ビタミンCとコラーゲン合成と修復
ORTHOMOLECULAR TREATMENT OF CHORONIC DISEASEより
ビタミンCの重要な機能の1つがコラーゲン合成である。コラーゲンは体内に最も豊富な蛋白質であり、鉄線以上に強度をもつ(同じサイズとして)線維をつくる。この線維は組織の安定性と強度(血管壁も含め)をもたらす。ビタミンCはコラーゲン合成と修復に決定的に重要である。コラーゲンは壊され続けてもいるので、常にビタミンCの供給が必要である。壊血病にみられるように、ビタミンCの不足は体全体の組織を崩壊させる。ライナスポーリングによると、一般的に本物の壊血病になるほどのビタミンC不足の者は少ない。しかし、血管壁の強度に十分なビタミンCが摂取されていないケースが多い。ポーリングは心臓の冠動脈が最もビタミンC不足の影響をうけると考えていた。1回心臓が拍動するたびに、冠動脈は拡張したり収縮したりする。それを1日何千回も繰り返す。(庭のホースのように)小さなひび割れが血管壁にできて、やがて血管壁が肥厚する。ポーリングは十分なビタミンCで心血管疾患が予防できると考えた。ビタミンCが十分なければ、コレステロール等の脂質が血管壁に沈着する。
オーソモレキュラーの教科書には「妊娠線の予防にビタミンCの内服が効果がある」と書かれている。
「心疾患の予防、再発予防にもビタミンCが有効」という話になる。
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