カンピロバクターの薬剤感受性

カンピロバクターは腸管病原菌の第二番目(12.5%)の検出率だそうです。

最多は病原性大腸菌(13.9%)

広島市医師会だより 平成30年10月15日号より 野田 紗緒里(検査科微生物係)

アジスロマイシンは感受性99.1%、クラリスロマイシンは98.8%と10年間ほぼ変わらず良好な感受性を示しています。一方、キノロン系薬剤は2016年ではクラビットが37.7%、ノルフロキサシンが31.3%と、急速に耐性化が進んでいます。

カンピロバクター属は世界的にキノロン系薬の耐性化が進んでおり、ガイドラインにも治療薬として見られなくなりました。このことから、腸管感染症に対し、安易に広域抗生薬であるキノロン系薬を投与するのではなく、適切な抗菌薬を適切な期間で使用することが重要であると考えます。