渋沢の秀吉に対する評価

 

 

・長所・・・勉強、勇気、機智、気概
・短所・・・家道※が整わなかった。 機略があっても、経略※がなかった。

 

※・・・家道(かどう)とは、特定の家において代々伝えられてきた技能・芸能のこと。 本来、「家道」とはその家が治まるためにその構成員が家の中で守るべき道徳や家政、家計の類を指す言葉であった。
※経略とは、 綱紀を作り、国家を統治すること。・・・つまり、家康には経略があった。

 

以下引用

かく列挙した秀吉の長所の中でも、長所中の長所とも目すべきものは、その勉強である。私は秀吉のこの勉強に衷心より敬服し、青年子弟諸君にも、ぜひ秀吉のこの勉強を学んでもらいたくおもうのである。事の成るは成る日に成るに非ずして、その由来する所や必ず遠く、秀吉が稀世の英雄に仕上がったのは、一にその勉強にある

 

かの木下藤吉郎は匹夫から起こって、関白という大きな御馳走を食べた。けれど彼は信長に養ってもらったのではない。自分で箸を取って食べたのである。何か一と仕事しようとする者は、自分で箸を取らなければ駄目である。

 

西洋なら「求めよ!さらば与えられん」ですね。