健康な高齢者がアスピリンを内服すると・・・。
メディカル・トリビューン誌2018年10月4日号より
年齢中央値74歳の高齢者9525人に低用量アスピリン内服(100mg/日)を4.7年間(中央値)続けた結果。 プラセボ群は9589人。服薬遵守率が約6割で、微妙。
重大な出血リスクが増加
心血管疾患の発生率 アスピリン群 10.7/1000人・年 プラセボ群 11.3/1000人・年で有意差なし。
主要出血イベント アスピリン群 8.6/1000人・年 プラセボ群 6.2/1000人・年 アスピリン群有意に多い。
その他、全死亡率、認知症の発生率、永続的身体障害の発生率は有意差なし。
癌の死亡率も有意差なし(アスピリン群 3.1% プラセボ群 2.3%)
コメント:アスピリンは胃潰瘍などデメリットが多く、使いにくい。健康人が内服する意味はないと思う。