大脳皮質基底核変性症について 中坂義邦先生監修

グロービアの冊子「治りにくい認知症への対策シリーズ」より・・まとめ

①大脳皮質基底核変性症(CBD)は、進行性核上性麻痺(PSP)よりも進行がゆっくりしている。

しかし、PSPと混在している場合は、進行が早く、予後不良。嗜銀顆粒性認知症(AGD)からの移行が4割ある。

②症状 左右どちらかの手や腕の動きが悪くなることから始まる。「グーパー」をしてもらうと、どちらかがうまくできない。

歩行は、初期はさほど悪くならず、転ぶようなことはない。どちらかの足をひきずるように歩く。

左右どちらかの手足の動きが悪くなるのが特徴。

 

③空間認識がうまくいかないことがある。ベッドにまっすぐ平行にねれない。(いわゆるパーキンソニズムの症状)

PSPは活気がなくなる。CBDは陽気。行動異常や脱抑制、意味性認知症(いわゆるピックコンプレックスの症状)

④治療

治療法は確立されていない。(神経内科で処方が全くないケースがありました。)

もっともやってはいけないのは、ドネペジル(アリセプト)の投与。(実際、普通に処方されています。筆者はコウノメソッドの医師なので、それ以外のドクターと薬の使い方が異なる)

行動障害、脱抑制に対しては、フェルラ酸。

 コメント:前頭側頭葉変性症の系統には、フェルラ酸の評価が高い。実際に興奮を収め、落ち着かせる効果が確かにあると思う。
栄養療法はさらにその先をいっているかもしれない。

神経難病に対する栄養療法(藤川徳美)
藤川先生認知症治療方針
認知機能の改善