65歳未満で2価ワクチンを追加接種として接種済みの場合、現在のところ追加接種は認められていない
米FDA、モデルナとファイザー・ビオンテック製新型コロナワクチンを初回接種から2価ワクチンへ(米国) | ビジネス短信 ―ジェトロの海外ニュース – ジェトロ (jetro.go.jp)
米国食品医薬品局(FDA)は4月18日、モデルナおよびファイザー・ビオンテック製の新型コロナウイルス改良ワクチン(2価ワクチン)の緊急使用承認(EUA)の内容を更新し、接種工程を簡素化したと発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますした。今後、米国内で利用できる両社製の新型コロナウイルスワクチン接種は、2価ワクチン(オリジナルおよびBA.4/BA.5対応型)のみとなり、両社製の1価ワクチンの使用は米国内では使用を許可しないとした。
接種対象は、生後6カ月以上の全ての人で、年齢や持病の有無によるものの、接種可能な場合には2価ワクチンが接種されることになる。まだワクチンを一度も接種していない人や、これまで初回は1価ワクチンが推奨されていた6カ月以上5歳未満の子供に対しても、初回から2価ワクチンが接種されることとなる。
65歳未満で2価ワクチンを追加接種として接種済みの場合、現在のところ追加接種は認められていない。ただし65歳以上の場合、2価ワクチンを追加接種として接種済みでも、4カ月以上経過していれば、再度、追加接種を受けることができる。また、免疫不全疾患がある人は、2価ワクチンを接種済みでも、接種から2カ月以上が経過していれば、追加接種として再度2価ワクチンを接種することができるほか、医療提供者の判断によりさらなる追加接種が認められる。また、6カ月以上5歳未満の子供で免疫不全疾患がある場合、ワクチンの接種履歴によるとしている。
なお、使用可能な新型コロナウイルスワクチン接種に関するFDAの次回の発表は、6月の諮問委員会が開催された後を予定している。
(吉田奈津絵)