双極性障害キッズにはジャンクフードや薬ではなく、栄養が必要である。
ORHTOMOLECULAR NUTRITION OF CHRONIC DIEASEより
ニューヨークタイムズ誌のカバーストーリー「双極性障害キッズ」(2008年9月14日号)は、とても寒々しい思いにさせられる論文である。ジェニファー・イーガンの論文は、いかにこのような子どもと暮らすのが悲惨であるかが強調され、リチウムの量を増やす以外に方法も無く、ほとんど希望が感じられない。疾患の定義と分類が長々とディスカッションされ、治療の選択肢はわずかしか提示されない。食事についてはまったく述べられない。勿論ビタミンについても述べられていない。実際、9500文字の記事の中で、制御不能なADHDの少年の話がほとんどで、栄養については全く述べられれず、”砂糖”にも”カフェイン”についても述べられていない。
驚くべき欠落である。”ザ・小児科医”と呼ばれる有名な医師Lendon H. Smithは簡潔に、「砂糖がひどい気分の変調をひきおこす」と述べている。
彼は”砂糖なし、加工食品なし”の食事を両親に指導している。これは簡単なことではない。Center for Science in the Public Interestは次のように報告している。6歳から11歳の子どもは1日およそ1パイント(0.473リットル)のソーダを飲んでいる。20%の幼児はおよそ1カップのソーダを飲んでいる。トップセラーのソフトドリンク7種のうち、6種はカフェインを含んでいる。敏感な人はカフェインで精神症状をおこす。
Archives of Disase in Childhood(June 2004)誌に掲載された研究報告によると、食品の色素と保存料である安息香酸エステルは子どもの過活動性を悪化させる。論文によると277人の就学前の幼児について、食品添加物を減らすことで、過活動性を減らすことができた。添加物を再開すると、過活動性が元へ戻った。著者のJ.O.Warner医師は、「元のアレルギーや行動状態とは別に、食品添加物は過活動性を増加させる」と述べている。ハロウィーンの翌日の学校の状態からこれは検証できる。
タイムス誌にとり上げられている子どもが通常と異なり、砂糖や人口着色料や安息香酸エステル保存料やカフェイン入りのソフトドリンクを摂取していない理論的可能性はありはする。実際のところ摂取しているだろう。多くの医療の専門家が、「脳神経が正常に働くためには良い栄養が必要であり、脳神経は添加物に敏感である」ことに気づき始めているにもかかわらず、論文はこれらの重要なファクターを無視している。Ian Brighthope医師いわく、「何を考えるかは栄養素と化学物質による。脳が栄養失調であったり、化学物質で汚染されていれば、どのような精神症候学も役にたたない。」
タイムズ誌の論文のどこにも”アレルギー””ジャンクフード”について述べられていない。子ども学習行動プログラムでは、しばしば両親のスーパーでの買い物カートから話が始まる。アレルギー専門家Benjamin Feingoldは、食物中の化学物質が子どもの行動に与える影響と、それがよい食事で改善することを知っている。「多くの研究により明らかになったことは、敏感な人には、合成添加物は深刻な学習、行動、そして健康への悪影響を引き起こす。
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