巻きポカを使った研究報告・・・膠原病のレイノー症状に

レイノー現象を呈する膠原病患者における手関節部装着式カイロ(巻きポカ手首用)の使用感調査  東 直人 古川哲也 嶋 良仁 松井 聖

日本医師会雑誌 2019年11月号より

要旨:(目的)レイノー現象を呈する膠原病患者には保温を促すが、携帯カイロや手袋は継続使用ができず効果が十分得られない。作業中も継続して使用できる手関節部装着式カイロが膠原病患者のレイノー現象に対して活用できる可能性を有するか検討する。(方法)手関節部装着式カイロ(巻きポカ手首用)を使用した。レイノー現象を呈する膠原病患者23人で使用状況や使用感、症状の変化などを調査した。(結果)多くが本カイロを知らなかった(17人:73.9%)。使用状況は5-6時間/日(8人:34.8%)、外出時(16人:69.6%)が最も多かった。使用感は「良かった」が17人(73.9%)、従来の対策と比べて「良かった」が17人(73.9%)、従来の対策と比べて「良い」が18人(78.3%)であった。レイノー現象や関連症状が軽減した者が16人(69.6%)いた。著明な事故はなく、「今後も使おうと思う」が17人(73.9%)と多かった。(結論)手関節部装着式カイロはレイノー現象を呈する膠原病患者の日常生活上の対策として活用しうると考えられた。

 簡単で効果もよさそうです。