仏教は問答である
「空」の発見 石飛道子 より
仏教は対話(問答)である。対話する者が因であり、問いを縁として答えを果とする。
あらゆる立場の人々を認め、対話交流し、彼らの為になる事を説く。
相手によって言い方を変え、時には正反対のことすらある。それを支える倫理が「空」である。
論争を避けて、法にすらこだわりをもたず、他を縁とせずあるがままに
見る時だけ正しいものの見方ができる事を伝えるために「中身は空っぽ」を貫く姿勢。
昨年の仏教教室で教えていただきました。
根底に「どうやって相手に話を伝えるか?」というテーマがあります。
「論争をしてはいけない」「争いを始めるために対話をするのではない」
「自分が空っぽでないと、話はできない」
「自分の価値基準をもってしまうと、結局押し付けになってしまう」
そんなこんなで、仏教の中には相矛盾する教えがあるのだろう、とのことでした。