クッシング病の診断と検査
日本内科学会雑誌 2026年4月号より
クッシング病患者は症状痔核から診断に至るまで平均4.6±3.8年を要すると報告されている。専門医受診までの経緯として、健診や自覚症状を契機に一般診療を受診した症例が77%を占め、婦人科や糖尿病内科(24%)、精神科(12%)、整形外科(11%)、皮膚科(7%)など多岐にわたる。一般的に肥満の印象が強いクッシング病であるが、実際には高度肥満であることよりも、体重増加の経過が発見時に重要な特徴である。その他、クッシング症候群を疑う症例の中で実際に本性と診断された患者の特徴として骨粗しょう症、メタボリックシンドローム、筋委縮が挙げられている。我々の検討でもクッシング症候群のBMIは平均23であり、体重増加が最も頻度の高い所見であった。クッシング症候群に特徴的な症候の内、中心性肥満や満月用顔貌は患者自身が自覚しにくく、医師が積極的に気付くことが重要である。中心性肥満は側面からの観察によりより認識しやすく、筋委縮は近位筋優位であるため、階段の上りにくさやGOWERS徴候の有無の確認が本症診断の手がかりとなる。
スクリーニング
・ステロイド内服の有無
・血中ACTH,コルチゾール測定(早朝に行う。)