書評「医者が飲まない薬」・・・NNTの重要性
鳥集徹氏と5人のドクターとの対談。
新型コロナワクチンの問題など、薬物療法に対する考え方は共感する点が多かった。一方で、栄養学的な視点はもっと欲しい。代替案がないと、患者は前進しにくいと思う。
薬の有効性の評価方法として、NNTを取り挙げている。重要な視点だと思う。
治療必要数(NNT) number needed to treat – 一般社団法人 日本理学療法学会連合 (jspt.or.jp)
NNTの重要性 森田洋之先生
たとえば降圧薬の場合、5年間のみ続けると125人の内1人の命が救われ、67人に1人が脳卒中、100人に1人が心臓発作を免れる。またスタチン(コレステロール低下薬)の場合、心疾患の既往のない人が5年間飲み続けると、104人に1人が心臓発作、154人に1人が脳卒中を免れるが、命を救われる人は0人というのが、臨床試験の結果に基づいた事実だ(米国の有志医師が運営するサイトThe NNTを参照)。
統計にだまされる。メガスタディ(メバロチンによる女性の虚血性心疾患一次予防)の問題点 – 伊藤内科医院 (itonaika.in)