ADHD ホッファー先生のケースレポート・・・6歳女児。多動、癇癪、幻覚。ドラマティックな改善

 

ケース81

L.S.は1966年4月生まれで初診は1972年8月。母親は12年ほど統合失調症に苦しめられ、1972年にすでに受診していた。精神科医は1969年に以下のように記述していた。”この患者は現実についてあまり把握できていないが、精神面は全く正常である。彼女はよく知られる統合失調症である。大変頼りがいがなく、予測不能に見える。” 受診以前に6回ほど入院治療を受けていた。1972年の初めころ、統合失調症患者の会合に参加するようになった。初診時、幻聴、非現実感、体から心が離れていく経験、被害妄想、思考の途絶、記憶力と集中力の低下、ひどい抑うつ状態があった。1973年2月9回の電気けいれん療法を受け、その後回復した。ナイアシン1グラムを朝夕後、ナイアシンアミド1グラムを朝夕後、ピリドキシン250㎎を毎食後、アスコルビン酸1グラムを毎食後内服していた。

娘のL.S.を診察する2年ほど前から、ひどい癇癪と多動が始まっていた。ページの中で文字が動きまわり、衝突していた。幻聴と足音が聞こえ、青く大人の大きさの幽霊が見え、女たちが見えた。蜘蛛のおばけの顔が見えた。それはしばしば彼女に対して話しかけてきた。私はナイアシンアミド毎食1グラム、ピリドキシン250㎎朝夕、アスコルビンン酸1日1グラムを開始してもらった。一月後には幻覚は消失した。しかしながら、吐き気のためにナイアシンアミドを一日1グラムに減量しなければならなかった。私はナイアシン1グラム朝夕後を開始してもらった。3か月後、彼女はよりリラックスできていた。1973年2月19日、彼女は好調だった。ジョンホッファーは1973年7月25日に診察し、well(1111)と判断した。2日ほどビタミン療法を中止すると、抑うつ状態が起きた。過活動スコアは91から47へ(1972年8月から1973年7月25日にかけて)。

コメント:この子も母親同様に、統合失調症なのだろう。 小さい子の方が治療効果が出やすいのだろうか。