多尿への対応ーバソプレシン(AVP)分泌低下症(中枢性尿崩症)の診断と治療

日本内科学会雑誌 2026年4月号より

バソプレシン分泌低下症(AVP 中枢性尿崩症)は、AVP分泌の低下により多量の低張尿が排出される疾患である。診断においては、多飲多尿を呈するAVP不応症(腎性尿崩症)や原発性多飲症との鑑別が重要で、確定診断には高張食塩水負荷試験や水制限試験が用いられる。治療はデスモプレシン投与であり、低ナトリウム血症の予防に配慮した使用法が重要である。AVP分泌低下症の原因が不明な場合は腫瘍性疾患を考慮した経過観察が必要である。