私を支え続けてくれる1通の手紙

日経メディカル2018年11月号 忘れられないカルテより 2009年宮崎医大卒 女性医師

以下引用

正直、何度も医師をやめたいと思ったことがある。24時間365日、携帯が鳴ったら病院に駆けつけないければならなず、気が休まる時がないのがつらい。外科医を取り巻く環境は一向に改善しない。心身に不調を来し休職したこともある。しかし、やめたいと思うたびにこの手紙を思い出して励みにした。

世間では働き方改革と言われているが、正直、現場はなかなか変わらない。外科医の業務を他の医療職に任せられるとは思えない。外科医の数を増やして仕事量をそもそも減らしてほしいと思う反面、症例を重ね手術経験を積まないと成長できないのも事実である。もちろん、術後経過を診る能力も必要だ。

患者と医療者間のトラブルも増えている。萎縮医療はどんどん広がり、訴訟リスクの高い診療科を避ける傾向はまずます進んでいる

負担が大きく、個人の時間が全く取れない診療科でも、報酬は変わらない。

合理的な判断で避けられて当然かもしれない。女性医師ならなおさら。