メモ・・・青木眞先生講演
青木眞先生の講演 2025年3月1日
・臓器・解剖
・原因微生物(非感染性?)
・感染症治療薬
主張① 治療薬は十分量で。日本はアンダードーズ。
前提条件として十分量の抗生剤が使用されていることが、考える基礎になる。効かなかった場合、解剖的な問題を考える。
十分使っている⇒効かない⇒画像を
②治療期間を全うすること。
肺炎、髄膜炎、腎盂腎炎・・・良くなると抗生剤の移行が悪くなる。悪い時は炎症状態により血管が広がっている。
×良くなったら量を減らす。 ×良くなったら間隔を開ける
・経口投与に変えたら、少し様子をみること。
石原先生(日本人で初めて米の感染症専門医になった)のストーリー
研修医の頃、C型肝炎の針刺しをして落ち込んでいた。
結核の患者に治療を開始したところ、熱やリンパ節や肺の影が悪化した。・・・初期悪化
結核、サイトメガロ、コロナなどは、人間の免疫を抑制している。
③33年間同じ話をしている。抗生剤の使用量を減らしたい。
若いドクターの話 内科医・小児科医の希望者が少ない。
ジェネラルを根付かせるためには? デンマークは国の病院の数を半分にした。
グランドデザインが必要。 ジェネラルを育てる文化的背景が弱い。
藤沼先生 卓越したジェネラリスト
・1984年アメリカでインターンをした。 5年の内の最初の1年はみんな内科へ行く。
月間100人以上の重症患者を診る。1984年モンタニエがエイズウイルスを見つけた。このころ、エイズの若者が多かった。1990年半ばまで、どんどん亡くなった。プロテアーゼ阻害薬(インジナビル)が状況を変えた。これも使うと、カリニ肺炎、サイトメガロ肺炎、MAC症が言っとき悪くなっていた。「悪化してもびびるな」 ひよって薬をやめないことができた。
肺炎球菌はペニシリンGでよい。セフトリといったら、ヨーロッパ人は驚く。
免疫不全で時間的余裕がないのは、好中球減少症のみ。
抗生剤の使用期間は短くなってきている。
肺炎球菌、レジオネラ、ノカルジア、カリニ肺炎 正しい治療をしてもなかなか良くならない。
カリニ肺炎の重症ケースをレスキューできるようななったのは、ステロイドを使い始めてから。
黄色ブドウ球菌の菌血症は4-6週間かかる。
心内膜炎はだいたい、大動脈弁か僧帽弁。
アシネットバクターの治療は長くなる。
肺炎球菌は短くなる?
患者はヘテロ・・・治療期間も変わってくる。
クロラムフェニコールは良い薬。 バイオアベイラビリティが100%
重症にはブロードな抗生剤を使う・・・この考え方はおかしい。
重症とは何か?まず基礎疾患がある人。
グラム陰性桿菌の感染症 抗生剤の感受性と死亡率は関係がなかった。
病期 例 敗血症に進行した肺炎 となりの家に水をかけるのが普通
・戦前と今の市中肺炎の死亡率はたぶん変わらない
33年間すざましい数の症例を見てきた。
1度たりとも抗生剤の効かないアシネットバクターはない。
ペニシリンGの効かない肺炎球菌はない
大腸菌はアンピシリンでよい。
もちろん重症で起炎菌が不明な時には、可能な限り広域に。
アミノグリコシドを 不人気ながら
よく耳・腎臓は大丈夫ですか?と聞かれる。 今晩だけなら大丈夫。
耐性菌は時間、空間的に増える
you use if you lose.
一発のアミノグリコシドで腎不全にはならない 投与量は腎機能正常な人と同じ 濃度依存性なので少ないと効かない
life saving drag とにかく入れろ
経過観察も立派な治療
中耳炎 副鼻腔炎 COPDの急性増悪 少し様子をみましょうでよいことがある。
心内膜炎、髄膜炎は急ぐ
膀胱炎はメリケン粉を飲ませておいても半分は治る。
MRSAはほとんど肺炎を起さない。
治療効果のパラメーター・・・血液ガス、尿培養など