認知症の勉強会より

広島大学脳神経内科の先生の講演より

①長谷川テストでは、頭頂葉、後頭葉の機能を評価できていない。

時計描画テストや立方体テスト、はとテストなどほかのテストも組み合わせると良い。

 

②神経内科では2名ほど、ペラグラを診断した。皮膚症状のないペラグラ。

 

③コリンエステラーゼ阻害薬(アリセプト、レミニール、リバスタッチなど)は、26週後にMMSEを平均1点上げる効果がある。 大変控えめな効果しか認めない。(藤川先生のブログによると、フランスはこれらの薬の保険適応を取り消したらしい。)

ちなみに、平均3.3点/年のスピードで検査成績が低下する。

 

④一過性てんかん性健忘という病気がある。

比較的若い人で、会社の会議で居眠りをする。上の空の会話をする。午前中に多い。

テグレトールがよく効く。

 

⑤血管性認知症の診断は、脳卒中の発症と、認知機能の低下がリンクしている必要がある。

 

⑥アルツハイマーの振り返り現象・・・家族に助けを求める。

料理など、趣味について聞いてみるのは大切。

 

Anyone who stops learning is old, whether at twenty or eighty. Anyone who keeps learning stays young

                                                                                 Henly Ford