腎機能障害を伴う心房細動の治療

ドクターサロン 2025年5月号より

・クレアチニンクリアランスが15を切っていたら、DOACは禁忌
・ワーファリンについて クレアチニンクリアランスが30未満で、透析導入前の末期腎不全ではクラスⅡBで投与しても良い。
クレアチニンクリアランス15未満の非常に腎機能が悪いケースでは、ワルファリンによる出血リスクは非常に高い。
・DOACは4種類あるが、クレアチニンクリアランスが30を切ってると、ダビガトラン(プラザキサ)が禁忌になる。
・実際にエビデンスがあって、ある程度しっかりと使えるものは、アビキサバン(エリキュース)やエドキサバン(リクシアナ)15mg(クレアチニンクリアランス30未満の症例に)
・上記2剤であっても、クレアチンクリアランスが20未満になってきたら、血中濃度が上昇する。安全に投与できる抗凝固療法はない。
・ワルファリンは薬の相互作用が多い。DOACの方が失敗しにくい?