COVID-19ワクチン接種後に発症した後天性血栓性血小板減少性紫斑病(aTTP)の1例
日本内科学会雑誌 2023年4月号より
要旨 47歳、男性、COVID-19ワクチン接種後に出血症状を呈した。血小板低下、腎障害、溶血性貧血、ADAMTS13インヒビター陽性、ADAMTS13活性低下から、後天性血栓性血小板減少性紫斑病と診断し、プレドニゾロン、血漿交換、リツキシマブで軽快した。COVID-19ワクチン接種後の血小板減少として免疫性血小板減少症、血小板減少症を伴う血栓症以外にaTTPも考慮する必要がある。
これまで20例ほど報告されている。血栓症を伴う場合TTSという。