血管炎について

ドクターサロン 2026年7月号より

①大型・・・巨細胞性動脈炎と高安動脈炎

巨細胞性動脈炎・・・かつて側頭動脈炎と呼ばれていた時期があって、大動脈の分岐、特に頭の方(頭頚部)に行く血管、動脈がやられるわけですね。高齢の方に多くて、特に診断につながるのは側頭動脈が腫れて、外から触れても、皮膚の下に側頭動脈がモコモコと見えるような症状を呈します。

高安動脈炎・・・比較的若い女性、若い人に出ます。やられる血管はやはり大動脈とその分岐ですけれども、特に目に行く眼動脈がやられて、ひどい場合には失明を来し病気です。「高安」という名前はもともと日本の眼科の先生が最初に見つけて報告したということで、今は世界的にも「高安」という名前で通っています。昔は大動脈炎症候群とか、いろいろな名前が付いた時期もありますけれども、今は高安動脈炎で統一されている、そういう病気ですね。

②大型血管炎の特徴・・・動脈が途絶えることによる症状となるので、一番メインあなのは眼に行く血管が途絶えることによる症状となるので、視力低下。

そのほか、血圧の左右差。

③診断がつきにくい臨床コース・・・若い女性。発熱と倦怠感が続く。1か月以上も。感染症では説明がつかない。でもCRPが高いけどなんでだろう。といって時間がすぎてしまう。

血管造影、あるいはPET検査では大動脈に沿った炎症所見。

④中・小血管・・・ANCA関連血管炎(顕微鏡的多発血管炎、多発血管炎性肉芽腫症、好酸球性多発血管炎)

肉下種性・・かつてウエゲナー肉芽腫症といわれていた。ウェゲナーがナチスに協力したことから、その功績の名前も消されようとしているらしい。

好酸球性多発血管炎・・・かつてチャーグストラウスと呼ばれていた。この場合は、ANCA陽性率が4割前後。成人発症の喘息も疑う病歴。もう一つはアレルギー性鼻炎の合併。末梢神経障害!!

⑤中小型血管炎の特徴・・・血流が豊富な臓器に障害がくる。例えばタンパク尿が出る。血尿が出る。そういった症状があって、場合によっては急速進行性の糸球体腎炎の症状を呈することがあります。その場合には当然eGFRやクレアチニンが急激に変化していく。

⑥ステロイドパルスその次がシクロフォスファミドだった。今はリツキサンが主力になってきている。IL5抗体も(EGPAに)