ヘロインを売りさばいたバイエル社

上引用

そしてバイエル社は、ヘロインをモルヒネ依存症の治療薬として売り出した。

1899年には、同社は年間1トンものヘロインを合成しては、錠剤、粉薬、霊薬、甘い薬用ドロップに仕上げて世界中で売りさばいた。バイエル社はヘロインは結核、喘息、風邪、咳を引き起こす病気全般に効くと宣伝した。いかにも活力を与えてくれそうな売り文句で消費者をあおったのだ。「ヘロインは肌つやを良くし、気分を明るくし、胃腸の調子を整えてくれます。まさに、健康を維持するのに欠かせない番人です。」

多くの医師は、ヘロインには依存性はないとのうたい文句を鵜吞みにした。1900年の「ボストン・メディカル・ジャーナル」にもこう紹介されている。「ヘロインには、モルヒネよりも利点がたくさんある。・・・これは睡眠導入剤ではない」。さらには「常用化する危険性もない。」だが事実が次々と明らかになり、20世紀初頭には、多くの医学誌で常用壁を伴うヘロインのおそろしい1面がとりあげられるようになった。

コメント:今も当時と変わらない。製薬会社は利益を追求している。(嘘をついてでも薬を売りたい)

そして医師は製薬会社の言葉を鵜呑みにする。