税金は安く、人々は豊かに

以下引用

ある時、西郷先生がこうおっしゃった。
税金を軽くして人々を豊にすること・・・。それが国力を養うことに直結するんだよ。だいたい国家でやらなければならない事業というのは、どんな時代でも山のようにあるもので・・・。それで、その時々の政府は、いつも財政難で苦しむ・・・ということになるんだけれど、たとえ苦しくても、政府は安易な増税に走ったらダメなんだよ。決まった税率を、死に物狂いで守り抜いて、たとえ公務員が苦しい思いをすることになっても、けっして納税者をいじめるようなことをしちゃいけないんだ。
歴史をみたらいいよ。政治家が政治家としての道義を忘れているような時代が、かつてあったことを、覚えているよね。そういう時代・・・。財政難に苦しみ始めたら、かならず政治家たちは、心がねじ曲がっていて、しかもずる賢い、そんな ”木っ端役人”を使って、うまいことを言って増税し、納税者を苦しめ、一時的な財政不足を補ってきたじゃないか。そういう連中を、「財政に通じている優秀な官僚だ」なんてほめたりしてね・・・・。
そういう連中は、あの手この手で、ほんとうに苛酷に納税者から血税を吸い上げる・・・・。だから、今度は納税者の方もその苦しみから、なんとか楽になろうとして、自然に嘘を言うようになったり、ずる賢い税金逃れの方法を考えたりするようになる・・・。

財政担当者が、税収を”天から降ってきた金””あるだけ使っていい金”のような意識でいると、だんだん”使い切らなければ、ソン・・・・”という意識になってきます。国や自治体の借金も、”自分の借金でない”と思えば、いくらしても平気です。