米国糖尿病学会「ADA糖尿病診療ガイドライン2024年」を発表・・・成人糖尿病患者の血糖値を改善させるため、総炭水化物摂取量を減らすことを考慮せよ
https://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/report/t353/202312/582429.html
Eating patterns and macronutrient distribution
食事パターンと栄養素の取り方
5.12 For diabetes prevention and management of people with prediabetes or diabetes,
recommend individualized meal plans that keep nutrient quality, total calories, and
metabolic goals in mind, B as data do not support a specific macronutrient pattern.個別化された食事を。
5.13 Food-based dietary patterns should emphasize key nutrition principles (inclusion of
nonstarchy vegetables, whole fruits, legumes, whole grains, nuts/seeds, and low-fat
dairy products and minimizing consumption of meat, sugar-sweetened beverages,
sweets, refined grains, and ultraprocessed foods) in people with prediabetes and diabetes. B
5.14 Consider reducing overall carbohydrate intake for adults with diabetes to improve
glycemia, as this approach may be applied to a variety of eating patterns that meet
individual needs and preferences. B成人糖尿病患者の血糖値を改善させるために、総炭水化物摂取量を減らすことを考慮せよ。
この方法は個人の必要や好みに応じて様々なパターンで用いることができる。
以下日経メディカルの記事より引用
米国糖尿病学会(ADA)は2023年12月11日、「糖尿病の標準治療2024」(Standards of Care in Diabetes—2024[Diabetes Care. 2023;47:S1–S4.])を発表した。米国における糖尿病の診療ガイドラインとして位置付けられているもので、新しいエビデンスを取り込んで毎年改訂されている。2024年版では、肥満管理を強化する方向性が打ち出され、治療薬選択に関する新たな推奨も追加された。
心不全を合併する2型糖尿病患者については、左室駆出率(LVEF)が低下した心不全(HFrEF)、LVEFが保たれた心不全(HFpEF)のどちらを合併している場合においても、血糖管理および心不全入院の予防のため、SGLT2阻害薬の使用を推奨している(エビデンスレベルA)。
脂質管理に関しては、最近登場した新薬に関する記載が追加された。一次予防として、スタチンの使用が推奨されている点は従来通りだが、スタチン不耐の糖尿病患者に対しては、心血管イベントのリスクを下げることを目的として、LDLコレステロール(LDL-C)を低下させるベムペド酸による治療を推奨している(エビデンスレベルA)。
また、二次予防において、糖尿病とASCVDを合併するスタチン不耐の患者に対しては、PCSK9(前駆蛋白転換酵素サブチリシン/ケキシン9型)を標的とした抗PCSK9抗体製剤(エビデンスレベルA)、ベムペド酸(エビデンスレベルA)、PCSK9をコードするmRNAを標的とした低分子干渉RNA(siRNA)製剤インクリシラン(エキスパートコンセンサス)による脂質低下療法を考慮する。