ADHD ホッファー先生のケースレポート・・・9歳の女の子

ケース5

Bar.A.は1962年12月生まれで、1972年6月初診。大変いらいらしていて、他の生徒とうまくやっていけなかった。成績がBからC、Dへと低下した。最初の2年は読字が問題であった。両親は毎食後500㎎のナイアシンアミドを2か月にわたって内服させたが効果がなかった。彼女によると、寝間着が動物へ変化する。しばしばクローゼットの中に動物がいると感じられるので、ドアをいつもしめておかなければならない。男性よりも大きなお化けが現れる。自分ではそれが本物のお化けではないとわかっている。書かれている文字は揺れていて、悪夢に悩まされ、自分の考えていることが声になって聞こえてきた。人々が彼女について話しており、笑いものにされていると思い込んでいた。思考は途絶し、理解力、記憶力、集中力は乏しかった。疲れて抑うつ的な気分でいらいらしていた。

私は毎食後ナイアシンアミド500㎎、1日2回ピリドキシン250㎎、毎食後ペリアクチン4㎎、リタリン20㎎、砂糖抜きダイエットを開始してもらった。9月5日、ナイアシンアミドを1グラム1日2回に増量。この時までにほとんどの異常知覚は消失していた。10月13日までに彼女は好調になった。1973年4月13日多少不調であったので、ナイアシン500ミリグラムを毎食後に開始。1973年8月ナイアシンで嘔気がでるということで、inositol niacin 1グラムを毎食後に変更。1972年11月7日順調に改善していた。1974年2月8日までに彼女は正常となった。過活動スコアは97から47点へ(1972年6月から1973年6月にかけて)。治療効果としては正常。

コメント:このケースも統合失調症様。 ナイアシンアミドのみでは十分な効果が出ていない。糖質制限も大事であることがわかる。薬も上手に使うと早く楽にできるようだ。