ビタミンB3のポジティブな副作用・・・前山美香さんFBより
ナイアシンが熱い!です。
No.7
『ビタミンB3のポジティブとネガティブの副作用』
ーポジティブな副作用ーエイブラム・ホッファー博士の論文の続きを紹介いたします。
他、著書から一部を抜粋しましたので、合わせてお読みいただければと思います。
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ーポジティブな副作用ーポジティブな副作用として、それぞれの目的で摂取すること以外に個体の健康を改善するという別の反応があることです。
例えば、コレステロール値を下げるためにナイアシンを服用している患者に関節炎による痛みの減少がある場合は、ナイアシンを服用した目的が関節炎ではないためポジティブな副作用であるということです。
私の同僚の男性に、彼の患者さんの1人にナイアシンの服用を勧めました。
なぜなら、彼は患者の皮膚の脂肪沈着(脂肪腫)を心配していたからです。
私はそれが改善するであろうと提案しました。
その患者さんは誇大妄想がありましたが、更にその症状も改善したのです。
これはポジティブな副作用です。
ナイアシンフラッシュの主な作用は、脳を含む組織への血液循環を増加させることです。
私の患者の多くは、脳霧と呼ばれるものに悩まされています。
ナイアシンよりも、脳の霧(モヤモヤ)を取り除くのに効果的なものを私は他に知りません。
私はこれを脳への血液循環を改善する証拠であると考えています。
薬物は、通常、1つのことを目的とし、1つの適応症に使用されます。
例えば、コレステロールの数値を低下させる薬剤は、それ以上の効果は無いのです。
ビタミンは、体内で非常に多くの異なる反応に関与しているため、複数のポジティブな副作用があるのです。
多くの患者は、通常の薬物と関係していない良い効果を感じているようです。
ビタミンはエネルギー生産を改善し、それにより治癒率を高めるのです。
ナイアシンによる血管拡張の特性は大変貴重なものです。
多くの患者にとってフラッシュ形態のものは、非フラッシュ(エステル化)または徐放製剤(ナイアシンアミド)よりも、状態がとても良好になります。
慢性疲労症候群や多発性硬化症などの病気の患者は、赤血球が大きすぎて毛細血管を横切るのが困難です。
これらの血管の内腔を拡張させることにより、より多くの血液が毛細血管を通って流れ、組織をより効率的に酸素化することが可能になります。
Ed Boyle氏※(個人的なコミュニケーションにおいて)によれば、それは、血球凝集している集合赤血球を分散させる「スラッジ」と呼ばれている反応ということでした。
最終的に多くの患者、特に関節炎に罹っている患者はフラッシュを好み、フラッシュを復活させるために数日間ナイアシン「休日」をとることが多いです。
ネガティブな副作用をいくつか述べます。
(1)幸福感とエネルギー生産の向上。睡眠と休息をあまり必要としない。
(2)長寿 。
(3) 関節炎痛の軽減、関節炎の場合はこれはもはや副作用ではない。
(4) 老化プロセスを遅らせる。
以上は、McCrackenによる非常に詳細なネガティブな副作用のリストの提供から抜粋したものです。
ナイアシンによって血中脂質の正常化が可能であるという効果は、統合失調症患者を治療するためにナイアシンを研究調査した結果として発見し得たものであり、最も重要なネガティブな副作用の1つです。
これは、サスカトゥーンのサスカチェワン大学医学部の解剖学教授である
Rudl Altschulとの共同作業における関係から成し得たものです。彼は私の組織学の恩師でありました。
彼は、ウサギのコレステロールレベルを上昇させ、紫外線を使用し、それを減らすために調理された卵黄を使用して、動脈硬化症と食事との関係を探究していました。
私は、歯痛で歯科科治療を受けたにもかかわらず、長い間出血していた歯茎が、ナイアシンを摂り始めてから2週間後に止血し、治まったことを確認しました。
患者さんがどのような体験をしているのかをよく理解するため、私はフラッシュを体験してみようと実践していたのです。
私は、悪咬合する歯で歯茎を噛んだことによる外傷を負った後にナイアシンが歯茎の修復能力を向上させるという仮説を立てました。
Altschulは、血管の内層である内膜の修復率が、動脈硬化の病理における重要な要因であると考えていました。
それを聞いてすぐに、私は歯茎の修復率と動脈の内膜の修復率との関係を考察しました。
彼にナイアシンを試してみることを提案しました。
数ヶ月後、彼は私に電話をかけてきました。
彼はウサギにナイアシンを与えると、コレステロールレベルはすぐに正常に戻ったと告げました。
その後、私達は協力して人体への研究を行い、ナイアシンが数日後であっても非常に有効に作用することを発見しました。
それ以来、そのことはコレステロールを低下させるためのゴールデンスタンダードとなっています。
それはトリグリセリドを低下させ、HDLを上昇させ、リポタンパク質を低下させます。
もちろん、ナイアシン使用の適応が高コレステロール血症である場合、この有益な効果は副作用ではなく主な効果です。
ナイアシンは、大量に使用するため、FDA(Food and Drug Administration:アメリカの政府機関である食品医薬品局)から最初に放り出されるビタミンです。
彼らは、この一連のことを信用するために、統合失調症に対するナイアシンの効果を考慮する必要があります。
これらはポジティブな副作用なのです。
オランザピンを投与した統合失調症患者の体重増加は、重大な有害な副作用の1つです。
この抗精神病薬は、統合失調症患者の血清レプチンおよびトリグリセリドを著しく増加させます。
レプチンは食欲を高め、これらの患者を過度に、特に炭水化物を過食させる作用があります。
上昇したトリグリセリドは非常に危険であり、心臓病のリスクを増加させます。
ナイアシンは、トリグリセリドレベルを低下させるための最良の化合物の1つです。
これはもう一つのネガティブな副作用と言えます。
オランザピンが有用な抗精神病薬として支持されるのであれば、ナイアシンも支持されるということになるのです。
多くの場合はオランザピンを必要とせず、ナイアシンは主要な抗精神病薬であるということ、統合失調症の患者に対する治療効果は勿論、非常に優れているのです。
治療の試行を継続していく中、それらの確証を得るために副作用について論じていく所存です。
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補足です。ネット検索より。
・文中※ Ed Boyle
エドワード・A・ボイル。1949年5月1日生まれ。
学歴:ウッズホール海洋研究所:1976年卒。
マサチューセッツ工科大学:1976年卒。
受賞歴: グッゲンハイム奨励金 自然科学部門:アメリカ&カナダ・二重盲検試験
被験者、治験実施医師いずれもが割りつけられた治療内容を知らない形で進められる比較試験。最もバイアスの影響を受けにくい。
http://www.ims.u-tokyo.ac.jp/TRIS/CTbasic_1.html#な
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ビタミンB-3の効果 -統合失調症と栄養療法ー
エイブラム・ホッファー/著 大沢 博/訳発見 退院後の結果
ビタミンB-3で治療された患者たちはいつも、退院後はよく暮らしていたが、これは明らかに治療の期間と関係があった。
このビタミンを継続的にとっていた患者たちは、群として、短期間しかとらなかった患者たちよりも健康的になった。
この所見は、ECT(電気けいれん法)、トランキライザー(抗ヒスタミン鎮痛剤)、心理療法など他の療法、あるいは治療が行われた場所とは関係なかった。
それはまた、担当の精神科医の考え方とも無関係であった。
ビタミンB-3について最も熱心な精神科医と、最も不熱心な精神科医の患者が、プラセボあるいは他の治療だけを受けた、他の患者よりよくなっていた。
この結論の根拠は、精神状態の評価や、入院しての評価、入院日数、自殺の人数というような、もっとハードなデーターを用いた、私たちの二重盲検研究と臨床研究である。
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藤川徳美先生の記事です。16)Abram Hoffer、
ナイアシンのポジティブな副作用とネガティブな副作用について~その1
https://www.facebook.com/tokumi.fujikawa/posts/145862000092098617)Abram Hoffer、
ナイアシンのポジティブな副作用とネガティブな副作用について~その2
https://www.facebook.com/tokumi.fujikawa/posts/1460433587406294医学界の”二重盲験試験は最高レベルのエビデンス”という感覚がショボくて情けなく科学になっていない
https://www.facebook.com/tokumi.fujikawa/posts/1006504089465915新薬の二重盲験試験は信用できない~新薬のデータは捏造されている~
https://www.facebook.com/tokumi.fujikawa/posts/1176931619089827
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No.1~No.6
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