2017年6月7日再掲　ハリソン17版によると（古い教科書ですが・・現在は２０版）

フェリチンの正常値50－200μg／L

　無機鉄は細胞毒である。

　人体は組織の中に何通りもの精巧な防御システムを持っている。

　細胞内ではフェリチン、ヘモジデリンとして蛋白と結合して貯蔵される。

　アポフェリチンは2価鉄イオンと結合し、第二鉄状態で貯蔵される。

　フェリチンは網内系細胞に集積するので、蛋白凝集がヘモジデリンとして形成される。

　貯蔵された鉄は、網内系から放出される（ヘモジデリンの方が利用されにくい）。

　通常の状態では、フェリチンが体内の鉄の総量を反映するので、検査としても有用である。

　正常値は、年齢と性別で異なる。

　成人男性は平均100μg／L 、成人女性の平均30μg／L。

鉄剤を飲んで元気がでる方がおられますが、個人差があります。

むずむず脚症候群では50を目標に治療されていることが多いようです。

藤川徳美先生は、フェリチン50以下ではATP産生が低下する、100以下は鉄不足としています。

来月には書籍も出されるようなので、楽しみです。