EDのリスクファクター

日本医師会雑誌 2024年12月号より

1.加齢

2.糖尿病

3.肥満と運動不足

4.心血管疾患および高血圧

5.喫煙

6.テストステロン低下

7.慢性腎臓病と下部尿路症状

8.神経疾患

9.外傷および手術

10.心理的および精神疾患的要素

11.薬剤

12.睡眠時無呼吸症候群

・本邦においては脂質異常症は除外されている。
・利尿剤、ベータブロッカー、カルシウム拮抗薬など

内科疾患で使用頻度の高い降圧薬がEDのリスクを高め、特に利尿剤やβ遮断薬、カルシウム拮抗薬がEDに関連する。利尿薬は性ホルモンとの構造の類似性より抗アンドロゲン作用があるため、テストステロン濃度の低下をもたらすことが考えられている。また、β遮断薬がアンジオテンシンⅡ、レニン、血管拡張を阻害することによりアドレナリンの流出を抑制する機序が想定されている。しかし、高血圧自体がEDのリスクファクターであることから、その関連性については慎重に判断する必要がある。
また、スタチン系薬物によってもEDが発症する症例が報告されている。コレステロールが低下することで、テストステロン濃度が低下し、EDが発症すると考えられている。AGA:アンドロゲン性脱毛症の治療薬(5α還元酵素阻害薬)は添付文書にもEDの副作用がしうrされており、不可逆なEDも報告されている。抗うつ薬もEDの副作用の頻度が高いが、うつ症状自体がEDのリスクファクターであるため判断に難渋することもある。
一方で、糖尿病治療薬であるGLP-1受容体作動薬やSGLT2阻害薬などの薬物については、予防的に働く可能性も示唆されている

・やはり、無害な糖質制限が第一選択ではないか。

・スピロノラクトン(カリウム保持性利尿薬)の女性化乳房は有名