ナイアシンについて

 

 

 

上記より要約

①一般的な効果(1)関節炎に対する効果(ナイアシン、ナイアシンアミド) (2)高コレステロール血症に対する効果 (3)抗老化効果 (4)やけどや創傷などを含め、組織修復効果 (5)抗癌作用

②ナイアシンフラッシュはプロスタグランジンの作用により肥満細胞からヒスタミンが遊離することによる。

③スローリリースのナイアシンがあるが、ホッファーは推奨していない。イノシトールナイアシン(エステルタイプ)は有用。

1000人に一人程度ナイアシンで黄疸を来す(閉塞性黄疸)。ナイアシンの中止で速やかに改善する。

⑤ナイアシン(ナイアシンアミドはこの作用はなし)は、ブドウ糖負荷試験に影響を与える。3分の1は不変。3分の1は耐糖能を上昇させる。3分の1は耐糖能を低下させる。

⑥ナイアシンは尿酸値を少し上昇させる。尿酸はビタミンCと同様に抗酸化作用(フリーラジカルスカベンジャー)を持つ。

⑦まれに下肢浮腫が出る事がある。葉酸5㎎で改善する。

⑧時にナイアシンで皮膚が乾燥する。

⑨妊婦のナイアシン継続をホッファーは勧めている。動物実験では、ナイアシンはサリドマイドの催奇形性から胎児を保護する作用が報告されている。

➉向精神薬(クロザピンなど)と比較して、ナイアシンははるかに安全である。

⑪古い動物実験(ラット)では、脂肪肝を引き起こすというものがあった。近年行われた追試(R.Altschulら)では否定された。