スタチンはCoQ10やヘムAを減らし、ATP産生を減らす またビタミンK2の合成を阻害する

2018年4月18日 再掲 スタチンは心臓病を予防せず、むしろ促進する。

糖尿なのに脂質(あぶら)が主因!  日本脂質栄養学会編より

要旨和訳:スタチン(コレステロール低下薬)は、動脈硬化や心不全を促進する:薬理学的作用機構 Okuyama H et al.,Expert Rev Clin Pharmacol 2015;8:189-99.

要約:「スタチンでコレステロール値を下げると動脈硬化が減少する」と現在一般に信じられているが、我々はスタチンが冠動脈石灰化をひきおこし、ミトコンドリアドクとして働いて心筋や血管の機能を損なうという見方をしている。スタチンがCoQ10やヘムAを減らし、ATP産生を減らすからである。またスタチンはビタミンK2の合成を阻害し、マトリックスGlaタンパクの活性化を押さえて動脈石灰化を促進する。スタチンはセレン含有タンパクの合成阻害はうっ血性心不全の原因となっているかもしれず、セレン欠乏時の拡張心筋症を思い起こさせる。

このように、近代社会にはびこる心不全と動脈硬化という疾病は、逆説的に言えば、スタチンという薬を広範に使ったことにより増悪化されたかもしれない。われわれは、現行のスタチン治療のガイドラインを批判的に再評価するよう提案する。

コメント:エビデンスレベルの話ではないが・・・。スタチンがブロックしてしまう下流の物質は本当に必要ないのか? (無いほうが、長生きできるのか?)

スタチンにブロックされる物質(プレニル中間体)の働きが明らかにされてきた。