。ナイアシンはHDL-Cを高め、寿命を延ばし、がんを抑制する
https://www.facebook.com/tokumi.fujikawa/posts/1042021169247540ナイアシンの「寿命延長効果」についての考察
https://www.facebook.com/tokumi.fujikawa/posts/1420464458069874ナイアシンはコーディングとATP合成に関与して寿命を延長する
https://www.facebook.com/tokumi.fujikawa/posts/1291622827620705
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No.1~No.7
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