ADHD ホッファー先生のケースレポート・・・母息子で同じような症状が出現
ケース43
R.J.は1966年2月生まれ、初診は1971年2月。母親は1969年3月より私の診察を受けていた。死への恐怖、極度の緊張状態があり、それをコントロールするために何年も過度の飲酒を行っていた。アルコール中毒であり、彼女の行動は普通ではなかった。走り回ったり、ある時には子供を残して家を去って他の男のところへ行こうとした。これは夫に止められた。その後、アルコホーリクス・アノニマスに入会して3週間ほど禁酒した。彼女は飲酒を始めるずっと前から幻視や幻覚や幻聴があった。彼女は非現実感があり、思考は途絶し、被害妄想的で、抑うつ的であった。メガビタミン療法により改善しはじめた。抑うつ以外の症状はなくなってきた。1971年1月にETC(電気けいれん療法)を行い、抑うつ状態も改善した。
息子のR.J.はいらいらして、攻撃的で、落ち着きがなかった。彼の行動は子供の頃の母親の行動にそっくりだったので、息子も統合失調症を発症するのではと思っていた。はっきりとした怪物の夢を見、2-3の幻視があった。毎食1グラムのナイアシンアミドを開始した。1971年3月9日までに少し変化があった。1973年7月9日ジョンホッファーの診察を受け、改善していないと評価された。学校でうまくやれておらず、勉学は進まず、成績はしだいに低下していった。良く眠れず、朝は倦怠感が強く、けして笑うことも微笑むこともなく、ときおり激怒した。そこでナイアシンアミド毎食1.5グラムとピリドキシン250㎎を開始された。1973年9月5日、少し改善を認めた。恐怖が減少した。しかし彼は頑固においしくないとピリドキシンを拒否した。1973年12月12日、改善があり、より協力的だった。行動スコア(behavioral scoar)はあまり変わらなかった。79点から71点(1970年9月22日から1973年7月9日にかけて)。
コメント:精神状態が健康的でない人が、アルコール中毒に陥るのだろうか?