胸腺の大きさは誤解されていた
上記動画の前半より
1832年に子供の胸腺のサイズについての論文が掲載された。剖検の対象は、慢性的なストレスにさらされた貧しい子供の物だった。
1900年代に、乳児突然死症候群が問題になった。乳児突然死症候群を起こした貧しくない子供の胸腺は、1832年の解剖学のサイズよりも大きかった。
このため、乳児突然死症候群の予防のために、胸腺に放射線照射がなされるようになった。このドイツ人医師は、慢性的ストレスにさらされていない正常サイズの胸腺を見たことがなかったのである。
1920年代の教科書には放射線照射を推奨する記述がある。1950年代に修正されるまで、何千人もの子供が不要な放射線照射を受け、放射線関連癌を発症した。
コメント:医学の歴史はこんなことの繰り返し。私のキャリアのわずか30年でも同じ。