Eternity is in love with the productions of time /William Blake

メディチーナ 2017年9月号より

藤田芳郎先生の言葉
「目の前の患者さんを一生懸命に診ること」が医師には何より大事だということです。業績は形として残りますが、1人の患者さんを一生懸命に診ても形には残らないかもしれません。なんの賞や栄誉も与えられなくても、一生懸命に患者さんを診ている姿は、若い研修医であっても最高のものだと思います。

 ウィリアム・ブレイクの言葉に”Eternity is in love with the production of time”(永遠は時の産物を恋している(梅津濟美・訳))というのがあります。「目の前の患者さんに一生懸命になる」「一瞬一瞬を真剣に取り組むことが積み重なって、経験となり、大きな産物になっていくという意味にも解釈できる言葉ではないかと思います。