輸血無効の血小板減少症にバルガンシクロビルが有効であった先天性サイトメガロウイルス感染症
広島医学会雑誌 Vol.76.No.9.2023より
独立行政法人国立病院機構福山医療センター小児科 木村 崇他
症例は在胎37週4日の男児。全身の点状出血と、血小板減少を認め日齢0で当科紹介となった。日齢4までにPC輸血とIVIG投与を行ったが血小板数の改善は認めなかった。新生児同種免疫性血小板減少症の検査では抗体のできない組み合わせであった一方、尿中サイトメガロウイルスPCR陽性であった。バルガンシクロビル内服治療を開始し、翌日以降血小板数は改善傾向となった。
コメント;不思議だが、このようなことはよくあるのだろうか。