HbA1cが高値ほど全がんリスクが上昇
江部康二先生の講演会スライドより
・国立がん研究センターがん予防・健診研究センター・予防研究グループの多目的コホート研究(JPHC研究)論文発表。
・初回の調査時までにがんに罹患していなかった29629人(男性11336人、女性18293人)を対象としてHBA1cとがん罹患リスクとの関係を調査。
International Journal of Cancer Volume 138, Issue 7, 1741-1753), 1 April 2016・HbA1c 5.0-5.4%を基準とすると、5%未満、 5.5-5.9%、 6.0-6.4%、 6.5%以上、および既知の糖尿病の5群のがんリスクは、
それぞれ1.27(1.06-1.52)、1.01(0.9-1.14)、1.28(1.09-1.49)、 1.43(1.14-1.80)、1.23(1.02-1.47)であり、
非糖尿病域および糖尿病域の高HBA1c値の群で全がんリスクが上昇。
慢性的な高血糖が全がんリスクと相関することを示唆。
・肝がんを除外すると、HbA1c値は直接的に全がんリスク上昇と関連。
肝がんの発症は、ウイルス感染との関連が深い。