心房細動について

ドクターサロン 2026年4月号より
山下 武志 先生

心房細動は昔はコモンディジーズではなかったのですが、今はコモンディジーズの1つとしてとらえられるようになりました。その中でわかったことが、心房細動の原因は遺伝的背景が半分で、高血圧などとよく似ており、両親が高血圧だった子供は高血圧になりやすい。両親が心房細動だと、子供は心房細動に2倍なりやすいという何とも動かしがたいものがあるのです。
残る5割を決めているのは高血圧です。高血圧を管理できれば、3割の心房細動は自然になくなっていくといわれていて、次に挙がるのが肥満です。これがだいたい10%程度であり、後天的な要因として、高血圧と肥満を自分で管理し、それらがないようにすれば4割は減ります。一般的にいわれている生活習慣病の教育と同じになりますが、60代70代の方にしっかり啓発しておくことが、80代90代の心房細動を予防する唯一の手だと思います。