火は小さな人からも

 

 

 

 

火は小さな人からも

 

なぜ生まれや出身をそれほど気にするのか。
ひとに尋ねるならば、その人の生まれではなく、
その人が何を行っているかを尋ねよ
大きな家の生まれだからといって、大きな火を生むとは限らないのだ。
火は、どんなに小さな木切れからも生まれ、
大きく広がるものであるのを知らないのか

「サンユッタ・ニカーヤ」第7篇第一章

 

 

バラモン教の身分制度が当然だった時代、かなりインパクトのある教えだったであろう。
現代の日本人も勇気づけられる言葉だと思う。
ブッダはネパールのルンビニで生誕し、インドで活躍した。
旅行好きの人は知っていることだが、大雑把に言って、ネパール人とインド人はかなり性格が違う。ネパール人は我慢強く、少し日本人的だと思う。ネパールへ行くと、なぜか懐かしく感じる日本人もいる。
インドは大体みんな想像するとおり、別世界のようらしい。(私はインドへは行ったことはない。おとなりのバングラデシュへ行った。)
文化や人間の違いを経験したことも、ブッダの考えに影響していると思う。