ピロルリア患者の爪・・・爪白斑と爪かみと

カール・ファイファーは”分裂病”を5つの生化学的タイプに分類した。その1型がピロルリアである。

爪の白斑も、爪かみも珍しい所見ではないが、その理由や診断意義を理解していなかった時代はすべてスルーしていた。というより、診ようともしていなかった。

下記の爪の薄さは、爪のケラチン蛋白合成不良であり、鉄・蛋白・ビタミンC不足と関係していると考えられる。経験上「鉄不足の女性が不安が強くなる」のは大変コモンな状態である。

 

上記より引用

ピロルリア患者の指の爪には白い斑点があり、不透明に白く、ティッシュペーパーのように薄い。爪の薄さはまさに不安と関係があって、積極的な爪かみとなる。実際の爪はささくれほども固くないし、誰でもときにはささくれを歯でかみ切るものである。爪かみが起こるのは不思議でない。容易にわかるが、爪の下に青いスポットがあるときには、その爪は亜鉛とB6を適正にとれば、6か月で強くなる。6か月で爪かみがやむことを、私たちは確信をもって予測する。私たちの予測はめったにはずれない。小さな白い斑点は亜鉛で解消するが、大きな白い斑点は爪とともに成長するので、消失するのに5-6か月かかる。