書評 糖尿病は砂糖で治す その4 バーンスタイン医師の見解
糖質制限の権威、リチャード・K・バーンスタイン医師。
今年87歳になられ、1型糖尿病に対して50年以上糖質制限を継続されています。
下文のとおり、血糖上昇について砂糖と果糖がマイナスに働くのは間違いないでしょう。”血糖上昇が問題ない”とするなら別ですが。
名著 糖尿病の解決より引用
はちみつおよび果糖
近年何人かの”権威”がはちみつと果糖(果実、ある種の野菜、およびはちみつの糖)は糖尿病患者に有用であり、その理由は”自然糖”だからであると主張している。ところで、ブドウ糖は糖のなかでは最も自然なものである。なぜならば、それはあらゆる植物と、知られる限り1種類を除くあらゆる動物に存在するからであり、われわれはすでにブドウ糖が血糖値にどう影響するかを知っている。果糖は粉末甘味料として売られており、しばしばトウモロコシ(穀物)から得られ、多くの食品の重要な添加物である(例えば、果糖の多いコーンシロップ)。はちみつと果糖は、”自然”であろうとなかろうと、第Ⅱ相インスリン反応、インスリン注射、あるいは経口糖尿病薬が効くよりもはるかに早く血糖値を上げる。はちみつか果糖をほんの数グラムたべてから、血糖値を15分ごとに測ってごらんなさい。あなたはすぐに”権威”が間違っていることを証明できるだろう。
理論がどんなにもっともらしくても、事実を否定することはできない。 ジャン・マルタン・シャルコ