手根幹症候群・・・ティアニーのパールより
「手根幹症候群の病変は手首にあるが、疼痛は正中神経の分布に沿って腕まで上行することがある。臨床医は右手にそれがおこることを願う。」
手根幹症候群は径痛の神経根障害に似ることがあります。さらに、心筋虚血、もしくは心筋梗塞にも似ることがあるのです。興味深いのは2つの点です。(1)手根幹症候群の疼痛は、一貫して夜間に悪化します。(2)不快感は拇指・示指・中指に認めます。一方、心筋由来の疼痛は、(左の)環指・小指におこります。
何十人か、心筋梗塞の患者さんを診察したことがありますが、左手の指の違和感について認識したことがありません。数百人の心筋梗塞患者をみておられる循環器内科の先生はご存知でしょう。まだ経験が足りません。
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